モスクワを生きる
2015年09月18日

りすタートです。(でもユルくな。(ーー))

だいぶ時間が経ってしまいましたが、全くエンジンが掛かりません。

ひと月ほど日本に帰国していたというのもあるんだけど、
なんていうか、前々からエンジンがポンコツになってきてるなぁ〜という気がしていますw

とても言いにくいことですが、
この秋を越えると、モスクワ生活まるまる7年が過ぎます。

なぜ言いにくいかというと、
そんなにココに住んでいるのに、知らないことだらけだし
ましてやロシア語なんて初心者の下ぐらいなので
うっかり「在住7年です!」なんていうと
ほとんどの方は
「じゃぁ、ロシア語もよほどご堪能で。。。」
という反応になってしまうので、できれば私のプロフから
“モスクワ在住7年”という項目を消し去りたいくらいです。

とはいえ、こうしてブログやらコラムやら書いている私のアイデンティティーは
間違いなく“モスクワ在住”に依拠するところが多いわけで
まる7年、
どっぷりとロシアに浸かってきてしまった私からロシアを抜いてしまったら
今の私の何割ぐらいが残るのだろう。。。と若干不安にもなる今日この頃。

おそらくそういう時期が、そう遠くないだろうと思っています。
何も決まった訳じゃないんですがね。。。いい加減ね。。。(ーー)

つまり、私のアンテナが“違う方向”に向く時間が多くなったというのは否めません。
なので多分、一時期よりはキャッチする情報が少なくなってると思います。

情報(ネタ)はつまり、書くことにおいてガソリンのようなモンで、
要するに「ガス欠」状態ですね。
エンジンがかからない筈です。

でも、それよりも大きいのは、
モスクワに住み始めた当時より、この街は格段に全ての物事が便利になったこと。
ほんのこの2年ぐらいを見ても、本当に変わってきた。
それほどの労せずして、必要な情報がある程度みんな得られるようになってきた。
そんな風に感じています。

ブログを始めたそもそもの動機は、
情報の得難いモスクワで
私の得た情報、
経験した問題、
解決方法などをブログで発信することによって
一人の人にでもいいから、役にたてば良いなぁ〜、ってことでした。

モスクワの前に住んでいた、ドイツのデュッセルドルフという所は
日本人が多い場所ということもあって、必要な情報は必要な場所にあり
大抵のことは日本語で解決できるような、
とても整備されたコミュニティが形成されていました。
少なくとも、駐在が初めての人や、海外生活が初めての人が
生活をスタートさせるには、不安の少ない場所だと思います。

私が来た頃のモスクワには、そんなものはありませんでした。
(今だってないけどね。^^;)

一部の日本人の多いエリアにおいては、
そこで暮らす人たちに代々受け継がれていく情報と共に
新しくアップデートされた情報も共有され、
ある程度不便なく、充実した生活をおくれているようでした。

その他のエリアに暮らす日本人は、ほとんどテンテンバラバラ。
会社関係で出会うことがなければ、どこで日本人に会えるかさえわからなかった。
新鮮な野菜はどこで手に入るのか、
美味しいレストランはどこにあるのか、
メトロやバスはどうやって乗るの?危なくないの?とか、
夏にお湯が出なくなるってどういうことっ?!とか、
少なくとも私は、
日々こんな感じのクエスチョンマークを頭の上にたくさん抱えながら
毎日生活していました。

こんな風に迷いながら、
不安になりながらモスクワ生活を否応なしに始めなきゃいけない人たち、
私以外にもいるんじゃないかな。。。

もし、そんな人が一人でもいて、
私が経験したことが、少しでも参考になったらいいな。
うまくいかないことだらけで、投げ出したくなっても
私の失敗談を読んで「ああ、ここにもいたw」とか思って笑ってくれたらいいな、と。

そんな気持ちで続けてきていました。

最近エンジンがかかりにくくなってるのは

ああ、なんか私が発信せずとも、情報はたくさん手に入るようになったし
新しく来た人に私が教えてもらうことも多くなったし
そもそもモスクワ自体がとても便利になってきたし
偉そうな言い方を許してもらえるなら、

役目は終わったかな。

と、なんとなく思っているからなのです。

もちろん、私にしか発信できないこともあるだろうし、
長く住んでいるからこそ、わかることもあります。

例えば、モスクワでアパートを探す時に、何を念頭に置いて探したらいいか
優先順位をどうつけたら暮らしやすいか、
そんなことを書いたシリーズの記事がありますが、
そういうのは、多分今でも役に立つことがあると思うし
いくら情報が入りやすくなったからといって
モスクワに今から住もうという人には、なかなかわからないことだと思います。

でも、そういう類の情報は、だいたい一通り書いてしまったし
情報を欲している人は、古い記事も掘り出して見つけて読んでくれます。
だから、同じようなことを何度も書く必要もないかな、と。

そうなるとまぁ、新しい情報なんてグルメ情報ぐらいになってしまうわけでw

ただ、私自身がそもそも超インドアの非社交的性分なので
そうそう毎日外食もしないという。。。^^;;;

その結果が、現状です。

今まで、だましだましやってきましたが、ぶっちゃけるとそういうことです。

ただ、別にこの街や国に対する興味や愛情が薄れたというわけでもないし
モスクワを離れる訳でもないのにブログやめようとかは思わないです。

なので、これからは少し、「モスクワ生活情報」だけじゃなくて
海外で暮らすことや、駐在生活で思ったことなど、
ちょっと雑感的なことも、備忘録も兼ねて書いていこうかな、と思っています。

頻度は、思うがママにw

もちろん、生活情報も今まで通り書きます。

日本を出て10年。(ドイツ生活3年含む)
私の周りには、10年くらい海外で生活してる人は、文字通り腐る程います。
10年なんて、まだまだヒヨッコですw
でも、とりあえず「10年」は、ある程度まとまった時間だと思うのです。
その10年を、少し時間をかけて、この場で総括していきたいと思っています。

自分でも何が出てくるかわからないけど。
まぁ、そんな感じです。

総括にお付き合い下さる既得な方は、
これからも時々のぞいてやってくださいマシね!

ではでは、「りすりす通信モスクワ支局」のちょっと長い(かもしれない)最終章、
始めま〜す♪( ´ ▽ ` )ノ


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2014年10月26日

今日からずっと冬時間な。( ̄ー ̄)

今朝10時に起きたと思ったら9時でした。(;・∀・)

前にも書いた通り、

2011年の4月に夏時間にして以来
ずっと夏時間キープだったロシアの時間が

今日の午前2時から3年ぶりに冬時間(基準の時間)に戻りました。

でも春になっても夏時間に戻りません。
夏時間制度を復活させた訳ではないのね。

夏時間制度(Daylight Savings)というのは、そもそも
「日照時間の長い夏の日中を有効に使おうぜ!」
ってことで始まっているので、元々の時間は“冬時間”と言われてる方なんですね。
それを、調整時間である方の夏時間で固定しちゃったもんだから
モスクワのように緯度の高い場所では、ただでさえ日照時間が極端に短い冬の時期に
日照時間が長い前提で設定された夏時間をあてがわれてしまったら

朝、陽が昇る前に家を出て
夕方は真っ暗になってから家路につき
日が差している間に外出することなく冬を過ごす。。。

ということになってしまう人も多い。

当然ながらこれが、大ブーイングだった。
夏時間固定になった時に、きっと誰もが抱いた懸念だよね。。。^^;

で、世界広しと言えど。。。
夏時間制度を導入していない国は沢山あるけど
夏時間固定の国はロシアしかない(なかった)とのこと。。。

時間の固定(夏時間制廃止)にするなら、取るべく時間は基本時間(冬時間)じゃね?

と、たぶん多くの人が思っていた方向に、今回改定したということ。

ついでに、冬時間廃止した2011年の時に
ロシアに11あったタイムゾーンも9つに変えたのね。
これも、今回元に戻すのね。

あれもこれも、めどべぇがやったことを

ぜーーーんぶ否定するよっ♡(´∀`*)ウフフ byぷーたん

。。。と、言ったとか言わなかったとかw

そんな訳で、明日、間違って早起きし過ぎないようにぬ☆

それから、日本との時差は6時間ね♪


(ーー;).。oO(パソコンの時間は調整されたけど、あいぽんがまだ治んねー。。。私も気をつけねば。。。)

Russian clocks go back for last time
Russia switches to winter time to avoid winter darkness


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2014年08月15日

食品禁輸措置が暴いた“外国ブランド”の実態

依然として食料品の不足は感じられないモスクワ。

モスクワのスーパーが輸入品で溢れているというのは、前回の記事に書いた通り。
これは、もちろん国内で不足している食品を補っているというのもあるけど
“輸入品の方が売れる”という側面もある。

私のような外人が、ロシア製品より輸入品を好むというのは
何となく理解してもらえると思うが、
実は、ロシア人のロシア製品に対する信頼度も低い。

国内産のお茶と海外ブランドのお茶が売ってて、
値段の差が経済状況の許容範囲内だったら、海外ブランドの物を買う人が多い。
そんなロシア人の心理を利用して作られたブランドの実態が
食品禁輸措置の施行により明らかになってきた事を
地元フリーペーパーのThe Moscow Timesが伝えている。

それらの“海外ブランド”は、どんなに輸入が厳しく禁止されても
ロシアのスーパーからなくなることはないかもしれないwww


例えば「Laimon」という清涼飲料水。

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3年前から売り出されているらしいが、ロシアでトップ5に入る人気なのだとか。
1993年に設立されたスイスのGreem Meという会社のライセンスの元に
ロシアのTver地域で製造されている。。。
。。。が、
スイスにはこのような飲み物はなく、この会社はロシア人によって作られたものw


そして、おそらく沢山のオフィスでも常備されている「Greenfield」。
“イギリスの”お茶ブランド。

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2003年にサンクト・ペテルブルクのお茶製造会社によって登録されている。
ここのウェブサイトは、ご丁寧にco.ukのドメインに作られているが
西ヨーロッパでこのブランドを見かける事はない。
ロシア人により、ロシア人の為に作られた“UKブランド”だ。


Jardin Coffee

Jardin

これもGreenfieldと同じロシアの会社によってスイスで登録されている。
もちろん、スイスでこの商品は売られていないし
そのウェブサイトはロシア語では完璧に見られるけど英語バージョンは機能していない。


「Unagrande Cheese」

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イタリアン・メイドに見える完璧なパッケージングだが
オーチン・ロシアンなブランドのUmalatによって製造されている。
UmalatのCEOによると
「ウォッカ以外の“メイド・イン・ロシア”は、
世界のどこよりもロシアで人気がない」のだとかw

(´-`).。oO(それはロシア人がロシア品質を世界のどこの人よりもわかっているからでぃすねぇ〜)


さて。。。
ここで私が長年疑念を抱いていた“あるブランド”に関しても
自信が確信に近づいてきましたよ、と。。。( ̄ー ̄)ニヤリ

2011年にレポートしたこの記事:

日本最良の品質「武士道」

この、“スイス・メイド”の“日本最良の品質”のインスタント・コーヒーは

ロシア人の、

ロシア人による、

ロシア人の為の、コーシーでぃすねっ!!
(; ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \




Import Ban Exposes Russia's Fake 'European' Food Brands(The Moscow Times)


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2014年08月12日

どうなる?!モスクワの台所。

わーい、海だぁ〜〜〜♪ ‎(((o(*゚▽゚*)o)))

0812_1

モスクワを離れて、夏休みに行って来たよ!(´∀`*)

0812_20812_3

。。。とか言ってる間に、増々混沌として来ている今日この頃。。。(ーー;;;)


既に沢山報道されてるので、みなさんご存知だと思うが
ウクライナ関連のアレで、ロシアがついに欧米に対抗措置を取った。

『欧米及びノルウェー、オーストラリア、カナダからの食品の輸入禁止』

現状では、ロシアの。。。
というかモスクワやサンクト・ペテルブルクといった大都市の台所は
かなりの量が海外からの輸入品に支えられていて、その割合は4割。
(ロシア全体としては1.5割程)

所謂“高級スーパー”の類いである「アズブカフクサ」等では
その輸入品の割合は4割以上かもしれない。
我が家の近くには、このアズブカしかないので日常の食品の多くはここで仕入れている。

誤解して欲しくないのは、外人にとってこの店は
決して“金持ちだから”行く訳ではなく(もちろんそういう人も居るけど)
多少割高でも“確実にソコソコの品質の物が欲しい”という人の需要もかなり多い。
実際、私の周囲は贅沢ではなく、普通の生活をしている人ばかりだが、
ほぼ全員がアズブカ・ユーザーだ。
もちろん、一方で郊外の大型スーパー(ソコソコ品質が入手可)を利用したりもするが
車での移動がそれほど自由でない当地では、それはやはり毎日の事ではなく
週末に家族で出かけて買い物をするという形が多いだろう。
ただし、我が家の様な大人2人の家庭や、単身の人は
日々ちょくちょくとアズブカの様な所で購入してる人が多いんじゃないだろうか。

さて、今回のロシアの制裁措置は、そんな輸入品を多く扱う高級スーパー等が
最初に影響を受けて来るであろうというのは、想像、というか現実的見通し。

そんな中、既に買い占めをしている人の目撃情報や
フランス系の安売り大型スーパー、アシャーンでの
チーズの棚が空っぽになってる情報を見かけたりしたが
我が家(中心部)周辺のスーパーは、今の所、至って平常。

週明けの昨日、比較的庶民派のスーパー(ペレクレストック)、
高級スーパー(アズブカ)と、その中間のスーパー(セジモイ)を回ってみたが
そのいずれの店でも肉、野菜、果物、
そして一番影響があるだろうとも言われているチーズ類も全く不足の様子はなかった。
もちろん、買い占めている様子の人も見かけなかった。

写真 2写真 3

ベラルースカヤ近辺のアブズカフクサ、チーズ売り場と乳製品売り場。


まぁ、“今の所”ね。

幸い、夏休みの今はモスクワの人口は通常よりもかなり少ない。
もしかしたらそういうのも影響しているのかもしれない。

ただ、これから、ただでさえ生鮮食品の種類が激減する冬に向かって行く当地。
夏が終わるタイミングで、急速に影響が出てくるのかもしれないと思ったりする。
これを機に国内農業を拡大するという話もあるが
農業は1日にして成る訳ではなく、
実際に販売ルートに乗るまでは年単位の話じゃなかろうか。
となれば、この制裁が額面通りに行われるとしたら
食品の種類も量も減り、値も上がる。

極東では既にニシンの需要が高まっているとの事。
一方で、品質への要求は減っている。つまり品質の低下が始まっている。
Рыбаки Дальнего Востока уже ловят первые прибыли от санкций

ノルウェーから輸入していた分が極東に向かった結果な訳だけど
これがどの食品に対しても起こるんじゃないか、とちょっと心配だなぁ。
品質が(さらに)落ちて、値段が(さらに)上がるなんて。。。
モスクワが増々住み難くなる。。。orz

一方、今回の制裁とは無関係なベラルーシ等の隣国を一旦経由して
フード・ロンダリングwさせることにより
今まで通り、欧州等からの品物をベラルーシ産として輸入するという手も。。。^^;


この制裁で輸入が禁止される品目は:

ー肉、肉類(生、冷凍、塩漬け、乾燥含む)
ー魚介類(甲殻類、貝類含む)
ー牛乳、乳製品
ー野菜、果物、ナッツ類
ーソーセージ等
ーチーズ等

禁止項目リスト(露語)

で、リストに上がっていないアルコール類に関しては、こんな記事が。。。w
『プーちゃん政権、EUからのワイン輸入量100万本以上』
Администрация президента ввезла из Евросоюза более 1 млн бутылок вина

ちなみにお菓子類も除外されているので、
もしかしたらプーちゃんはお菓子も好きなのかもしれない。。。( ̄¬ ̄*)w

まぁ、我々一般人に出来る事はないので、これからどうなって行くのか
事態を見守り、対応して行くしかないんだけどね。
間違っても過剰な買いだめなんかしないで、冷静に行きたいな、とは思う。

ロシアでの受け止めは、国内生産拡大への期待や他国からの代替輸入
そして、ソ連時代に培われた品不足への耐性(;゚Д゚)等、
楽観的な見方が比較的多く目につく気がする。
Russia's Food Ban Strikes Its Own Consumers
ロシアの消費者、西側の食品禁輸の痛みを覚悟

それでも、苦しい時代を知らない若い世代も沢山いる訳で、
そういう若人達は、たっぷりと西側文化のシャワーを浴びて育って来た訳で、
ロシア人の約1割が「国を離れたい」という調査も中々興味深い。
One in Nine Russians Want to Leave Their Country
この1割の多くは若い世代で、より良い生活環境や安全、より多くの機会を求めての事とのレポートで
決して今回の制裁を受けてのものではない。

依然としてプーちゃんへの支持率は高いものの、
こういう世代がどう思ってるのか聞いてみたいな。

まぁ、それよりも何よりも、
どうかロシアがまた戦争にならないように、
ウクライナに一刻も早く平和が訪れる様に、
祈るばかり。

スラブ人同士の殺し合いなんて、どこにも幸せをもたらさないよね。(´・ω・`)


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2014年07月24日

今だから、私が見たロシア(人)。

気が付けば、もうお腹いっぱいなくらいモスクワに住んでいますw

いまだにロシア語がアレな所は、怠け者という罵声を甘受致す所存です。(ーー;)

ただ、まぁ、これだけ住んでいると「ロシア」ってモンが
多分、住んだ事とのない人と比べると、それなりに理解出来てるんじゃないかな、
という自負もあります。

面白いもので、ロシアは“知れば知る程わからなくなる”事も“わかりました”。

一言で“ロシア”と言っても、その国土は日本の14倍をも有し
新潟や北海道から数時間行ってもロシアだし
ヨーロッパへ行く飛行時間10時間余のほとんどはロシア上空です。

ロシアは多民族国家で、おそらくほとんどの人がイメージする
色白金髪美人のロシア人もいますし、モンゴル系の朝青龍みたいな顔のロシア人もいます。

他の多くの国がそうであるように、ロシア国民も貧富の差がありますが
年々増えているとは言え中間層が薄く、その中にも日本で言う所の
普通〜小金持(もしくはお金持ち)位のレベルが混在しています。

生活レベルや、住む場所による思想や文化の違いが出て来るのは当然の事で
大まかな感じでも、これだけ多面的な要素を持つこの国は
「ロシアってどんな国?」
と、聞かれれば“どこを切り取るか?”によって、その答えは大きく変わると思います。

これは、
「ロシア人が好きなレストランってどんなとこ?」とか
「ロシア人の夏休みの過ごし方は?」とか
具体的な事を聞かれても同じです。
レストランになんか行けない人もいるし、高級なレストランに子連れで行く人もいるし
公園の池で水浴びをする人もいれば、海外の避暑地に1ヶ月滞在する人もいます。
そしてその両方がそれほど“特別”ではないのがロシアです。

「ロシアって、ロシア人って、こうだよ!」

と平均化して話せるトピックスはとても少ないと感じています。

今日は、そんな複雑で、多重的で、多面的なロシアで、
私が見たロシア(人)を少し紹介したいと思います。

ー愛想がなく、取っ付き難い。(これは、ここ最近随分変わって来ました。)

ーでも、一旦仲良くなると、ものすごく人懐っこい。

ーつまり、恥ずかしがりや。

ーとても親切な人が多く、困っている人がいると放っておけない。

ー作り笑顔が出来ない恥ずかしがり屋がお節介な程に優しいので
たまに鬼のような形相で釈迦のような親切をされる事があり受け止めが大変。

ー年配の女性が地下鉄で立っていて、誰も席を譲る様子がないと
気が付いた人が若者男子を優先的強制的に起立させ、女性に座らせる。

ー席を譲ってもらった人は、お礼も微笑みもなく、ただただ着席するという態度もおk。
きっと年配(そんなに年寄りじゃなくても)の人が優先的に座るのは普通のことなので
お礼を言う必要も、お礼されるような事でもないのかもしれない。

ー対人にはシャイなのに、子供と動物には積極的に笑顔を振りまく。

ー鳩や雀はもちろん、ネズミにさえ食料を与える。
動物は神。

ー大人の客には注文もなかなか取りに来ないが、
店内を駆け回るちびっ子の客にはお菓子やオモチャを与えて笑顔で接客。
子供も神。

ー寿司、和食、日本製、日本文化大好き。
日本ヤヴァイ。

ー侘び寂び、義理人情がわかる、数少ない外国人。

ー日本語習ってる人が意外と多く、うっかり日本語で下世話な話をしていると、
隣のロシア人が「こんにちは!」と話しかけて来る。

ーソ連時代に痛い目に遭っているので、基本的にメディア情報は丸呑みにしない。

ーなので多分、ロシアが絶対正しいよね!とか思ってる人はさほど多くない。

ー戦争もテロも、もうこりごりだと思っている。


まだまだありますが、この辺にしておきますw

たぶん、私が“ロシア人”と思っている人の中には
旧ソ連の国々の人も多く含まれているんだろうな、と思います。
モスクワには、ウズベキスタン人や、カザフスタン人や、ウクライナ人も沢山います。
全員ロシア語を話すので、私にとっては“ロシア人”ですw

私がこの国に住んで、とても残念だと思うのは
私たち日本人が、隣国ロシアの事を“あまりにも知らな過ぎる”という事です。
しかもロシア人は日本LOVEなのに。。。

おそらく、私もこの国に住む機会を与えられなければ
ロシアの事なんて全く知らなかったし、
ロシア情報の少ない日本の現状を見れば、それもムリはないと思うのです。
それでも思うのです。

もったいない、と。

(私が見た)ロシア人のマインドは、非常に日本人アジア人に似ています。
シャイな所、親切な所、新しい物好きで、異文化を柔軟に取り入れる姿勢や、
すぐに真似してやってみる所とかw
私は、ロシア人と日本人は、とても親和性が高いのではないかと思います。

アジア人を見下さない所も、ロシア人の好きな所です。
(もちろんどこにでも拝外主義者は居ますけどね。)

上述の通り、ロシア側は日本の事が知りたくてたまりません。
この現象のことは「ロシアの片思い」と言われていますが
この「片思い」一体いつまで続くんでしょうね。^^;

ロシアとロシア人を良く知る事は、
私たちにとって、決してマイナスにはならないと思います。
興味を持ってみて見れば、同じ情報も違って見えるかもしれないですしね。

こんな弱小ブログですが、
少しでもロシアの事を知り、興味を持って頂ければ幸いです。


りり拝


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