原発/震災を考えよう
2015年03月11日

4年目の今日を迎えて。

震災があった翌年から昨年まで、
モスクワの仲間と一緒に支援活動をしてきました。

とりわけ、去年、一昨年は、
私たち素人が主催したにしては、大きな規模で
たくさんの人を巻き込み、
たくさんの人の気持ちを集めました。

微力ではあるけど、
たくさんの思いが集まったものです。

残念ながら、
今年はそのようなイベントを開催することが
できませんでした。

私たちの多くは、駐在の身です。
駐在の多くは、2、3年で次の場所へ移動させられます。

私たちは、そんな一瞬の中で出会い
親睦を深め
一緒にイベントを開催させていたのです。

異国の地で、
イベントのプロでもない、
駐在員の帯同家族がメインの私たちが、
あのようなイベントを開催でき、
集めた気持ちを形に出来たというのは、
奇跡のように、信頼できる仲間に出会えたからに他なりません。

その仲間たちの多くが、
今はモスクワを離れ、日本や、他の国にいます。

その仲間たちに変わるような、十分な出会いがなかった。

それが、今年イベントを開催出来なかった一番の原因です。

それでも、昨年までの3年間で関わってくれた全ての人が
きっと今日の日を特別な思いで迎えていると思います。

もちろん、日本中が特別な思いで迎えていることは間違いありません。

でも、日本から遠く離れて暮らす私たちが、
あの日、何一つ、あの恐ろしさを共有出来なかった私たちに、

一体何が出来るのか?

どう寄り添うことが出来るのか?

安全圏から何かを言ったり、発信することは正しいのか?

在外の多くの日本人が
国内にいる人たちとは、また違った思いを抱えていたと思います。

そんな思いの集結が、あのイベントだったと思っています。

今年は大きな事は出来ないけど、
気持ちは同じです。
たぶん、みんな。

別に今日だけじゃない。

被災地と直接的な関わりを持つことで、
そこに住む人たちを、みんな身近に感じているはずです。
イベントに関わったことで、より深い問題意識が芽生えたはずです。

だから、特別な日じゃなくても思ってます。

「どうしてるだろう?」
「どうなっただろう?」

何も出来ないけど、
気になってます。

だから、今度は遊びに行きます。

この活動を通して出会えた、たくさんの縁を
これからも大事にしていきたいです。

これからの一年が、
少しでも大きく前へ進む年であるよう、
心から祈って。。。


2015年3月11日@モスクワ

りり拝


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2014年11月26日

「ツナミの涙」ご報告です。

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チャリティーイベント「ツナミの涙」にご協力、ご参加頂いた皆様へ

 2014年3月2日、プーシキン美術館付属ムセイオンにて開催いたしました東日本大震災のチャリティーイベント「ツナミの涙」にご協力頂き、誠にありがとうございました。
大変遅くなってしまいましたが、募金使途が無事に決まりましたので以下の通り、ご報告申し上げます。

   
《募金詳細》

84,110Rub
201ドル
700円
*5,500Rub

*本イベントにもSkype中継で参加して頂いた、元ボリショイバレエ団ソリスト、現ブリヤート国立アカデミー オペラ・バレエ劇場の芸術監督をしている岩田守弘さんが、私たちのイベントに連動して、ご自身の劇場で集めて下さった募金です。

《円換金後の合計》

263,288




《支援先/支援内容/金額(税諸経費含)》
   
1)地域子育て支援センター「にこにこ」(託児所)/棚x2ヶ/¥
45,788

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現在も仮部屋での運営が続き、玩具等を片付ける収納が不足しているということでした。棚の発注も地元の家具屋さんにすることで、地域にもわずかながら貢献させて頂けるようにしました。


2)復興支援団体「まぁむたかた」/プロジェクト運営費の一部/¥217,500

昨年も支援先となった女性が中心になって活動している「まぁむたかた」さんが、新しく始めた「女性の為の防災リーダー養成講座」の一部として行われている、学童保育施設へ防災頭巾を配るプロジェクトへ使ってもらう事にしました。
防災頭巾は被災地域の女性が集まって手作りをします。手作りの防災頭巾を子供達に配るのが最終目的となりますが、その作成過程で地域の女性たちが集まり、親睦を深め、震災によって壊れてしまったコミュニティを再構築させるという目的も持っています。
活動の様子は、ブログやFaceBookのページでも報告して下さるとのことです。

http://maamtakata.blogspot.jp/
https://www.facebook.com/maam.takata


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

45,788(支援先1)+ 217,500(支援先2)= \263,288

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 今年も、皆様の暖かいご協力のおかげで、微力ながら東日本大震災の復興のために一端を担う事ができました。
 震災のニュースを目にすることは少なくなって来ましたが、復興への道のりはまだまだ長く先に続いています。支援の求められ方も、時間と共に変化していますし、それは今後も変化し続けるでしょう。その変化を、遠く離れた場所から(日本国内であっても)敏感に察知してマッチさせていくのは、とても難しい事だと思います。

そんな中、私たちに出来る本当に喜ばれる支援とは一体なんなのか。

震災後の3年間、支援に関わって来ていても、その問いに物質的な答えを見つけるのはとても難しいです。

ただ一つだけ言えるのは、被災地は忘却されることを恐れている、ということです。
時折気にかけて、どうしてるかな、って思う。きっとそんな小さな事でも、支援になると思うのです。誰にでも出来て、どこに居ても出来る支援。そして、長く続けられる支援。

私たちの活動に関わってくださった事が、少しでも、そんな被災地を思う時間に繋がってくれたら幸いに思います。

また、モスクワの少ない日本人社会の中で、沢山の方のご協力を頂いたこと、沢山のロシア人の方に賛同頂いたこと、沢山のロシア人、日本人の方に来場ご参加頂きましたことを、とても幸せに思います。
改めまして、心より御礼申し上げます。

 モスクワもいよいよ本格的に冬の到来となり、今年も残す所わずかとなりました。少し早いですが、どうか皆様、よいお年をお迎えください。

来年が、平和で楽しい一年になりますように。

Tears of the Earth Moscow 一同
Facebookページ:https://www.facebook.com/Tears.of.the.Earth.Moscow

(´-`).。oO(りす通は今年もまだやりますよ。。。)


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2014年03月11日

3年目の冬。〜陸前高田から〜

 3年目の冬。
更地となった土地に、所々でボコボコと土が盛られ、嵩上げがされている。それはまるで、1000ピースで完成するパズルの小さな一握りを、大きな台紙の上に散蒔いたような風景だ。撒かれたピースの数が少な過ぎて、ピースとピースの隙間が大き過ぎて、そのパズルがどんな絵を作り上げるのか、想像するのは難しい。
その風景の真ん中には瓦礫処理の施設が作られ、大きくトタンがそこを囲んでいる。盛り土の周辺には重機が、更地の中に敷かれた道路では大きなトラックが行き交う。そこはかつて、風光明媚な松原が海岸線を覆い、内陸に向けて広がる平地の上にはローカル線の駅や、商店街、役所や公民館など、人々の営みがあった場所だ。その場所は今、商店も住居もなく、行き交うトラックが砂埃を巻き上げて、視界を曇らせているだけの巨大な工事現場となっている。

0311_3

 被災地域から山側の高台へ目を移すと、そこでは仮設店舗を構えたまま、新しい街が出来始めている。スーパーもドラッグストアも、100円ショップもあり、生活するに足る全ての店が揃っている。食堂へ行けば従業員は笑顔で迎えてくれるし、そのテーブルは多くの客で埋まっていた。夜になれば若者がカラオケを楽しんでいる。
ただ、日常が戻って来たのかと言えば、それは違う。非日常に慣れて来た、非日常が日常になってしまっただけだという。

 いつまでも仮設の飲食店で食事をするのが嫌だと言う住民の男性がいる。
外食というのは、“特別な行事”だ。特別な雰囲気や環境を求めて外食するのに、いつまでも仮の店舗で食事をするのは嫌だ、と。確かにその通りかもしれない。私のように、年にたった数回程度被災地を訪れる者にとっては、仮設店舗の飲食店も現地の今を知る事の出来る場所として貴重ではあるが、外食がいつも簡易な建物の食堂ではうんざりするかもしれない。食事が出来れば良いという人もいるだろうが、少し特別な時に、少し贅沢に、贅沢じゃなくても家では食べないような美味しい料理を、良い雰囲気で食べたいというのは、ごく普通の欲求だ。被災地だから仕方がない、と思える時期はもう過ぎている。
「非日常である事を受容してはいけない。」男性は言う。
苛立つ気持ちは、本当の意味での日常を早く取り戻したいという強い意思でもある。

 それに、仮設の住宅も店舗も、建てられた土地には元々の持ち主がいる。
それは学校の校庭だったり、個人の宅地だったり、いつまでも非常事態時の施設に明け渡しておける場所ではない。土地の所有者だって被災している場合も多い。それでも、期限が迫る度に使用期間が延長され、利用者達はいつかは出なければならないという不安を抱えながらも、その状況を甘受している。

 そんな仮設を出られない理由も各人各様。
災害公営住宅はまだ計画している数の7%(2014年3月現在)しか完成していないものの、新しいアパート等は建設され、住む場所がない訳ではない。単純に資金がない人、家賃が不要なため、出来るだけ長く仮設住宅に居る事で蓄えを増やしたい人も居るという。
 お年寄りの中には、仮設住宅で新たに築いたコミュニティーから再び離れるのを嫌がっている人達も居るという。被災して元々のご近所と離れてしまい、仮設住宅でやっと新しい繋がりが出来始めた所で、また新たな場所で新たな繋がりを形成しなければならないと思うと、やるせない気持ちになるのも理解出来る。

 外から見ているだけではわからない、住民たちの葛藤は多い。
突然降り掛かって来た悲劇が強要する復興というブロセスが、彼らの肩に重くのしかかったまま、その内側では何かが少しずつ歪められているような図が見え隠れする。時間が経てば経つ程、パズルのピースがどこに置かれるのが正しいのか、見えなくなりそうだ。

 希望がない訳ではない。
若者は町を出て行き、お年寄りは毎日のように亡くなっている。人口が減っているのは間違いない。一方で、震災前にゼロだった移住者が、わずかながら増えているという。その多くは震災がきっかけでこの地を訪れた若者だ。地方が抱える過疎化問題は、陸前高田に於いても例外ではない。震災とは関係なく若者が流出していた。
「今がそれを解決出来るチャンスと捉えている。」そう話す彼は、震災がきっかけでこの町に帰って来た地元NPOで働く若者だ。
移住して来た人達が語る陸前高田の魅力は“人”だという。ボランティアや視察で、たまたまこの土地に入って、たまたま出会ったおじいちゃんやおばあちゃんがとても親切で好きになり、その人達にまた会いにくる。山が綺麗、海が綺麗、と土地の美しさに気づき始めるのはその後だ、と。彼らの中には、独自の復興活動をしている人もいる。
若い力が、新しい陸前高田を創ろうとしている。

0311_4

 震災から3年の月日が流れ、被災地では誰もが共有出来る問題や悩みが薄れるに従って、他者とは共有し得ない個々の問題に変わって来ている。それは、年齢や性別、家族構成や立場によって本当に様々だ。置かれている立場によって、町の問題や将来の見え方も違う。それでも、そういうものを超えて、今は自分たち自身がなんとかしなければならない段階に来ているのだという思いは、会う人会う人全ての言葉の端々から感じられた。

 復興の道のりは、“今まで”よりも“これから”の方が長い。
パズルをうまく完成させるには、全体の絵を想像する人、どこからピースを置くか考える人、ピースを上手く置いて、隣のピースと具合良くはめる人が必要だ。その過程では、きっといくつもの“ピースの置き違え”があるのかもしれない。きっと何度も悩みながら、喜んだり、落胆したりしながら、少しずつパズルの絵が完成していくのかもしれない。それでもなんとか納得出来るパズルを作り上げるには、行政だけではなく、住民自身が深く関わらなければならないであろう事を、改めて感じた。
 そんな中で、外から応援したい私たちが携われる作業はとても少ないように思える。
住民達はきっとその事を知っている。
だからこそ、自分たちで頑張らなければとも思うのだろう。

0311_5

  では、私たちに出来る事はなんなんだろう。
それはきっと、パズルが出来る過程を見守る事。
パズルを作る人達に、見てますよ、頑張ってますね、って伝える 事。
そして、多くを犠牲にしながら、前例のない復興という問題に対面し解決してきた知識を、後世に無駄なく残すことではないだろうか。
だってこれは、誰の身にも起こりえることなんだから。

復興への道のりが、少しでも短くなる事を祈って。

2014年3月11日

りり拝

取材時:2013年12月
(このレポートはスイスのケアチームジャパン様のご協力により書かせて頂きました。)


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2014年03月08日

ご報告です。「ツナミの涙 2014」

先日行われたチャリティー・イベント
「ツナミの涙 2014」では、沢山の方に来場頂きました。

。。。とは言え、実は何人くらい集まったのか
みんな良くわかってなかった。^^;

昨年は500人くらい、というのが公式発表。
これは会場に来てくれていた何人かの方がなんとなく数えていくれて
「500くらいは行ってるよ」と教えてくれたのだった。

今年はあいにく、そのように全体を見ていてくれた人はおらず
会場で募金をしてくれた人に配る鶴のストラップの減り具合で
来場者の数を把握しようと思ったんだけど。。。

これが意外と沢山余っちゃって。。。( ̄▽ ̄;)

純粋に鶴が減った数を来場者にするには、ちょっと少ない気がしたんだよね。
そんな訳で

(´-`).。oO(今年は来場者数発表しない方がいいかしらん。。。)

とか思っていたら、かなり信憑性の高い。。。
というか、むしろこれ以上の数え方はないんじゃないか?!
というくらい正確な情報をタレ込んで来た人がいましたっ!!(∩´∀`)∩ワーイ

。。。それはね。。。

会場のクロークのおばちゃん。( ̄ー ̄)

ロシアでは、劇場や公共施設、レストランなんかでも
コートをクロークに預けないと入場出来ない所があるんだよね。
今回の場所は、預けないと入場出来ないって訳じゃないけど
かなりの人がクロークにコートを預けた筈。
だって、会場内をウロウロするのにコートやらマフラーやらを持ってたら
ジャマになるからね。

コートを預ける時には引き換えに番号札をもらって
コートを引き取る時には、その番号札を渡すと
おばちゃんがその番号の所からコートを持って来てくれるシステムな訳ですよ。

つまりクロークのおばちゃんは、コートをいくつ預かったかを
正確に把握している訳ですよっ!

で、で、で、で。。。その数は。。。

400人以上♪♪♪ ‎(((o(*゚▽゚*)o)))

昨年には及ばなかったものの
告知が遅れたり、
プーシキン側の要請で、全てのマスタークラスが予約制になってしまったりと
フラッと来れない要素もあって
条件的に昨年よりずっと厳しかった事を考えると
大健闘な訳です♪

そして、やはり募金の集め方も
昨年はオークションがあったり
「いくら以上募金してくれた人には、コレを差し上げます」といった
“お土産”で“釣る”みたいなやり方もしていたんだけど
これも今年はすべてNG。
純粋な募金活動以外は出来なくなってしまった。

もちろんそれは、あれほど立派な場所を無償で提供してくれた
プーシキン側にも色々と都合が合っての事なので
それには私たちも何の文句もない。
むしろ感謝の気持ちしかない。

だけど、障害が色々と出来たのは事実で
それをなんとか乗り越えようとギリギリまで試行錯誤していた。

でもね。。。
そんな障害があったからこそ、私たち主催者は
より一層「なんとかお客さんを楽しませたい!」という気持ちになって
ギリギリまでその事を考え
みんながそれに向かって一丸となれたのも事実だと思う。
障害があったことによって、気持ちも、もてなし方も
より洗練されたものになったんじゃないかと思う。
これは、私たちが“得たもの”であることは間違いない。

それでもきっと、それほど募金は集まらないんじゃないかなぁ。。。

それはきっと、みんなの心にあった。

その上、見るからに去年よりも集客出来ていないとなれば
やっぱり昨年よりもかなり少なくなるだろうな。。。

多分、みんなそんな風に思ってた。

正直言うと、私も数えるのが恐かったんだ。
みんなに発表出来ないくらい少なかったらどうしよう。。。って。^^;

もちろん、チャリティー活動は募金額だけの問題じゃないよ。
沢山の人に参加してもらって、関心を持ってもらう事が一番の目的。
でもね。
やっぱり沢山集まった方が嬉しいよね。
だって私たちは、この為に、沢山の時間と労力と頭を使って来たんだから。

でも、逃げている訳にもいかないので、数えましたっ!

はっっっっぴょうします。。。。( ̄ー ̄;)



合計額は。。。

84,010ルーブル



700円



201ドル

でしたっ!!

ちなみに昨年は117,740ルーブルと2千円。

昨年よりは少ないものの
上記に挙げたような、諸々の不利な条件の元に
これだけの額が集まったのは、私としては感動ものです。(T−T)

ルーブル通貨も現在暴落中なので、これも昨年より不利です。。。
なので、敢えて現在のレートで日本円への換算は載せませんが
これでどんな支援ができるのか?
それは、昨年のレポートを見て頂ければ大体の想像はつくと思います。

改めて、参加して下さったみなさんに、心から感謝です。
金額じゃない。。。
金額じゃないけど。。。
でも
それでも
この額を目にして私たちは

きっとみんな楽しんでくれたんだ。

みんなこれだけ思いを寄せてくれたんだ。

と思うのです。

この、みんなの“気持ち”を、どんな形にしたのか?
最後までしっかり伝えますので
見守って頂ければ、と思います。

ありがとう、モスクワ。
私たちはこれを、モスクワの温かさと共に、被災地に届けます。


りり拝


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2014年03月05日

ありがとう、モスクワ。「ツナミの涙 2014」

先日の日曜日、3月2日。
東日本大震災復興応援チャリティーイベント「ツナミの涙 2014」が
無事に終了致しました。

ご来場頂いたみなさん、遠く日本から応援して下さったみなさん、
本当にありがとうございました。

今年もプーシキン美術館付属の施設、ムセイオンで開催させてもらったのですが
2年目には2年目の苦しみがありましたw
正直、「2回目だから楽だよね〜♪(´∀`*)」という部分は

皆無

で、ありました。^^;

予想外のハプニングも満載。。。
途中で主要メンバーが抜けざるを得なくなったり
ギリギリになってからプログラムを頭から練り直さなきゃならなくなったり
色んな所で意思の伝達がうまくいかなくなってたり

それぞれが、それぞれの問題を抱えながら
バタバタと3月2日を迎えてしまった、という感じです。

まぁ、それでも、幕が開けてしまえばこっちのモノ♪
手前味噌ではありますが、本当に素晴らしいイベントを開催出来たと思います。

さて、どんなに素晴らしかったかというと。。。

まずは、昨年同様、ウチのコスプレ美女達がロビーでお出迎え。

0302_01
左から、サッちゃん、エリサちゃん、ジンギョクちゃん♪

どーですかっ、お客さんっ!
今年も良いデキでしょう?( ̄▽ ̄)


IMG_7639

集まった方々は、
岩手県陸前高田の被災直後から最近までの写真を見つつ劇場内へ。。。

開演の挨拶は、プーシキン美術館の副館長アレクサンドラ・スチョーピナさん
在ロ日本大使館・広報文化部長の大槻耕太郎公使に。

そして、サプライズ・ゲストとして
元ボリショイバレエ団ソリストの岩田守弘さん
シベリアのウラン・ウデという所からSkypeを通じてご挨拶頂いた。
岩田さんはモスクワ在住だった2012年には
本イベントの前段となるチャリティー・ショーを開いている。
その時、劇場にTears of the Earthの写真を展示してもらったのが
2013年に、このイベントに繋がるキッカケだったと言ってもいい。
岩田さんは、活躍の場をモスクワからウラン・ウデの
ブリヤート国立アカデミー オペラ・バレエ劇場に移してからも
この時期には被災地に思いを寄せてくれている。
今日、3月5日、岩田さんの劇場で「ツナミの涙」のムービーを上映し
募金を集めて下さると話してくれた。


「ツナミの涙 ver. 2014」
今回私は、この映像の上映と共に被災地の様子と昨年の募金使途報告のプレゼンをしました。


3月2日に、岩田さんがウラン・ウデから応援してくれたように
今日は私も、モスクワから岩田さんを応援したい。

話をモスクワに戻します。^^;

まずは元ボリショイオペラの歌手、曽又ひとみさんの指揮による
(つーか、メンバーが既にスゴ杉。。。((;゚Д゚))
日本の歌、ロシア人コーラス。

0302_02

みなさん、普段からひとみさんに師事する生徒さん達なので
歌はもちろん、日本語の発音も上手。
でもね、感動するのは音の美しさだけじゃないと思うんだ。
技術的なものを超えた、気持ちのこもった響きに、感動するんだよね。
このコーラスにはそんなものがあったと思うな。


日本の歌 byロシア人コーラス


続いて、音楽家のマキ奈尾美さんと、書家の石嶋かおりっちによる
音楽と書道のコラボレーション。
※↑奈尾美さんのHPは、主催メンバーでデザイナーの星合美和ちゃんが作ったんだよ♪(・∀・)イイネ!!

0302_030302_05

奈尾美さんはMCも上手で華もあるので
スタッフだという事を忘れて夢中で見てしまう。
もちろん、その歌声も、ピアノも素晴らしい。


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壇上で書いた作品はロビーにて、多めに募金して下さった方に差し上げました。

カオちゃんの書も、いつもにも増して迫力だった。
あの小柄で温厚な彼女の、一体どこにこんな熱いものがっ?!
と思うくらい、タマシイこもった書の数々。。。

この二人が音楽と書でコラボしたショーは
会場を巻き込み、まさに参加者と一緒に作った貴重な一期一会の時間となった。


音楽と書のコラボレーション


前半が終わってロビーの様子を見てみると。。。

0302_07

さっき壇上で美しい日本の歌を披露してくれたロシア人のみなさんは
“高額納募金者w”の方へ、コーラスのプレゼントをして盛り上げてくれていた。

そしてなんと、ウチのプロ・コスプレ、エリサっちは。。。

0302_08

いつのまにやら、後半の出演者で尺八奏者の吉田公一さん
シュールなコラボを決めていたっ!Σ(・∀・|||)!!
何だか良くわからないけど、似合いすぎるwww

実を言うと、今年は色んな事に規制が強くなってしまって
昨年のような募金の集め方が出来なくなってしまった。
なので、苦肉の策として
「思わずお金を落としてしまうような、楽しい空間作りをしよう!」
と、ギリギリになってからみんなにお願いしたのだ。
その結果が、コレ♪
いやぁ〜、みなさん、意思の疎通がバッチリで、
頑張ってくれましたっ!(´∀`*)


そして、今年も舞台と同時進行でのマスタークラスを開催した。

0302_110302_10

折り紙やお花、

主催者メンバーの一人でもある画家の太田美奈子さん
参加者にイラストを書いてもらって優秀作品3つを表彰する
コンクール形式のマスタークラスを担当してくれた。

0302_09

※優秀作品を書いてくれた3名はFacebookページで発表していますので
是非ご覧ください。

0302_120302_13

書道はもちろん、カオちゃんが担当
お茶は、これまたロシア人にお茶を教えている曽又ひとみさんの生徒さん。
写真(右)はいつもお世話になってるユーリさん♪

他にも、囲碁、墨絵のマスタークラスがあったり
小ホールでは、デザイナーの星合美和ちゃんが作った
「マトリョーシカ こけしに出会う」という
日本のこけしとマトリョーシカの対比を
カワイイ映像で紹介するムービー上映もあったんだけど
私はチラ見しか出来なかった。。。orz

後半の舞台でのプログラムも、ほとんど裏からチラ見だけ。。。


尺八演奏&武道

その間、裏で何をやっていたかというと。。。

0302_17
とっても喜んでくれた♪美味しそうに飲んでたなぁ〜(´∀`*)

例えば音響照明映像の全てを担ってくれて
何回も打ち合わせにつき合ってくれた
ムセイオンのアルベルトさんにお茶を持って行ったり


0302_16

真面目な内容からおもしろ情報までロシアの情報を幅広くカバーするメディア
「ロシアの声」さんとか
“Russia Beyond the Headline”さんという所の取材を
奈尾美さんと一緒に受けたりしていたのだ。

「ロシアの声」の記事は、現時点ではまだ出ていない様だけど
“Russia Beyond the Headline”さんの記事は昨日出てた。
これ、日本語メディアの「ロシアNOW」さんと一緒なんだって。

で、出た記事がコチラ。。。
地球の涙:ロシアらしい想いやり

えっと。。。気になる所がいくつかあります。。。^^;
その1〜
英語で取材されたのに日本語アウトプットでした〜♪( ;∀;)
その2〜
ワシ、いつのまにか“写真家”になっとる〜♪(; ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

いや。。。大意は伝わってると思うので、
いずれも大した問題じゃぁ〜ありませんっ! (`_´)ゞ
それよりも、日本のメディアの方々が全員ウクライナに取られてしまい
どなたにも取材に来て頂けなかった中で、
日本語で発信してくれるロシアメディアの存在は貴重ですっ!

ロシア語では“Российская газета(ロシア新聞)”さんも
載っけてくれました〜(∩´∀`)∩ワーイ
В Москве почтили память жертв цунами в Японии
(´-`).。oO(読めないけどね。。。)

さてさて、今年も大盛況のうちに終わった「ツナミの涙 2014」。
集まった募金の額など、また追ってお知らせしたいと思います。

私たちは、今年も岩手県陸前高田市に支援を続けます。
でも、それは陸前高田だけを応援している意味ではなく
高田の様子を知ってもらい、関心を持ってもらう事で
東日本大震災を風化させる事なく、
被災地全体を応援していきたい、
被災地全体に
「忘れてないよっ!」を届けたいという気持ちです。

0302_19

この活動が、いつまで続くかはわからないけど
この活動に関わってくれたみんなの心の中にはきっと
いつまでも応援したい気持ちが続く筈です。

「今まで」よりも、ずっと長い「これから」を
みんなで見守って行きたいと思います。

参加者のみなさん、
日本から応援してくれたみなさん、
スタッフのみんな、
裏に徹してくれた、ユッコさん、よしえさん、そしてカヨちゃん、
ロシア人、
モスコーーー!

みんな、本当にどうもありがとう!!( ´ ▽ ` )ノ


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