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2012年10月
2012年10月11日

福島に行って来た。

8月の一時帰国の時、震災後初めての福島にも行って来た。


拠点にしたいわき市の中心部は、驚く程普通の地方都市の風景だった。
滞在したホテルも沢山の人が泊まっていたし
飲食店もみんな賑わってて、場所によっては並ばなければ行けない程。
そこだけ見る限りでは、本当に何もなかったかの様。

ここまで来てみたのはいいけど
これで何か分かるのかな。。。?


本当にそう思った。

もしかしたら、ただの観光になっちゃうかもしれない。
。。
けど、それはそれでいいか、とも思ったけど。。。

とにかく沿岸部を走ってみた。

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最初に見えたのは、やっぱり津波の被害。

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壊れた護岸や、瓦礫、緑に覆われて少し判りにくくなっている建物の基礎部分。
岩手や宮城でも見た風景。
けど、いわきから国道6号線を北上して行く間
その道路の側には家があり商店があり、明らかに生活があった。

震災の被害状況は、その道を走っているだけでは確認出来なかった。
かといって、それが海から離れている訳でもなく
右に少し入れば、そこはすぐに海。
そこで初めて、被害があった事がわかる。
少なくとも、私が走ったエリアはそうだった。
決してこの辺りの津波の被害を軽視する訳じゃないけれど
今年何度か訪れた、気仙沼以北の沿岸部の壊滅具合とは大きな差を感じた。

けど、そのままどんどん北上して行くと、目に見える被害のない家々にも
人の気配が無くなって行った。
それでも、あまりにも有名になったJヴィレッジの少し手前では
普通にコンビニが営業していて、結構客が入っていた。
原発や火力発電の作業員の方が多かったのかもしれない。

この辺りの空間線量はさほど高くない。

しかし、この後、突然数値が上がり始めた。
それもそのはず、その地域はほんの数日前(8/10)に
立ち入りが解除されたばかりの場所で、除染作業が始まったばかり。
道路脇で作業員の方々がニュースですっかりお馴染みの作業をしていた。
しかし。。。と、改めて思う。

途方もない作業だな。。。

人気のない町では、時折パトロールカーを見かけた。
地元ナンバーでない私は、止められて職質を受けた。
聞くと、やはり犯罪が多いと言う。
ボランティアでもパトロールをしてる方がいて、留守の町を守っている、と。
怒られるかと思いきや、アレやコレやと快くお話をして下さった。
そんな話をしているうちに、前方からボラのパトロールが。。。
除染の方といい、パトロールの方といい、暑い中本当にご苦労様だよね。

「海岸の方の道から行けば第二原発のすぐ横まで行けるよ。」

そう言われて、行ける所まで行ってみた。

建屋が見える。

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あれが福島第二原発。

一見草むらに見えるこの場所にも、良く見ると建物の基礎だけが残っている。
こんなに原発に近い所に、なんらかの建物があったんだ。。。

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第二原発(左)と反対側の景色(右)

この辺りは津波で流されてしまっているけど、
すぐ裏手では、震災の被害をあまり受けてなさそうな家々を沢山通り過ぎて来た。

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原発事故さえなければ、今頃は元の生活に近い物を取り戻せていたのかもしれない。
戻れる場所が存在しているのに戻れない事の辛さってのは
一体どんななんだろう。。。
津波で町ごと根こそぎもって行かれてしまった人。
家も町も残っているのにいつ帰れるのかわからない人。
1年半以上前の出来事は、その人達にとっては現在も続いてるんだよね。

けど、暗い気持ちにばかりなった訳じゃない。

確かにこの辺りはパトロールの車と作業員のバス、
立ち入り禁止境界の警備の警官を除いては、ほとんど人気がない。
けど、田んぼ脇の水路を覗けば

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ザリガニ。

原っぱには

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健康そうだったよ。

野性味溢れるニャンコ。

道を走れば。。。オヨヨヨヨ。。。

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まだ、ヨチヨチした感じ。。。危ないよ〜、早く渡って〜^^;
。。。と思ったら

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何の鳥??

道の反対側にお母さんが待ってたのね♪

人が居なくなっても、命はここで生きてる。
蝉も鳴かなくなった(放射能のせいで)とかいう書き込みを目にした事もあるけど
ここは蝉どころではない。
沢山の命が力強く生きてる。
この土地が「もうダメ」な筈ない、と思った。

それに、ここより少しだけ南下した場所では
既に私の想像を遥かに超えて賑わってた。

例えばここは、いわき市四倉の道の駅。

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少なくとも私が訪れた週末は多くの観光客が来ていた。
地元産の野菜は、どれも美味しそうで、良く売れてるようだった。
私も大好きなトマトを買って食べたけど、味が濃くて美味しかった。

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ちゃんと検査してますよ〜

そして、ここは「いわき・ら・ら・ミュウ」というフードテーマパーク。

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駐車場を探す程の来場者。

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美味しそうな魚介が、東京では信じられない値段で売ってる。
もちろん、その場で食べる事も出来る。

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レストランは並ばなきゃいけない程。

震災の影響は何もない様に見えるけど、ここでもちゃんと気にしてる。

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「環境放射線測定値」0.07とか。。。東京より低いんじゃね?

当然だけどね。
けど、凄く線量低いんだよ。
いわきの中心地もこんなもん。
てか、少なくともJヴィレッジ以南の辺りまでは
ほとんど気になる数値は出なかった。
除染の効果と時間経過による減少かもしれないけど
想像してたよりも、ずっと低い。

何事もなかったかのような生活の中でも
みんな気を使って、気にかけて、良くわかってるんだって思った。
その上で普通に生活してるんだ。

お寿司屋の板さんだって「○○はこの辺りのはダメだ!」って言う。
居酒屋のご主人だって「××は三陸のです。」って言う。
安全なモノを提供している自信があるから、
ダメな物も良い物もハッキリ言うんじゃないかな。

農産物だって同じだよね。
農家さんのもの凄い努力の末、
桃なんてほとんど基準値以下で今年の売れ行きは好調だったとか。
私も日本滞在中に何度か食べたけど、本当に美味しかった。
梨が出回る時期まで居られなかったのが悔やまれたw
被災地の桃売れてます。産経ニュース

福島は沢山の「ウリ」があるんだなぁ、って思った。
この人達のこの努力。
そして、かなり色々と開発されて来た除染の技術。
なによりも、山と田畑の風景に奇麗な海。
「うつくしま ふくしま」というキャッチフレーズに偽りはない。
これらをもってすれば、福島が復興しない訳がない。

まだまだ、全てが安全な訳じゃない。
けど、福島が危険な訳でもない。
だいたい。。。

福島はデカいよ。

東京と神奈川と埼玉を足したくらい、デカいよ。
正直、移動するの大変だよ、デカくて。^^;

それなのに、福島の農産物を「福島産」というだけで忌避するの
改めて、なんて愚かなんだろう、と思った。
事故前から0ベクレルの生活なんてありえなかったのに
それを今、追求する事にどれくらいの意味があるんだろう。

あの日から、原発も放射能も、みんな沢山勉強して来たと思う。
今だから解る事もあるし、勉強しなきゃいけない事はまだまだ沢山出て来ると思う。
東電も腹立つし、国も頼りにならない。
けど、それらの責任の追及だけをしていたら、間に合わない。
だから、ちゃんと勉強したい。自分の頭で考えたい。
今の自分を否定する事を恐れずに、少しでも“正解”に近づく作業をしていたい。
大変だけど。面倒だけど。
それは、今まで無関心であった私達の、一つの責任の取り方でもあるんじゃないだろうか。

そう考えた、福島旅行だった。


1年と7ヶ月によせて。

※訪問地の線量は一番大きい所でも2μSv/hを超えた所はありませんでした。
もちろん、地上1m程度計測での数値が低い場所でも、
草むらやゴミの貯まった場所では跳ね上がったりします。
それでも、数時間滞在するには問題のない数値でした。
当然ですよね。だから人が入れるんです。


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risurisu_journal at 11:00│ブログランキングPermalinkComments(13)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 原発/震災を考えよう | 一時帰国中
2012年10月05日

冬時間?夏時間?どっち?!

先日、こんな噂を聞いた。

「今度は“戻る”らしいよ。」

確かに、それが施行された昨年の冬から(少なくとも私の周りでは)非難囂々。
日本人もロシア人も、この前の冬はうんざりしていた。

それは“夏時間(daylight saving)”と言われるシステムが
昨年、突然、ロシアから消滅したから。

この国は、良くも悪くもトップダウンでの決定から施行までの時間が短い。
こんな重要な事、日本で改変しようとしたら数年の議論が必要だろうが
この大国に於いて、それは「鶴の一声」であっという間に変わってしまう。

夏時間システムがロシアからなくなって、何がそんなに大変なのか?
詳細が気になる方は昨年の記事(コチラ)を読んで頂くとして
ざっくり説明すると

昨年行った改変は、正しく言うと夏時間を無くしたのではなく
「夏時間から冬時間(←こっちが基本となる時間帯)に戻さない」というモノ。

改変があるまでのロシアでの時間は

冬時間(
基本時間)朝9時@モスクワ→午後3時@日本 時差6時間
夏時間 朝9時@モスクワ→午後2時@日本 時差5時間

この改変が意味するものは、モスクワと日本の時差はずーっと5時間のままと言う事。

それが施行されるとどういう事になるか。。。
つまり、この前の冬がどういう事であったのか、と言うと。。。

この時期、緯度の高い地域では、夜が明ける時間が極端に遅くなる。
モスクワも今現在で既にかなり夜明けが遅くなって来ている。
11月12月というのは本当に悲惨で、改変がある前の時間帯でも
外が明るくなるのが朝9時、とか。。。orz
それが、夏時間に固定されるとなると
今までの冬時間での朝9時は、朝10時(夏時間)にになってしまう。←共に日本時間は午後3時
冬時間があった時でさえ9時でも暗いのに、夏時間で生活すれば
朝9時から明るくなり始めた空は、朝10からしか拝む事が出来ない。
ややこしいけど、解るかな。。。(ーvー;)

つまり、会社や学校に通う人達は、暗いうちに家を出て
暗くなってから家路に着く(日暮れも極端に早い)という、
下手したら全く太陽に当たらない生活になっていたのだ。

半期に一度、時計を動かす手間がなくなったと言う事で
国民から概ね好意的に受け入れられている。。。
等と言う調査報告を目にした事もあるが、
“生の声”を聞く限り、りすりす・リサーチによると概ね
「真っ暗な中で、目なんか覚めねーよっ!」
「この前の冬が、どんなに辛かったか?!」
という、批判的な意見が多かった。

だから私も、半分冗談(でも、半分は超本気)で

「また来年は元に戻すんじゃね?」

とか、嘯いていたら。。。冒頭の噂。。。

「今度は“戻る”らしいよ」と。。。(ーー;)

流石に、いくらなんでも1年で。。。ホントかよ?!
。。。と思ってググってみたら。。。

。。。ありました。。。

ロシア時間の変更を巡る メドベージェフのサマータイム・ブルース」ロイター(英語)
てか、タイトルがウマ杉。。。www

記事によると、どうやらプーちゃんがこの前の選挙の時に
夏時間制度を復活させる事を公約に掲げていたらしい。
知らんかった。。。

しかも、夏時間廃止時に
11のあるロシアのタイムゾーンを9に減らすという改変も行ったのだが
プーちゃんはそれも元に戻すと言う。。。

ちなみに、昨年、この法律をぶち上げた時の元首はメドベエ。。。
つまりプーちゃんは、メドベエが大きく変えたロシアの時間システムを

全否定。

。。。( ̄ー ̄;)。。。

こりは。。。

もしかして。。。

時間を変えたり変えなかったりする事で
国民の健康や利便性を良くする事を模索している。。。

。。。という事以上の“何か”、が。。。

あったりしたりするのかしらん。。。(ーー;)

ま。。。それより何より。。。

単なる“ヤドカリ”の在露邦人のワタクシとしては
ホントにまた今年から(いつものスケジュールなら今月末)
冬時間に戻るのかしら。。。という事の方が重要。

けど、周囲に聞いてみても“噂”以上の情報はないんだよなぁ。。。
ロシア語検索出来ればもっと確実な情報が取れると思うんだけど。。。
orz←もうロシア語学習投げた人。。。

情報お持ちの方、居たら教えて下さい。m(__)m

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risurisu_journal at 23:40│ブログランキングPermalinkComments(12)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック ニュース | モスクワを生きる
2012年10月03日

イタリアン U Giuseppe

久々に当り。

イタリアン U Giuseppe


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カジュアルな雰囲気で入り易い。

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大きなボードに書かれたメニューもイイ感じ。

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席数はそんなに多くないけど、そのコジンマリ感も悪くない。

肝心の料理も

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今が旬のキノコサラダ。

良く見ると。。。

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((((;゚Д゚))))!!!

トリュフがゴロゴロ。。。

この大きさのトリュフ食べるの、生まれて初めてかも。。。(※ーー※)
いや、別にトリュフ好きじゃないけどw


こちらはカニ爪のパスタ。

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麺が美味しそう。
今回は食べなかった。。。(ーv−;)


私が食べたのはコレ。

鴨肉と赤ワインのリゾット。

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“赤ワイン”って珍しいよね?
味は濃厚なんだけど、意外とサッパリとした後味。

コレはイケル♪


値段のレンジもだいたい300〜400Rub代。

ただし。。。

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これ↑ 右がロシア語、左が英語メニューなんだけど。。。
何かおかしいと思わない?

右と左でメニューの数が違う。
。。。まぁ、これはこの国では良くあることなんだけど
だいたいはロシア語メニューの方が品数が多くて
それが抜けてる分、英語メニューが少なくなるんだよね。

しかし、さらに右と左で値段の順番も全然違う。。。
英露で料理の順番が結構違うのね。。。
しかも、英語にはあってロシア語にはない、というトリッキーなのも。。。^^;
まぁ、これはもしかしたら、
もっと良く見れば“どこかに”書いてあったのかもしれないけど。

ちょっと不安に思ったのは、英露メニューの置いてある店でも
従業員が必ずしも英語メニューを理解してる訳じゃないこの国。
英語メニュー見せて分からない場合は、
ロシア語メニューで同じ場所に書いてあるものと照らし合わせて理解する。。。
そんなこと良くあるんだけど、この店ではそれは通用しなさそう。。。

この日は英語の通じる人だったので問題なかったけど。
もしかしたら、みんな英語OKな人ばかりなのかな?

それにしても、私がココへ初めて来た4年前と比べて
レストランで英語が通じる率が格段に良くなった。
レストランで笑顔で対応してくれる率も同様。←小さな幸せ(;v;)

これは増々ロシア語勉強しなくなるな。。。(ーー;)

とにかく、総合的にここはオススメ、りすりす認定〜♪ 



==========

1003_9

U Giuseppe
Samotechnaya, 13
Metro: Dostoyevskaya ←この駅も結構面白いよ。


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risurisu_journal at 22:00│ブログランキングPermalinkComments(3)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック カフェ・レストラン | イタリアン