キエフスカヤ
2015年02月17日

モスクワ・メトロは美術館〜前半〜

モスクワの地下鉄駅を網羅してやるっ!

。。。と、一瞬湧き上がったアイデアも、ほとんど記事にせずに放置してたのを

モスクワメトロは一番安くて素晴らしい美術館♪」by Russia Beyond The Headline

という記事を見て思い出した。。。^^;

というわけで、ちょっとこの記事にそって地下鉄駅を紹介してみようと思う。



モスクワの地下鉄は12の路線で構成されており、駅の数は196。
そのうち44の駅が文化的遺産であるとされている。
1日の利用者は7百万人を超える、世界で5番目に大きな交通システムだ。

ちなみに東京メトロは179駅で総延長195.1km、
1日の平均利用者数は644万人(平成24年度)。出典

東京と比べると、その規模がお分かり頂けると思う。

2020年までにはさらに78の駅が建設され、総延長は160kmを超えるということだ。

さて、Russia Beyond The Headlineの元記事による“メトロ美術館”のツアーは
モスクワ東部のエレクトロザボツカヤという青のラインの駅から始まる。

metroshka



1)エレクトラザボーツカヤ Электрозаводская

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建築家ウラジミール・シューコによる作品で、
モスクワ・メトロの象徴的な駅の一つとされている。
名前から想像がつくように「発電所」という意味。

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電力を誇示するように設置された天井の照明は全部で318。

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大理石で作られた支柱には発電所の労働者たちの姿が描かれている。



2)プロシャード・レヴォリュツィ Пло́щадь Револю́ции 革命広場

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76ものブロンズ像で飾られたこの駅は、建築家アレクセイ・ドゥーシュキンによるもの。
ここの犬の鼻に触ると幸運が訪れるというジンクスは、当地ではあまりにも有名。

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もともとは学生がテスト前の幸運を呼ぶものとして信じられていたらしい。
また、女学生の足を触ると“好ましくない人間関係を解決してくれる”というのもあるらしい。
念のため女性の像を探してみたけど、誰も足に触ったりしてなかったし
この犬の鼻のように触れれている形跡はなっかった。
よっぽどマイナーなジンクスなのか、
はたまた、みなさん“好ましくない人間関係”をお持ちじゃないのか。


3)アルバーツカヤ Арба́тская

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2番目に長い駅(全長250m)なんだそうな。(一番長いのはVorobyovy Gory)
防空壕の役割もあったため、その深さは41m。

土産屋が立ち並ぶ
アルバート通りの最寄駅なので
観光客が一度は使う駅だと思うけど、ここは実はとっても“トリッキー”な駅。
4つの路線が乗り入れていているのだが、それぞれの駅名が違う。
青のラインのArbatskaya
灰色ラインのBorovitskaya
赤のラインはBiblioteka Imeni Lenina
水色ラインはAleksandrovsky Sad
しかも水色ラインは、この駅とは繋がっていない一つ先の駅にArbatskaya駅がある。
モスクワ・メトロには、他にもトリッキーな駅がいくつかあって
詳細は別記事(ロスト・イン・モスクワ)でも紹介した通り。


4)キエフスカヤ Киевская
ここで青のラインから茶色のリングのラインの駅へ乗り換え。)

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この駅の建設は、共産党の中央委員会第一書記だった
Nikita Khrushchevの故郷であるウクライナにふさわしい駅にしたのだそう。
ここからは長距離列車も発着しており、行き先はウクライナの首都キエフ。


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天井に描かれたフレスコ画はウクライナの生活を表現している。


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プラットホームの突き当たりに描かれたモザイクは、
ロシアとウクライナの再統一300年を記念したものだとか。
このタイミングで見ると、なかなか感慨深い。。。(ーー;)

後半へ続きます。

参考:
Wikipedia Moscow Metro
Russia Beyond The Headline
What to see in the Metro, Moscow’s cheapest and most incredible museum


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