戦勝記念日、観戦マニュアル。。。的なwケーキ激ウマっ★Kafe Conversation
2016年05月09日

戦争に勝った日、でした。

 日本で8月15日の終戦記念日を迎える機会が少なくなって10年。
 ここ8年は、5月9日を終戦の日として意識させられている。

 ヨーロッパにとっての戦勝記念日(5月8日)、ロシア時間の5月9日だ。
先日もお伝えした通り、というか、ここで伝えるまでもなく、5月9日の戦勝記念日の軍事パレードは、(たぶん)日本でも報道された(?)通り。

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 戦争が終わった日、この国では「戦勝」の記念日とされている。

 初めて戦勝記念の軍事パレードを見た時、馴染みの道が、いかつい軍用機の隊列で埋め尽くされ、その迫力と轟音に圧倒された。

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 20階にも満たない建物のすぐ上空を、一つの繋がったオブジェクトのように一糸乱れぬ距離を保って飛ぶ戦闘機に、単純に感動した。

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 それらが通る場所は、どこも人で溢れかえっていた。歓声をあげ、戦車から顔を出す軍人たちに向かって手を振っていた。誇らしげに笑顔で手を振り返す軍人たち。今、戦地から帰ってきたような光景だった。映画を見ているような非現実感と、どうしようもない違和感で一杯になった。

 ああ、私は敗戦国の民だった。

 たぶんこの時、生まれて初めて“実感”したんだと思う。
 変な言い方だけど、新鮮だった。
 戦勝を祝う人々の中で、自分の中に芽生えた違和感を辿っていったら、「立ち入り禁止」の張り紙にぶち当たるように「敗戦国民」と書いてあったのだ。
 その張り紙の奥に、戦勝を祝い、歓喜する人々が見え、私は、時に一緒にワクワクしながら、そして我に返って打ちのめされながら、ちょっと距離をおいて「戦勝記念日」を、毎年楽しんでいる。

 いつもの通り、沿道にはたくさんの人が集まってた。
 単純にお祭りを楽しむ人、愛国心に浸る人、過去の栄光を語る人。多くの人の顔は明るい。
 
 戦勝国であるソ連(ロシア)の戦死者は2.7千万人で、参戦国の中で桁違いに多い。一家に一人ぐらいは犠牲者がいた計算になる。(日本は300万人くらい)
 強いロシアを祝うだけじゃない、複雑な思いを抱えてる人も多いことは、この数日間のロシア人がポストしたSNSのコメントを見ていればわかる。

 悪魔のようなリーダーの元で得た「勝利」は、明るくて陽気な、今のロシア人のアイデンティにも、きっと大きく影響してるんだろう。



 Ніколи знову

 SNSのコメントで、何回か目にした。

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 Ніколи знову(Never again)、もう、二度と。


 沿道にいた人たちの表情だけではわからない、たくさんの想いも、この日、沿道に出てこなかったたくさんの人たちがいたことも、心に留めておきたいと思う。


これはウクライナ語だそうです。でも、ロシア人がウクライナの方のポストをシェアしたものの中にありました。
もう二度と戦争をしたくない気持ちは、みんな同じですね。(追記:5/11)


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