トイレについて語ろう。本日のモスクワは。。。
2012年02月12日

とりあえず、話すよ。

11ヶ月目。

冷温停止状態の筈のフクイチ2号機は
注水量を増やしたにも関わらず、再び70℃越えに温度上昇。

こんな状態になって、
何故温度が上昇したのかさえも分からないのに、
つい先日
「ストレステストは妥当」と
慎重派の懸念意見を完全無視した“ストレステスト聴取会”。

被災地には瓦礫の山が残り

深刻な人口流出が起きてる。

震災から11ヶ月という月日に見合う程、復興が進んでいるんだろうか。

そんな風に思わざるを得ない事ばかりが目につく。。。


昨日、友達の家に数人で集まって
陸前高田で頂いた、羊羹をみんなで食べた。

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一つは塩羊羹、一つはリンゴ羊羹。

0211_4

実はワタシ、和菓子が苦手です。^^;

特に羊羹の様な、小豆を使った物がニガテ。。。

でも、この羊羹は掛け値なしに美味しかった。
一見、小豆が苦手な私には、リンゴの方が食べ易いでしょ。。。と思ったんだけど
実際食べてみると、どっちも本当に美味しくて
意外な事に、私はどちらかと言えば「塩羊羹」の方が美味しかった。

0211_2

お土産に、超〜オススメです♪


さて、そんな美味しい羊羹&諸々を頂きながら、被災地の話。

先月陸前高田で撮って来た写真をみんなで見ながら
それぞれに思う事、311直後の話、復興の事とか。。。
言葉は決して多くなかったけど、色んな事を静かに話した。

私も、ブログでは書ききれない被災地の人達の様子や
現地に行く前に考えていた合理性や正当性だけでは判断出来ない
複雑で、外からだけ見たのでは理解し難い事も多いと気づかされた事等
思いつくままに話をした。


震災以降、小さな規模で集まっては
原発の事、被災地の事、色々と話して意見交換をしてるんだけど
やっぱりこういうの、必要だな、って思った。


温度差は、ある、と思う。
人によって、地域によって、環境によって。。。
でもきっと、話をすれば、その人なりに思ってる事があるんだよね。
それでも、話をする機会もなければ
いつか本当に忘れてしまうかもしれない。
復興を遂げる前に。

何かをしたい、と思ってる人は多い筈。

でも、意外と出来る事って少ない。

自分に出来る事はなんだろう。。。

そう考えて、もし、何も思い浮かばなかったら

話をするってのも、一つだなって思う。

自分の中で考えてるだけじゃなく、他人を巻き込んで
自分の話す声に耳を傾け、人の関心がどこにあるのかを知る。。。
そんな作業が、いつか何か行動に移す為の土台になりそうな気がする。
先はまだ長いし、今すぐに出来なくても、いつか出番はありそう。
でも、忘れてしまったら、そこで終わりだもんね。


そしてもし、本当に状況が許すなら
沢山の人に、被災地を見て欲しい、とも思ったよ。
ただそこに行くだけで、誰にも説明を受けなくても
受け取る情報の多さは、行ってみて実感すると思う。

例えば、ニュース映像で見る瓦礫の山に立てば
自分が人々の生活と歴史の上に立っている事を実感する。
“ただの瓦礫”が、違う物に見えてくるんだよね。

何かをしたい、と思う気持ちから
何かせずにはいられない、という気持ちに変わり
忘れずにいよう、は
忘れられない風景に変わると思う。

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地元のちびっ子達で行われた獅子舞。みんな上手だったし、楽しそうだった。

意外かもしれないけど、
被災地の人達も「見て欲しい」と言う。

話しかければ、
仮設店舗で魚屋を営むご夫婦も
ラーメン屋のおばちゃんも、
喜んで話を聞かせてくれる。

0211_6
仮設店舗ラーメン屋のおばちゃん。超〜〜明るい♪

まぁ、被災地に行ったからと言って
気持ちが奮い立ったからと言って
決してエラい訳でも
すぐに何か行動出来る訳でもないんだけどね。。。私も含め。。。

だから、とりあえず話す。
そんな小さな事を、とりあえず、していこうかなと思ってる。

0211_5


来月で1年。

在モスで私とオフ会ご希望の方、連絡熱烈お待ちしてますwww


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risurisu_journal at 00:37│ブログランキングComments(4)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 原発/震災を考えよう 
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この記事へのコメント
1. Posted by toma   2012年02月13日 23:42
忘れない事って、意外に難しいですね。
自分の体験した事、自分の近しい人が体験した事、そんな、生な体験でない場合、いつしか、忘れてしまう。
東北にも、是非、行ってみたいけれど、今の所、たいした事も出来ないし・・・まぁ、実際、そんな余裕すらない状況です。

本当に、この状況を、国は、東電は、どうしようと思っているのか・・・?
電気料金の値上げを・・・などと言っている顔を見ると、本当に、この深刻な状況が、理解できているのだろうか?と、失礼ながら感じてしまいます。

でも、少なくとも、福島に関しては、(というより、原発事故に関しては)国が、ちゃんとした方針を早く決めて、どうすればいいのか、知恵を絞らなくてはいけない問題だと思うのですが・・・
健康チェックの継続的な実施とか、子どもたちの、休暇には、出来る限り安全な所で過ごせる保証とか、大急ぎでやらなければいけない事は、たくさんあるように思います。

私たちが、シベリアを訪れたのが、1990年。
バム鉄道沿いの村には、ベラルーシやウクライナの人が、たくさん住んでいました。
今にして思えば、チェルノブイリの事故で、思いきってシベリアに・・・という人も多かったのでしょう。
チェルノブイリから来たという若い御夫婦もいました。
親たちは、チェルノブイリに残っているけど、これから、子どもを育てなければいけない若夫婦は、親からも言われて、シベリアにやってきたと言ってました。
これからの福島が、(福島だけではないかもしれませんが)どうなっていくのか、心配です。
2. Posted by サーパスヒヨシ   2012年02月18日 15:51
昨年のあの日、JSTVを見ていて“なんと!リアルな場面”と思った途端、今まさに、実際に起こっているとわかり、直ぐに横浜の家族に電話しました。(まだつながっていました。)“日本が大変なんだ”と電話からの悲痛な声。モスクワにいる私には到底理解出来ない現実でした。そしてあわせて原発事故。はかどらない復興、復旧。気持ちと寄付の参加に至っている現実です。教えてください。、オフ会参加とはどうすればいいのですか?ブログは読ませてもらっているのですが、はじめてのコメントです。
3. Posted by りり   2012年02月21日 00:46
tomaさん、
本当に、難しいです。
その時は決して忘れない、と思っていても日常に忙殺され、テレビや新聞でも伝えなくなると、いつの間にか忘れてしまうんですよね。私にとっての阪神淡路はまさにそうでした。同じ事を繰り返したくないと思います。
被災地は、行ける人は行って欲しいと思うけど、それは状況が揺する限りです。私は幸運にもそういう状況と機会があっただけです。忘れずに、感心を持つ事が一番大切だと思います。何か出来るかどうかは、きっとその後についてくるんじゃないか、と。先は長い訳ですから。
本当に、スピードが大切だと思います。復興庁とか「今かよ!!」と突っ込みながらテレビを見てました。
疲弊してしまった人達に、モチベーションを持たせるのは大変です。時間が人を殺しかねません。
健康も、時に取り返しのつかない事にもなりかねないですし。。。原発関連も、復興も、これからが地味に大変な時だと感じています。
4. Posted by りり   2012年02月21日 00:51
サーパスヒヨシさん、
コメントありがとうございます。
私もJSTVで、割と早く伝えてましたよね。しかしうちの場合、電話は鳴るものの、一向に電話に出る気配はなく、その内不通になってしまいました。それでもその日のうちにSkypeで捕まえる事が出来ました。
本当に、色んな事が信じられず、それから暫くの間は昼も夜もネットで日本のニュースを見る毎日。眠れない日が続きました。
サーパスヒヨシさん、良かったら、このブログの右の欄、Twitterフィードの下にある「りりに直接問い合わせる」という所からご連絡頂けませんか。
オフ会、やりましょう。^^

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