ドライブ
2009年08月17日
ノルウェー旅行(6)神の森へ
ノルウェーに来た目的は、フィヨルドだけじゃなかった。
北極圏のラップランドのへ行けば、
シャチやクジラが見られ、
ノルウェー全土でトナカイも見られるという情報を目にしたからだった。
ラップランドまで運転するには、休暇が短すぎるので諦めたが
さらにリサーチを進める中で、ノルウェー全土に
神も生息している、という事も分かった。
これは会ってくるしかないでしょう、神に!
しかし、いくら全土に生息しているとは言え
時間は限られているので確実に会える場所を調べておく必要があった。
ロンダーネ国立公園 (Rondane National Park)
ここでは“神に出会うサファリツアー”も行われている。
いざとなったら、ツアーに参加してしまえばいい。。。
とにかく会いたいのだ、神に!
その日、ノルウェー中部の第三の都市、トロンハイムに居た私たちは
約250キロ南下して、周辺の宿に泊まりツアーに参加するつもりだった。
途中、
インフォメーションセンターのある、オッタ(Otta)
という街に立ち寄って情報を収集した。
『この辺の宿に泊まって、
神のサファリに参加しようと思ってるんですが
何か情報ありますか?』と、案内係のおねーちゃんに訪ねてみる。
『残念ながら、今年は神のサファリやってないんですよ。』
『。。。は?』
『今年は神がいないんです。
だから業者もツアーやりたがらないんですよ。』
『。。。。(・・;)』
『だって、ツアー組んで参加してもらっても、
神を見られなかったらダメでしょ。』
『。。。いない。。。神が。。。?』
『ええ。昨日も色々問い合わせたんだけど、
目撃情報が全くないのよ。』
『な。。。なんでいないんですか??』
『何ででしょう?分からないわ。。。』
『。。。(T_T)。。。』
『あ、別のツアーなら、こっから北に
数キロ行ったとこ。。『結構です!ありがとう!』
(T_T)
どうしよう。。。せっかくここまで来たのに。。。
周辺で目撃情報がないなんて、この辺りをウロウロしても
会える可能性は限りなく0に近いってことじゃん。。。
仕方ない。。。
予定を変更して南部に行こう!
とはいえ、ここからいきなり南部の森に行くのはもう無理だ。
この段階で、既に300kmくらい走っていた。
取りあえずこの日はあと100キロくらい南下して
リレハンメルで1泊。
翌日は、この旅の出発地点のオスロを抜け
さらに南へ。
リレハンメルから約400キロ。
7時間以上かかって、トッケの森の村、ダーレンへ。
もちろん、運転はパートナーのぶひ様お一人で。
なぜなら私の運転免許はモスクワの自宅の引き出しの中だから。。。
(ーvー;)
到着したのは、もう6時を回る頃。
閉まってしまわないうちに、とにかくインフォメーションセンターへ。
『あのぉ。。。』
『はい』感じの良い、黒人のおねーちゃんだ。
『この辺りで神に会えるって聞いたんですけどぉ。。。』
『ええ、会えるわよ』
『えっ?!マジッすか?』
『ええ。良く見かけられるのは、だいたいこの辺りの。。。』
と言いながら、地図を広げて教えてくれた。
『会えるのは10時以降よ。』
『10時???』
『そう。それから、彼らはすごく人を恐れているし
会えるかどうかは保証できないわ。』
『もっっ。。。もちろんです。
ありがとう10時以降ですね』
よっしゃぁ〜〜〜!
(*`▽')
ここで2泊決定!
早めに夕食を取って、夜は神探しだ。
ホテルのテラスからの眺め
Dalen Hotel
2009年08月14日
ノルウェー旅行(5)トロルスティンゲン
ガイランゲルフィヨルドの最深部の村、ガイランゲルから
65号線の道路を通って
アンダルスネスまでの道のりは
トロルスティンゲン(トロルの道)
と呼ばれる山間の峠道。
前回のヘルシルトからガイランゲルのクルーズと合わせて
ゴールデンルートと呼ばれる人気のコースだと言う事だ。
トロルとは、森に住む妖精の事。
“妖精”と言うよりは、ほとんどゴラムなイデタチなのだが。。。
ノルウェーという国は、
どこに行ってもトロルに出会えそうな場所ばかりだが
さすがに“トロルの道”は、
ふと振り向けば、
本当にトロルが現れそうな場所だった。
Tweet
65号線の道路を通って
アンダルスネスまでの道のりは
トロルスティンゲン(トロルの道)
と呼ばれる山間の峠道。
前回のヘルシルトからガイランゲルのクルーズと合わせて
ゴールデンルートと呼ばれる人気のコースだと言う事だ。
トロルとは、森に住む妖精の事。
“妖精”と言うよりは、ほとんどゴラムなイデタチなのだが。。。
ノルウェーという国は、
どこに行ってもトロルに出会えそうな場所ばかりだが
さすがに“トロルの道”は、
ふと振り向けば、
本当にトロルが現れそうな場所だった。
2009年08月06日
ノルウェー旅行(2)OsloーStalheim
スタルハイム(Stalheim)は、鉄道で有名なフロム(Flam)と
ミネラルウォーターで有名なボス(Voss)の間にある
とても小さなエリアだ。
とは言え、地球の歩き方でも紹介されているし
その近辺を走る観光バスの9割が、
一軒宿のスタルハイム・ホテル立ち寄って、コーヒータイムを取る、
と言われる、ノルウェー旅行者の間では結構有名な場所らしい。
私も、そのホテルの評判やHPの美しさに引かれ、
1泊することにしていた。
オスロからは360km以上離れているが、
運転手も2人の予定(←前回記事参照(ーー;))だったので
初日は深夜オスロ到着、
翌日は一気にスタルハイム
。。。という予定で部屋を予約していた。
ドイツであれば、1人で運転しても、4時間弱で着くだろう。
しかし、高速道路のほとんどないノルウェーにおいて
360kmという道のりは、字面以上に遠かった。。。
しかも、その道中もオスロ市内から15分走ったくらいから
緑一杯の美しい風景になり、
思わず観光がてらのノロノロ運転に。。。
生憎の天気ではあったが、それがまた神秘的な雰囲気を出し、
あまりの美しさに、車を止めたい場所が次から次へと。。。
あちこちから滝が流れ落ち
あちこちが既にフィヨルド状態
こんなの、まるで絵の様じゃねぃの
川の水も清らか。。。
またまたフィヨっちゃってるよ
え〜〜〜〜、ちょっと、もうスタルハイムに付く前から
こんなにキレイで、
スタルハイムでは、
一体どうなっちゃうのぉ〜
という期待もパンパンに膨らみ、
朝11時頃にオスロを出発して、スタルハイムのホテルに付いたのは
午後8時過ぎ。。。(ぶひよ、すまぬ!)
しかも、あまりにも道中の景色が素晴らしかった為に
スタルハイムについても。。。
あれ。。。?
こんなもん??
(・_・)??
キレイはキレイなんだけど。。。
まぁ、中の上?
(ーー)
観光初日にして、
すっかり傲慢な美意識が育ってしまっていた。
( ̄ー ̄)
ホテルの部屋からの景色。
Tweet
ミネラルウォーターで有名なボス(Voss)の間にある
とても小さなエリアだ。
とは言え、地球の歩き方でも紹介されているし
その近辺を走る観光バスの9割が、
一軒宿のスタルハイム・ホテル立ち寄って、コーヒータイムを取る、
と言われる、ノルウェー旅行者の間では結構有名な場所らしい。
私も、そのホテルの評判やHPの美しさに引かれ、
1泊することにしていた。
オスロからは360km以上離れているが、
運転手も2人の予定(←前回記事参照(ーー;))だったので
初日は深夜オスロ到着、
翌日は一気にスタルハイム
。。。という予定で部屋を予約していた。
ドイツであれば、1人で運転しても、4時間弱で着くだろう。
しかし、高速道路のほとんどないノルウェーにおいて
360kmという道のりは、字面以上に遠かった。。。
しかも、その道中もオスロ市内から15分走ったくらいから
緑一杯の美しい風景になり、
思わず観光がてらのノロノロ運転に。。。
生憎の天気ではあったが、それがまた神秘的な雰囲気を出し、
あまりの美しさに、車を止めたい場所が次から次へと。。。
あちこちから滝が流れ落ち
あちこちが既にフィヨルド状態
こんなの、まるで絵の様じゃねぃの
川の水も清らか。。。
またまたフィヨっちゃってるよ
え〜〜〜〜、ちょっと、もうスタルハイムに付く前から
こんなにキレイで、
スタルハイムでは、
一体どうなっちゃうのぉ〜
という期待もパンパンに膨らみ、
朝11時頃にオスロを出発して、スタルハイムのホテルに付いたのは
午後8時過ぎ。。。(ぶひよ、すまぬ!)
しかも、あまりにも道中の景色が素晴らしかった為に
スタルハイムについても。。。
あれ。。。?
こんなもん??
(・_・)??
キレイはキレイなんだけど。。。
まぁ、中の上?
(ーー)
観光初日にして、
すっかり傲慢な美意識が育ってしまっていた。
( ̄ー ̄)
ホテルの部屋からの景色。
2009年08月05日
ノルウェー旅行(1)モスクワーオスロ
7月24日から8月2日まで、
2年ぶりの夏休みでノルウェーに行って来た。
寒いのは苦手だが、いつかフィヨルドを見てみたい、と思っていた。
しかし、北欧は物価も高いし、
日本から夏に行くとしたら、飛行機代だけで予算オーバー間違いない。
行くとしたら、2時間ちょっとの飛行距離の場所に住んでいる
今しかないと思ったのだ。
それに、私はドライブする事にも飢えていた。
ロシアでは自分で運転して、自由気ままにドライブする事は出来ない。
交通量も多いし、運転者のマナーも悪いモスクワの道路事情。
道に出れば必ず事故を見かける程の事故率に加え
悪徳警官が横行しているので、何かあった時に
ロシア語力0の日本人には、
対応するべき難関項目があまりにも多すぎるのだ。
北欧は道路事情がとてもよろしいらしいので
思い切りドライブを楽しみたかった。
フライトは、悪名高いアエロフロート。
スケジュール的にも値段的にも一番適していたからだ。
例え昔聞いた噂の様に、木の床でも、機体がパネルでも
墜落さえしなければいい。。。
2時間ちょっとの我慢だ。
木の床やパネルではなかったものの、
全く何の説明もなく、空港で3時間弱待たされたあげく
その遅延を機内アナウンスの
“遅れて、ごめんね〜。(sorry for delay.)”
と、たった一言で帳消しにされ
離陸する前からブチ切れそうな私だった。
夜10時近くのスケジュールのフライトだったので
オスロに着いたのは、すっかり深夜。
バカアエロのせいで、
もうすでに公共の交通機関で市内には行けないだろう。。。
そんな怒りと荷物を抱えてターミナルを出ると
ブラボー、ノルウェー!
電車もシャトルバスもしっかりまだ運行している。
しかも、見渡すと
コンビニや免税のスーパーも開いているという明るさ。
ツーリストインフォメーションのカウンターにも人がいる!
さっそくカウンターで、予約のホテルまで行きたい旨、英語で訪ねてみる。
すると、英語が流暢なのはもちろん、
超〜〜フレンドリー&超〜〜親切に教えてくれた。
ドイツやロシアの無愛想にさらされて来た私にとって
この久々に味わうアメリカチック・フレンドリーさには、
感動さえ感じる。
アエロフロートに対する怒りも薄れ、
教えてもらったシャトルバスに乗り、市内へ。
運転手のおにーちゃんが、また親切で、
バスに乗る際に、このホテルに行きたい、という事を伝えていたら
きちんと最寄りのバス停で呼びかけてくれた。
ビバ、ノルウェー!
ああ、ノルウェー。。。スバラシイ国
スバラシイ旅になる事を予感させてくれる。。。
アエロのアホウの事は、すっかり忘れ
無事にホテルにチェックインし、
明日の予定を考えながらベッドに横になっていた。
。。。ん。。。?
あ。。。
。。。あ。。。
あ”〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっ!!
枕に頭を押さえつけ、
どうしようもない気持ちを押さえつけようとした。
『どうした?』と、パートナーのぶひ。
『。。。免許証忘れた。。。』
『ははは。。。嘘でしょ(^∀^)』(全く信じてなくて、超笑顔)
『。。。マジで。。。(´−д−;`)』
『僕なんか、日本のとドイツの、両方持って来たよ』
(何故か楽しそう)
『ホントに忘れたのっ!!!』
『ホントに〜?どっかに入ってるんじゃな〜い?』(のーてんき)
『ぜ〜〜〜〜〜〜〜〜ったい入ってないよ!
だって、入れた覚え全くないもん!!
ってゆーか、
免許持って行く事すら、
今の今まですっかり忘れてたもん!』
(自信満々)
『日本の免許もないの?』
『そんなの普段からお財布とかに入れてる訳ないじゃん!!』(ブチっ!)
。。。。。(T_T)。。。。。
う”わ”ぁ〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!
もちろん、
どんなに叫んでも
免許証はやってこない。。。_| ̄|◯ 。。。
ぶひさん。。。。
全行程の運転。。。。
何卒
よろしく
お願い申し上げます。
m(__)m
by りり
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2年ぶりの夏休みでノルウェーに行って来た。
寒いのは苦手だが、いつかフィヨルドを見てみたい、と思っていた。
しかし、北欧は物価も高いし、
日本から夏に行くとしたら、飛行機代だけで予算オーバー間違いない。
行くとしたら、2時間ちょっとの飛行距離の場所に住んでいる
今しかないと思ったのだ。
それに、私はドライブする事にも飢えていた。
ロシアでは自分で運転して、自由気ままにドライブする事は出来ない。
交通量も多いし、運転者のマナーも悪いモスクワの道路事情。
道に出れば必ず事故を見かける程の事故率に加え
悪徳警官が横行しているので、何かあった時に
ロシア語力0の日本人には、
対応するべき難関項目があまりにも多すぎるのだ。
北欧は道路事情がとてもよろしいらしいので
思い切りドライブを楽しみたかった。
フライトは、悪名高いアエロフロート。
スケジュール的にも値段的にも一番適していたからだ。
例え昔聞いた噂の様に、木の床でも、機体がパネルでも
墜落さえしなければいい。。。
2時間ちょっとの我慢だ。
木の床やパネルではなかったものの、
全く何の説明もなく、空港で3時間弱待たされたあげく
その遅延を機内アナウンスの
“遅れて、ごめんね〜。(sorry for delay.)”
と、たった一言で帳消しにされ
離陸する前からブチ切れそうな私だった。
夜10時近くのスケジュールのフライトだったので
オスロに着いたのは、すっかり深夜。
バカアエロのせいで、
もうすでに公共の交通機関で市内には行けないだろう。。。
そんな怒りと荷物を抱えてターミナルを出ると
ブラボー、ノルウェー!
電車もシャトルバスもしっかりまだ運行している。
しかも、見渡すと
コンビニや免税のスーパーも開いているという明るさ。
ツーリストインフォメーションのカウンターにも人がいる!
さっそくカウンターで、予約のホテルまで行きたい旨、英語で訪ねてみる。
すると、英語が流暢なのはもちろん、
超〜〜フレンドリー&超〜〜親切に教えてくれた。
ドイツやロシアの無愛想にさらされて来た私にとって
この久々に味わうアメリカチック・フレンドリーさには、
感動さえ感じる。
アエロフロートに対する怒りも薄れ、
教えてもらったシャトルバスに乗り、市内へ。
運転手のおにーちゃんが、また親切で、
バスに乗る際に、このホテルに行きたい、という事を伝えていたら
きちんと最寄りのバス停で呼びかけてくれた。
ビバ、ノルウェー!
ああ、ノルウェー。。。スバラシイ国
スバラシイ旅になる事を予感させてくれる。。。
アエロのアホウの事は、すっかり忘れ
無事にホテルにチェックインし、
明日の予定を考えながらベッドに横になっていた。
。。。ん。。。?
あ。。。
。。。あ。。。
あ”〜〜〜〜〜〜〜っっっっっっ!!
枕に頭を押さえつけ、
どうしようもない気持ちを押さえつけようとした。
『どうした?』と、パートナーのぶひ。
『。。。免許証忘れた。。。』
『ははは。。。嘘でしょ(^∀^)』(全く信じてなくて、超笑顔)
『。。。マジで。。。(´−д−;`)』
『僕なんか、日本のとドイツの、両方持って来たよ』
(何故か楽しそう)
『ホントに忘れたのっ!!!』
『ホントに〜?どっかに入ってるんじゃな〜い?』(のーてんき)
『ぜ〜〜〜〜〜〜〜〜ったい入ってないよ!
だって、入れた覚え全くないもん!!
ってゆーか、
免許持って行く事すら、
今の今まですっかり忘れてたもん!』
(自信満々)
『日本の免許もないの?』
『そんなの普段からお財布とかに入れてる訳ないじゃん!!』(ブチっ!)
。。。。。(T_T)。。。。。
う”わ”ぁ〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!
もちろん、
どんなに叫んでも
免許証はやってこない。。。_| ̄|◯ 。。。
ぶひさん。。。。
全行程の運転。。。。
何卒
よろしく
お願い申し上げます。
m(__)m
by りり