エルブジかよっ?!КАФЕ КАК ЕСТЬロシアの孤児院へ。その2
2013年06月20日

ロシアの孤児院へ 。その1

それは、モスクワから100Km余り北に位置する「夢」が沢山詰まった場所だった。

始まりは1824年に建てられた、一つのロシア正教の教会から。

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ソ連時代、ご存知の様にこの国では全ての宗教が弾圧された。
それは、国教であったロシア正教に対しても例外ではなく
多くの宗教家が迫害され、多くの教会が破壊された。
この教会も、その中の一つ。

ソ連崩壊後の1990年代初頭、アレクシス・ヴァシレンコ神父は
この教会を建て直す事から始めた。
中には94年から一人の女性によって描き続けられているイコンが
側壁から天井高くまで所狭しと飾られ、その作業はまだ続いている。

以降、この周辺の広大な土地に、コツコツと様々な建物が建てられ
敷地内に学校や、文化/スポーツ関連施設、畑や農場
軍学校までもが作られ、完全な自給自足で生活が営まれている。
現在ここを引き継ぎ、維持と発展に努めているピーター神父と志しを共にする
1〜11年生の子供達190人あまり、
スタッフや家族を含む大人が約150人、内、教師約70人、
全体で350人余りが共同生活を送っている。

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セント・アレクシス・スクール&オーファネージ

ロシアでは今、孤児の数は70万とも100万とも言われている。
アル中、ヤク中、貧困等、孤児を生み出す根源の問題もさることながら
孤児院の劣悪な環境も大きな問題となっている。

そんなロシアの中でも一線を画す。。。という言葉では足りない、
あまりにも世界が違い過ぎる孤児院が、ここ。

まずは、ここに何があるのか、を見てもらいたい。

最初に案内された部屋には、様々な国からの贈り物が展示されていた。

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アフリカ、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、
ありとあらゆる国のプロフィールとも言うべき品々が
足下から天井までぎっしりと並べられている。
その一つ一つを見てみると、珍しいものばかりで自然にウキウキとしてしまう。

次に案内されたのは、図書室。

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吹き抜けの2フロアーで、大きな窓から沢山の光がさし
とても心地良さそうな空間だ。

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ここにも世界各地の書籍はもちろん、16世紀に書かれた大変貴重な本など
およそ35万点の書籍が置かれている。
しかも、後で案内されるのだが、図書室はここだけではない。
別の建物の中にもあって、そこには実に40万点以上の書籍が並んでいる。

こちらは絵画の間。

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小さな部屋ではあるが、
なんとロシアの森を描くので有名なシーシキンの絵がいくつも展示されている。
シーシキンと言われて「ピン」と来なくても、
ロシアに住んでる人なら一度は見た事のある、クマのパッケージのチョコが
確かシーシキンの絵の一部(だったはず。。。)と言えば
いかにロシアで愛されている画家かという事がわかるはずだ。

まだまだ序の口なのだが、既に口から出て来るのは感嘆詞ばかり。。。
わー!おー!!すご〜い!!!
部屋から部屋へ移動する間の廊下にも、興味深い展示物で埋め尽くされており

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例えばこれは、世界各地の地層。
感動を表す語彙力の少なさに落ち込むヒマもない程
次から次へと驚きの渦に巻き込まれて行く。

中でも圧巻はココ。

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昆虫標本の部屋。

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モルフォ蝶やヘラクレスオオカブト等のメジャーな物から
名前も分からないような珍しいものまで7千点。
この部屋に興奮しない男子はいないんじゃないかな?w
これも、他の部屋を見せてもらって行くうちに分かるんだけど
昆虫標本はココだけじゃなかった。
なので、一体本当は何点あるのか分からないけど、
ロシアでも5本の指に入る程のコレクションなのだそう。

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ガラッと趣向が変わって、こちらの青銅(左)はなんと紀元前8世紀の物。
2000年前のガラス食器も(右)。

こちらは化石コレクション。

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三葉虫やアンモナイトはもちろん
14世紀までマダガスカルにいたというエピオルニスの卵やら
マンモスやらなんとかザウルスやら。。。

メモリーの容量の小さい私は、既にキャパオーバー。。。(ーー;)

文学の部屋には、英国式やロココ式の様々なスタイルの書斎が展示されており

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机の上にはゴーゴリの先生が書いた(手書き)19世紀の書籍が
さりげなく置いてある。

東洋の間には、古伊万里や薩摩焼(写真左)

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明(中国)の焼き物(写真右)に、

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なんと歌麿の浮世絵まで!((((;゚Д゚))))

古書の間(←勝手に命名(ーー;))には

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19世紀に書かれたコーラン(上右)や
世界に40冊しかないという、セルビア版の新約聖書の初版(下2枚)。
これは16世紀のもの。
もちろん両方とも手書き。

えーっと、ここがどこかってのを忘れてる人がいると思うので念のため。

ここは孤児院です。^^;

窓の外には

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子供達が遊ぶ、のどかな田舎の風景があり
部屋から出ると、廊下には授業の時間割が貼ってあったり(右)。。。

こうも膨大なコレクションを見てばかり居ると
大英博物館とかスミソニアン博物館とかを見ているのかと錯覚しちゃうけど

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実はこんな簡素な建物の中。

しかし、ここだけではない。
他にも別棟でロシアの民族博物館みたいな所もあって

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機織り器や糸を紡ぐ様子
また、寒いロシアで暖を効率よく取るシステムの暖炉が再現されている。

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この暖炉に火を焼べると、その奥に繋がっている台の上が暖かいベッドになり
その下側面には穴が空いていて、そこに靴を入れて乾かす事が出来る仕組み。

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広大なロシアでは民族衣装も土地によって様々(左)
細かくて奇麗な窓枠も、地域毎に特色があって
これを見ればどこの地域かが分かると言う(右)。

ちなみにこの建物は

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こんな感じ。すぐ横は畑になっている。
この場所では自給自足が実現されているというのは、既にお伝えした通り。
他にもニンジンやジャガイモやキノコ畑がある。
そして当然

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豚、牛、

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羊、ヤギ。。。

これらの物が

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食卓ではこんな風に変わる。
野菜は味が濃くて美味しかったし、チーズやサワークリームも濃厚で美味しいかった。

他にも、クジャク、キツネ、鷹

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鹿。

そして。。。

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クマっ!!!

ゆくゆくは敷地内に動物園も作る予定なんだそうな。。。

もう一度言います。

ここは孤児院です。

モスクワから100km余り北へ登った、

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ロシアの原風景の残る場所に作られた
ロシア正教の教えの元にシンプルな共同生活を送る人達の場所です。


続くよ♪


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