化石も隕石も、宝石市!スープ屋さん、Zupperia
2013年10月25日

ジェトロさん、考え直して下さい!EM菌をロシアに?!

ご無沙汰してます。。。(。-_-。)


実は、少し前からまたまた日本帰国中でして。。。


昨年はビザ関係で幾度もの帰国を余儀なくされ
今年は家庭の事情で幾度もの帰国&滞在延期。。。

この秋で、モスクワ生活丸5年が過ぎたのですが
今年なんか、モスクワと東京、どっちに滞在時間が長いのかわかりませんw

そんな訳で、ブログもご無沙汰しがち。^^;

。。。なのですが、本日は日本から、少々気になる記事を見つけたので
それについて書きたいと思います。

まずは沖縄タイムスに掲載された、この記事をご覧ください。

EM研究機構、ロシア進出 ジェトロ支援

要約しますと:

EM研究機構という所がジェトロの支援を受けてモスクワに製造販売拠点を設け
有用微生物を使った土壌改良資材「EM・1」を製造・販売するほか、
清涼飲料水「EM・X GOLD」を輸入販売する。

というものです。
ここで言う“有用微生物”というのは、所謂「EM菌」の事です。
この「EM菌」どのような効果が“謳われてる”のかというと

1)プール掃除時に撒くと掃除が楽でエコ
ex. http://www.e-shiroi.jp/sr1/tokusyoku/emkin.html

2)河川の浄化
ex. http://www.chiyoda-suika.or.jp/cont2.html

3)アトピー等の体質改善/予防医学
ex. http://atopy.holy.jp/article/view/12.html

4)土壌改善
ex. http://www.fureai-net.tv/emkazumi/kasseiike.htm

5)放射性物質の除去(除染)

等々。。。
撒く、混ぜる、浸かる、飲む等して活用されるEM菌の効果は
枚挙に遑がない程“謳われて”います。

しかしながら、その何一つとして科学的な証明がなされていません。

1)や2)の浄化の効果は、むしろ汚染の原因になるとの見解も多く出されています。
2008年の時点で福島民友ニュースでは、このように取り上げられていました。
県が初の見解『EM菌投入は河川の汚染源』
※既に元記事がありませんので、アーカイブですが。

つい先日もビジネスジャーナルというサイトに、このような記事が書かれています。
泥のEM団子は環境を汚染するゴミ?海や川の水質浄化、生態系復元のウソ


3)の体質改善等の効果に関しては、命に関わる問題にもなり得るとの報告があります。
EM−1危険、原液服用、難病、膠原病
※EM機構の勧めで菌を服用し観戦病にかかった膠原病の持病を持つ方のブログ
アトピーとEM
※Yahoo!知恵袋より


そして中でも昨今、一番話題になったのは5)の“除染効果”です。
実際に福島県の放射能汚染に悩む方々の間で、震災後、広く使われました。
庭や道路に撒くだけではなく
「服用して体内のセシウムを除去する」という目的でも仕様されました。
未だに除染作業が完了していない地域の皆さんにとっても
お子さんたちの内部被曝を心配するお母さんたちにとっても

夢のような効果です。

しかし、これについても様々な科学者/ジャーナリスト達から疑問が呈されています。
たとえば、フジテレビのスーパーニュースでは、このような検証が行われました。
フジテレビEM金報道の文字起こし
ぜひ全文読んで頂きたいですが、面倒なら後半の部分だけでも。。。
そのほんの一部を紹介しますと

EM菌の開発者でもある比嘉 照夫氏がインタビューされています。
その中で、放射性物質がなくなるメカニズムとして
「EM菌の中の光合成細菌が放射能のエネルギーを使ってしまうので
半減期が短くなる」と、しています。

それに対し、広島国際学院大学 佐々木健教授は
「放射能を減らすという能力は光合成細菌にはありません。」と。
さらに市販されているEM菌を調べてみると
「ほとんど乳酸菌ですね、これは。
これ見る限りでは光合成細菌がほとんど見えない状態ですね。」と。

また早稲田大学理工学部 大槻義彦名誉教授は
「細菌ごときものによって半減期が変わるなんて、
こんなバカバカしいのは、開いた口がふさがらない。」

他にもEM菌に関する検証は色々あります。

震災直後から放射線の情報を誠実に流し続けてくれた
東京大学の早野龍五教授
早野さん紹介参照:早野龍五さんが照らしてくれた地図 ほぼ日刊イトイ新聞より
KEKの野尻美保子教授
大切なお知らせ、EM菌と米のとぎ汁乳酸菌で除染している皆さんへ
サイエンスライターの片瀬久美子さん
あやしい放射能対策
毎日新聞の斗ヶ沢秀俊記者による呼びかけ
EM菌に狙われる毎日新聞社
。。。等々、
多くの方たちが「EM菌の怪しさ」に警鐘を鳴らしています。

そのEM菌をロシアで広めようとしている訳です。
しかも、ジェトロさんの支援を受けて。
ジェトロ(JERTO)と言えば独立行政法人です。
国と密接に関係した法人です。
そのジェトロがEM菌にお墨付きをつけ、ロシアに進出させるという事です。

ジェトロさん、本当にそれで良いのでしょうか?

百歩譲って、ロシアでのEM菌は記事中にあるように
「土壌改善資材」としての活用が主でだったとしても

1996年に日本土壌肥料学会主催で開かれたシンポジウム
「微生物を利用した農業資材の現状と将来」からの講演資料(PDF)によると

 「EMおよぴ EM ボカシ中の微生物は、 他の接種源と差が認められたものの、ホウレンソウの生育や収量には影響しなかったことが示され、EMの微生物的効果は認められなかった。」

「肥料としては ,スーパーEM を用い て作られたコンポストは,同時に試験した 2 種類の市販されている肥料資材から 作成したコンポストや厩肥に比べて一番効果が少なかった。」

など、やはりEM菌の効果を疑問視しています。

それでもロシアに必要ですか、EM菌。

お願いです、ジェトロさん。
もう一度よく吟味して考えて下さい。

最後に、このEM菌の開発者でもある比嘉照夫さんが
どのような方であるか、その一片を紹介したいと思います。
EM菌開発者・比嘉照夫先生のお人柄

みなさんは、どう思われますか?


人気ブログランキングへ にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ
risurisu_journal at 16:14│ブログランキングComments(5)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック ニュース | 原発/震災を考えよう
トラックバックURL
この記事へのコメント
1. Posted by Minako   2013年10月25日 17:00
りりさん、あいかわらずGJです。

わたしはEMの事、初めて知りました。だから不勉強なわたしが意見するのもナンなんですが。。。

日本は納豆、味噌、麹など進んで菌と仲良く暮らしてきた民族です。イースト菌、乳酸菌くらいしか使いこなせなかったヨーロッパからみたらすごいと思います。それだけに、そんな歴史文化にプライドを持ち、EMの効果に期待する日本人の気持ちは不必要に大きすぎるんじゃないかな。

近い未来にもしかしたら有効に使われるE Mも(もしかしたら)発見、開発されるかもしれない。でももっと研究を進めるなどして揺るぎないポジティブな結果を叩き出してから応用してほしいです。わたしたちはモルモットじゃないんだから。

2. Posted by marii   2013年10月25日 17:38
5 たまたまお見かけしてのコメント申し訳ありません。
EM菌への誤解の大きさはやはり名前にもあるんでしょうね。
あたかもEMという新しい菌が発見された!かのような。菌の名前というモノじゃないんですけどね。
EM菌からの波動にいたっては…もう何と言ってよいのやら。
正直、なぜ鵜呑みに出来るのかよくわかりません。

3. Posted by りり   2013年10月28日 23:55
MInakoさん、
EM菌は、もともとは堆肥としての“効果”しか謳ってなかったようですが、時間が経つにつれ“人々の要望に迎合するように”、“様々な効果が”、“追加”されて行ったのです。その一つが「除染」です。
そして、記事中にも書きましたが、その効果の一つとして科学的な実証がないんです。
そんなものをわざわざジェトロの手を使ってロシアで展開する必要があるのか。。。私は正直、“害”しかないと思うのです。。。
本当にモスクワで拠点が作られるのかどうか、しっかり注視して行きたいと思います。
4. Posted by りり   2013年10月28日 23:58
Mariiさん、
コメントどうもありがとうございます。
そうです、波動!!あきれてモノも言えません。。。
波動によって離れていても効果があるなら、もうこの際、日本からその効果をロシアに送ってくれ。。。と。。。^^;
トンデモ科学の代表格みたいなモンですよねぇ。。。orz
5. Posted by http://maternitydresses.mblogi.com/   2014年04月19日 20:34
ジェトロさん、考え直して下さい!EM菌をロシアに?!:りすりす通信モスクワ支局:EM菌/ロシア/似非科学/

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
化石も隕石も、宝石市!スープ屋さん、Zupperia