DANGAN☆キジ島ツアー(後編)グルジア料理 Saperavi Cafe りすりす〜♪
2014年07月24日

今だから、私が見たロシア(人)。

気が付けば、もうお腹いっぱいなくらいモスクワに住んでいますw

いまだにロシア語がアレな所は、怠け者という罵声を甘受致す所存です。(ーー;)

ただ、まぁ、これだけ住んでいると「ロシア」ってモンが
多分、住んだ事とのない人と比べると、それなりに理解出来てるんじゃないかな、
という自負もあります。

面白いもので、ロシアは“知れば知る程わからなくなる”事も“わかりました”。

一言で“ロシア”と言っても、その国土は日本の14倍をも有し
新潟や北海道から数時間行ってもロシアだし
ヨーロッパへ行く飛行時間10時間余のほとんどはロシア上空です。

ロシアは多民族国家で、おそらくほとんどの人がイメージする
色白金髪美人のロシア人もいますし、モンゴル系の朝青龍みたいな顔のロシア人もいます。

他の多くの国がそうであるように、ロシア国民も貧富の差がありますが
年々増えているとは言え中間層が薄く、その中にも日本で言う所の
普通〜小金持(もしくはお金持ち)位のレベルが混在しています。

生活レベルや、住む場所による思想や文化の違いが出て来るのは当然の事で
大まかな感じでも、これだけ多面的な要素を持つこの国は
「ロシアってどんな国?」
と、聞かれれば“どこを切り取るか?”によって、その答えは大きく変わると思います。

これは、
「ロシア人が好きなレストランってどんなとこ?」とか
「ロシア人の夏休みの過ごし方は?」とか
具体的な事を聞かれても同じです。
レストランになんか行けない人もいるし、高級なレストランに子連れで行く人もいるし
公園の池で水浴びをする人もいれば、海外の避暑地に1ヶ月滞在する人もいます。
そしてその両方がそれほど“特別”ではないのがロシアです。

「ロシアって、ロシア人って、こうだよ!」

と平均化して話せるトピックスはとても少ないと感じています。

今日は、そんな複雑で、多重的で、多面的なロシアで、
私が見たロシア(人)を少し紹介したいと思います。

ー愛想がなく、取っ付き難い。(これは、ここ最近随分変わって来ました。)

ーでも、一旦仲良くなると、ものすごく人懐っこい。

ーつまり、恥ずかしがりや。

ーとても親切な人が多く、困っている人がいると放っておけない。

ー作り笑顔が出来ない恥ずかしがり屋がお節介な程に優しいので
たまに鬼のような形相で釈迦のような親切をされる事があり受け止めが大変。

ー年配の女性が地下鉄で立っていて、誰も席を譲る様子がないと
気が付いた人が若者男子を優先的強制的に起立させ、女性に座らせる。

ー席を譲ってもらった人は、お礼も微笑みもなく、ただただ着席するという態度もおk。
きっと年配(そんなに年寄りじゃなくても)の人が優先的に座るのは普通のことなので
お礼を言う必要も、お礼されるような事でもないのかもしれない。

ー対人にはシャイなのに、子供と動物には積極的に笑顔を振りまく。

ー鳩や雀はもちろん、ネズミにさえ食料を与える。
動物は神。

ー大人の客には注文もなかなか取りに来ないが、
店内を駆け回るちびっ子の客にはお菓子やオモチャを与えて笑顔で接客。
子供も神。

ー寿司、和食、日本製、日本文化大好き。
日本ヤヴァイ。

ー侘び寂び、義理人情がわかる、数少ない外国人。

ー日本語習ってる人が意外と多く、うっかり日本語で下世話な話をしていると、
隣のロシア人が「こんにちは!」と話しかけて来る。

ーソ連時代に痛い目に遭っているので、基本的にメディア情報は丸呑みにしない。

ーなので多分、ロシアが絶対正しいよね!とか思ってる人はさほど多くない。

ー戦争もテロも、もうこりごりだと思っている。


まだまだありますが、この辺にしておきますw

たぶん、私が“ロシア人”と思っている人の中には
旧ソ連の国々の人も多く含まれているんだろうな、と思います。
モスクワには、ウズベキスタン人や、カザフスタン人や、ウクライナ人も沢山います。
全員ロシア語を話すので、私にとっては“ロシア人”ですw

私がこの国に住んで、とても残念だと思うのは
私たち日本人が、隣国ロシアの事を“あまりにも知らな過ぎる”という事です。
しかもロシア人は日本LOVEなのに。。。

おそらく、私もこの国に住む機会を与えられなければ
ロシアの事なんて全く知らなかったし、
ロシア情報の少ない日本の現状を見れば、それもムリはないと思うのです。
それでも思うのです。

もったいない、と。

(私が見た)ロシア人のマインドは、非常に日本人アジア人に似ています。
シャイな所、親切な所、新しい物好きで、異文化を柔軟に取り入れる姿勢や、
すぐに真似してやってみる所とかw
私は、ロシア人と日本人は、とても親和性が高いのではないかと思います。

アジア人を見下さない所も、ロシア人の好きな所です。
(もちろんどこにでも拝外主義者は居ますけどね。)

上述の通り、ロシア側は日本の事が知りたくてたまりません。
この現象のことは「ロシアの片思い」と言われていますが
この「片思い」一体いつまで続くんでしょうね。^^;

ロシアとロシア人を良く知る事は、
私たちにとって、決してマイナスにはならないと思います。
興味を持ってみて見れば、同じ情報も違って見えるかもしれないですしね。

こんな弱小ブログですが、
少しでもロシアの事を知り、興味を持って頂ければ幸いです。


りり拝


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risurisu_journal at 21:15│ブログランキングComments(12)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック モスクワを生きる | 露製良品
この記事へのコメント
1. Posted by saya   2014年07月25日 08:38
私も「ロシアってどんな所?」とか「ロシア人ってどんな感じ?」とよく聞かれますがいつも答えに詰まります。
平均やスタンダードが存在しない国ですよね。
モスクワと地方都市の差もかなりあるでしょうし、モスクワにだけ滞在していても毎日おどろきの連続というか、年に1回行くと変化の激しさ(成長度?)に毎回おどろきます。
2・3回行けば飽きるかと思いましたが、行けば行くほどもっと知りたくなる国です。
ロシアに行く前のイメージは「金髪美女が多い」とか「町は暗くて治安が悪い」とかいう感じでしたが、短期留学で滞在していると「意外とアジア系の人が多い(まさに朝青龍)」とか「中国人並にバブリー」とか「なんでもアリな国(笑)」みたいな印象に変わりました。
このあと9月に五輪後初のロシア渡航をするのですが、またどんな風に変化しているのか楽しみです^^
2. Posted by tachiaki   2014年07月25日 13:51
あと私から見たところでは、
・愛国心が強い(ロシアを非難することが多いけど、やっぱりロシアLOVEでロシア人であることに誇りをもっている)
・陰謀が大好き。
・自分と家族、親しい友人以外は基本的に信じない。
・論理が通用しないこともしばしばで、感情に訴えることが最後の決め手。
・自分の非は絶対に認めない。自分以外に責任を転嫁して言い訳することからはじまる。

一緒に働いているとと日本人からみれば不思議だらけです。ソ連崩壊から期間が経ってないので、企業も社員もまだまだ未熟なのだということで。

日本でロシアの情報が少ないのは、西側の圧力によるもので、日本で報道されるロシア情報は良くてイーブン、基本はネガティブしかありえないです。なので情報の少なさとネガティブさは世界地図が塗り変わらない限り期待できなさそうです。

でも私は孤軍奮闘のロシアの方が好きです。
3. Posted by ロシア村   2014年07月27日 22:11
記事の中に並々ならぬロシア愛を感じてしまい、ちょっと書き込ませていただきます。
日本で政権が変わったころからでしょうか?
やたらロシアがTVに出るように感じ始めました。
特に文化や生活の側面からロシアが紹介され、好ましいです。「ロシアの片思い」が日本に届くといいですね。ただ、デリケートな箱入り娘は丁寧に扱わないと逃げますから))、かなり難しいでしょうか??
4. Posted by もじゃみ   2014年08月01日 15:28
5 記事の内容に賛同いたします。こんなに親切なロシア人の人たちのことが日本では曲がって伝わっていることが残念ですね。また、寄らせていらいただきます。日本人からみたロシアのこと教えてくださいね。
5. Posted by りり   2014年08月10日 19:12
sayaさん、
コメントありがとうございます。
ロシア人でさえ「わからない」というのがロシアですw
私たち外人が何回か旅行に来たからって、数年住んだからと言って、理解出来るもんじゃないですよね。^^
今のロシアは変化がとっても激しいですが、ソ連時代、もっと前から脈々と流れるロシアの普遍的な良さもまだまだ残っているんだと思います。
モスクワは大都会だと思いますが、まだまだ“田舎者”な所もロシア人の良さだと思います。そんなパラドックスな感じも簡単に理解出来なくて魅力的に感じる一因かな、とも。
きっと来る度に新しいロシアを発見するんでしょうね。^^
6. Posted by りり   2014年08月10日 19:17
tachiakiさん、
まだまだ未熟だし、ソ連時代の亡霊を追いかけ続けるだけの人も居ますよね。
一方で、頑張れば認めてくれる事の喜びを知り、西欧人よりも純粋に仕事を頑張ってる人も多いと感じます。この辺りは、最終的にどっちがおおくなるのか、どういう形が“ロシア人的労働の仕方なのか”、今は過渡期なのかな、と思ってます。
私もchiakiさん同様、孤軍奮闘のロシアが好きですね☆^^
7. Posted by りり   2014年08月10日 19:21
ロシア村さん、
もちろん、嫌いな所も沢山あるのですが、日本人は隣国ロシアの知識がほとんどないのに、ネガティブな情報だけが報道されているのがフェアじゃないな、と思った次第です。
大きな声で嫌ロシアな情報が流れてるんですから、こんな弱小ブログでちょっとぐらい声を張り上げてロシアの良い所を叫んだっていいじゃないですかw

とは言え、日本政府も難しい立場にいて、ウマく立ち回ろうと必至なんだとは思います。せっかく少し近づきかけた日露関係を、片側だけの言い分で0にさせないで欲しいな、と思います。
少しばかりロシアを知る日本国民として。^^
8. Posted by りり   2014年08月10日 19:26
もじゃみさん、
ありがとうございます。
世界は「どっちが善でどっちが悪か」なんて二分出来る程単純じゃないんですよね。
ただ、世の中、単純化した方が煽動しやすいという二分化の利点を使いたがる大きな団体が多いです。そしてそれはとても危険な事で、犠牲になるのはいつも善良な一般市民なんです。
簡単にプロパガンダに乗っかってしまわないよう、色んな事を知った上で消化して欲しいという思いです。
またぜひご意見聞かせて下さい♪( ´ ▽ ` )ノ
9. Posted by やまぐち   2014年09月23日 18:32
はじめまして。
先月末から9日間ロシアに旅行に行ってきた者です。
その時、かなりこちらのブログにヒントを頂いたり、お土産の参考にしたり、あと、ロシアの人に相対する時の気持ちみたいな面でも、かなり勇気づけられたというか...助けられたというか...
おかげさまで、難儀だ難儀だと言いながらも楽しく旅行することができたのです。
なので、一言お礼が言いたくて、書き込ませていただきました!
ありがとうございます。
ペットボトルお水のランキングには...衝撃を受けましたが...ダメな方の、飲んでいて(笑)
りりさんのブログ楽しみにしています!では、失礼しました。
10. Posted by りり   2014年10月12日 00:49
やまぐちさん、
わざわざご報告ありがとうございます!とっても嬉しいです♪
このブログは、誰かの役に立てたらいいなぁ、と思って立ち上げた物ですが、色々と情報提供のご要望は頂いて、それにお答えしても、その後の報告などを頂く事は少なかったりします。
どんな事でも報告して頂くのはとても嬉しいですし、それが喜びとともに頂けるのは、とても励みになります。
また機会があったら、ぜひ遊びにいらして下さいね。
そして、やまぐちさんが見た色んなロシアをぜひ日本で周囲の方に教えてあげて下さい。
だってロシアって、思った以上にみんなに知られてないですよね。^^
ありがとうございました!
11. Posted by ゆう   2018年02月08日 02:19
5 ヨーロッパや近場のアジア諸国に行きたいなって思うことは多々ありますが、そういえばロシアは無かったな〜と思ってロシアについて調べだした高3です。ロシア、いちばん大きくて、一番謎が深いです、私にとっては。なので、このブログを読んで、ぜったいに行くぞ!と思いました。情報が入ってこないのって国際情勢も関わってるの初めて知ったし、ロシアの片思いもちょっと惹かれちゃいました!建物も調べて、このブログで国民性とかちらちらと見えて、今では魅力的です!すてきなブログありがとうございました!(^O^)
12. Posted by りり   2018年02月23日 22:17
ゆうさん、
コメントどうもありがとうございます!
ロシアの魅力はまだまだたくさんあります。残念ながら、日本ではあまり良くない政治関係のニュースばかりを目にしますが、どうか偏見を持たずに、様々な角度からロシアを見てみてください。もちろん、ロシアに限らず、他の国も!きっと世界が変わりますよ♪^^

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