来たぜ!東北☆inモスクワ♪食品禁輸措置が暴いた“外国ブランド”の実態
2014年08月12日

どうなる?!モスクワの台所。

わーい、海だぁ〜〜〜♪ ‎(((o(*゚▽゚*)o)))

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モスクワを離れて、夏休みに行って来たよ!(´∀`*)

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。。。とか言ってる間に、増々混沌として来ている今日この頃。。。(ーー;;;)


既に沢山報道されてるので、みなさんご存知だと思うが
ウクライナ関連のアレで、ロシアがついに欧米に対抗措置を取った。

『欧米及びノルウェー、オーストラリア、カナダからの食品の輸入禁止』

現状では、ロシアの。。。
というかモスクワやサンクト・ペテルブルクといった大都市の台所は
かなりの量が海外からの輸入品に支えられていて、その割合は4割。
(ロシア全体としては1.5割程)

所謂“高級スーパー”の類いである「アズブカフクサ」等では
その輸入品の割合は4割以上かもしれない。
我が家の近くには、このアズブカしかないので日常の食品の多くはここで仕入れている。

誤解して欲しくないのは、外人にとってこの店は
決して“金持ちだから”行く訳ではなく(もちろんそういう人も居るけど)
多少割高でも“確実にソコソコの品質の物が欲しい”という人の需要もかなり多い。
実際、私の周囲は贅沢ではなく、普通の生活をしている人ばかりだが、
ほぼ全員がアズブカ・ユーザーだ。
もちろん、一方で郊外の大型スーパー(ソコソコ品質が入手可)を利用したりもするが
車での移動がそれほど自由でない当地では、それはやはり毎日の事ではなく
週末に家族で出かけて買い物をするという形が多いだろう。
ただし、我が家の様な大人2人の家庭や、単身の人は
日々ちょくちょくとアズブカの様な所で購入してる人が多いんじゃないだろうか。

さて、今回のロシアの制裁措置は、そんな輸入品を多く扱う高級スーパー等が
最初に影響を受けて来るであろうというのは、想像、というか現実的見通し。

そんな中、既に買い占めをしている人の目撃情報や
フランス系の安売り大型スーパー、アシャーンでの
チーズの棚が空っぽになってる情報を見かけたりしたが
我が家(中心部)周辺のスーパーは、今の所、至って平常。

週明けの昨日、比較的庶民派のスーパー(ペレクレストック)、
高級スーパー(アズブカ)と、その中間のスーパー(セジモイ)を回ってみたが
そのいずれの店でも肉、野菜、果物、
そして一番影響があるだろうとも言われているチーズ類も全く不足の様子はなかった。
もちろん、買い占めている様子の人も見かけなかった。

写真 2写真 3

ベラルースカヤ近辺のアブズカフクサ、チーズ売り場と乳製品売り場。


まぁ、“今の所”ね。

幸い、夏休みの今はモスクワの人口は通常よりもかなり少ない。
もしかしたらそういうのも影響しているのかもしれない。

ただ、これから、ただでさえ生鮮食品の種類が激減する冬に向かって行く当地。
夏が終わるタイミングで、急速に影響が出てくるのかもしれないと思ったりする。
これを機に国内農業を拡大するという話もあるが
農業は1日にして成る訳ではなく、
実際に販売ルートに乗るまでは年単位の話じゃなかろうか。
となれば、この制裁が額面通りに行われるとしたら
食品の種類も量も減り、値も上がる。

極東では既にニシンの需要が高まっているとの事。
一方で、品質への要求は減っている。つまり品質の低下が始まっている。
Рыбаки Дальнего Востока уже ловят первые прибыли от санкций

ノルウェーから輸入していた分が極東に向かった結果な訳だけど
これがどの食品に対しても起こるんじゃないか、とちょっと心配だなぁ。
品質が(さらに)落ちて、値段が(さらに)上がるなんて。。。
モスクワが増々住み難くなる。。。orz

一方、今回の制裁とは無関係なベラルーシ等の隣国を一旦経由して
フード・ロンダリングwさせることにより
今まで通り、欧州等からの品物をベラルーシ産として輸入するという手も。。。^^;


この制裁で輸入が禁止される品目は:

ー肉、肉類(生、冷凍、塩漬け、乾燥含む)
ー魚介類(甲殻類、貝類含む)
ー牛乳、乳製品
ー野菜、果物、ナッツ類
ーソーセージ等
ーチーズ等

禁止項目リスト(露語)

で、リストに上がっていないアルコール類に関しては、こんな記事が。。。w
『プーちゃん政権、EUからのワイン輸入量100万本以上』
Администрация президента ввезла из Евросоюза более 1 млн бутылок вина

ちなみにお菓子類も除外されているので、
もしかしたらプーちゃんはお菓子も好きなのかもしれない。。。( ̄¬ ̄*)w

まぁ、我々一般人に出来る事はないので、これからどうなって行くのか
事態を見守り、対応して行くしかないんだけどね。
間違っても過剰な買いだめなんかしないで、冷静に行きたいな、とは思う。

ロシアでの受け止めは、国内生産拡大への期待や他国からの代替輸入
そして、ソ連時代に培われた品不足への耐性(;゚Д゚)等、
楽観的な見方が比較的多く目につく気がする。
Russia's Food Ban Strikes Its Own Consumers
ロシアの消費者、西側の食品禁輸の痛みを覚悟

それでも、苦しい時代を知らない若い世代も沢山いる訳で、
そういう若人達は、たっぷりと西側文化のシャワーを浴びて育って来た訳で、
ロシア人の約1割が「国を離れたい」という調査も中々興味深い。
One in Nine Russians Want to Leave Their Country
この1割の多くは若い世代で、より良い生活環境や安全、より多くの機会を求めての事とのレポートで
決して今回の制裁を受けてのものではない。

依然としてプーちゃんへの支持率は高いものの、
こういう世代がどう思ってるのか聞いてみたいな。

まぁ、それよりも何よりも、
どうかロシアがまた戦争にならないように、
ウクライナに一刻も早く平和が訪れる様に、
祈るばかり。

スラブ人同士の殺し合いなんて、どこにも幸せをもたらさないよね。(´・ω・`)


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この記事へのコメント
1. Posted by Minako   2014年08月13日 00:42
この非常時にこういうレスは不謹慎かもしれませんが、わたしもプーチンのお菓子好きを「へえーそうなんだ〜」という気持ちで読んだことがあります。何かのご参考迄に。(オリジナルのソースが見当たらないので二次掲載で申し訳ありません)
http://pastelpop.tumblr.com/post/38140188738
2. Posted by りり   2014年08月13日 14:55
Minakoさん、
やっぱりプーたんはお菓子好きだったんですねw
という事は逆に「今後は欧米からのワインとお菓子をロシアに輸出しないよっ!」っていわれたら、プーたんは「ごめんよぉ〜!やめておくれよぉ〜!..・ヾ(。>д<)シ」とかなったりしてwww

。。。さらに不謹慎でスミマセン。。。(。-_-。)
3. Posted by ando syouiti   2014年08月20日 09:36
5 初めまして。
モスクワに食品及び果物その他の商品を輸出しております。
昨年と今年も四角いスイカを輸出致しました。
大変参考になりました。
毎回楽しみに読ませていただいております。
ありがとうございました。
4. Posted by ando syouiti   2014年08月20日 09:37
5 初めまして。
モスクワに食品及び果物その他の商品を輸出しております。
昨年と今年も四角いスイカを輸出致しました。
大変参考になりました。
毎回楽しみに読ませていただいております。
ありがとうございました。
5. Posted by りり   2014年08月22日 17:15
ando syouitiさん、
初めまして。
日本の果物はモスクワではとても手が出ない値段ですが、美しく美味しそうな日本産にいつも目が釘付けになります。^^;
きっとこれから四角いスイカを見たら、andoさんのスイカだ!と思い出すと思いますw
もっともっと沢山の日本良品がモスクワに入ってくるといいなぁ〜、と期待しております♪
こちらこそ、コメント、ありがとうございました。
またご意見お聞かせ下さいマシ!( ´ ▽ ` )ノ

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