2010年09月27日

良くある風景＠モスクワ

モスクワには野良犬が多い。。。
と言う事は、以前も書いた通り。

町に出れば、必ず１匹や２匹の野良犬に出会う。
芝生の上に、何かが“落ちてる”って時は、だいたい野良犬かゴミ。

ここにも沢山の野良犬が“落ちてる”。

そして、こっちにも。。。

。。。

おっと。

ここに“落ちて”いるのは

人だった。

ご安心下さい。

この方、生きておりますので。（ーー）

残念ながら、これも良くある風景。

そして、こういう方の傍らには、大抵“飲み物”の瓶が転がっている。
この方も、例に漏れず透明なガラス瓶が足下に転がっていた。

言うまでもなく、その瓶は酒、ウォッカの瓶だ。

今月頭から、午後１０時から午前１０時まで
ウォッカ及び、度数の強い酒（１５度以上）の販売を禁止したモスクワ市だが
ま、そんなに簡単に結果は出ないわな。。。

そもそも、今回の禁止以前から（昨年の夏から？）
午後１１時から午前８時までの販売の禁止をしていた。
しかし実際は、

“特別な許可”を取れば今まで通り２４時間販売する事が出来ていたそうな。
ロシアにおいて、“特別な許可”とは、これまた良くある話。
そして、その“特別な許可”は金で買える事は、ママある。

今回、その販売禁止時間が少々伸びた訳だが、
これが功を奏するかどうかは甚だ疑問。
また、“特別な許可”も表面上は無くなったようだが

いつも“奥の手”があるのが、これまたロシア式。
言うまでもないが、“奥の手”が金で買える事も良くある話。

そもそも、ロシア人の平均アルコール摂取量は
月１．５リットルだという。
これは、ウイスキーを１．５リットルでもなければ
ウォッカを１．５リットルでもない。

純アルコール、度数１００度のアルコールの摂取量。
ちなみに、強いワインや日本酒でアルコール度数は１５度程度。
年間５０万人もの人が、アルコールが原因で死亡している。

だからと言って、アルコール自体を禁止してしまうと
例えば、１９８０年代にアルコール禁止令が出た際、
死亡率は一時的に下がった。
しかし、“代替アルコール”の使用が急激に増えたという。
この“代替アルコール”とは、

アフターシェイブ
靴磨き
ガラスクリーナー等の事だそうな。。。

いずれにしても、「死」というオチが付きまといそう。。。（ーー；）

当局は、販売時間制限だけでなく、値上げをする事でも
摂取量の抑制を図ろうとしている。

日本でも、来月からタバコが値上がりすると言う事が話題になっているが
それでも「禁煙する気はない」と答えている人も結構いるようだ。
ま、３００円が４１０円になる程度なら、
依存しちゃってる人は止められないでしょうな。。。

ましてや、ロシアのウォッカは
値上げしても、ウォッカ１本の最低価格は８９ルーブル（約２７０円）では。。。
止めるキッカケには、なりにくそうだよねぇ。。。
てか、安っ！！値上げ前の最低価格って一体いくらだったんだ？！

かくして、めどべえ（メドベージェフ）が昨年の夏にブチ上げた
『アルコールとの戦い』は、今の所、劣勢。。。とワタシは見るが。。。？？

risurisu_journal at 23:53│ブログランキング│Comments(8)│TrackBack(0)│

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この記事へのコメント

1. Posted by まなおやじ 2010年09月28日 00:04

ワンコもおじさんも、気持ちよさそうに寝てますなー

おじさんよく写真撮らせてくれたね。　盗撮！？

そっかぁー。　どこの国も特別な許可は、お金で買えるのかぁー。

しかし、アルコールはどこの国でも、問題だね。

しかも、２７０円って！！　

ホントこれじゃ止められないよねー。

きっと私がロシア市民だったら、浴びるように飲むだろうに．．．

嘘です．．．

2. Posted by りり 2010年09月28日 04:00

まなおやじさん、
もちろん、盗撮ですよ～。
でも、気持ち良さそうと言うよりは、むしろ
「大丈夫かな？死んでないかな？死なないかな？」といつも心配になってしまいます。
最初は本当にびっくりしたものです。
そして、この国程“特別な許可”がお金で買える先進国（一応）は
そう多くはないと思いますよ。。。＾＾；
ウォッカも良いものは、結構高いんですけどね～。。。

3. Posted by Kazue 2010年09月28日 14:07

あぁ…　orz

出勤途中にも時々居るけど、胸が上下してるのを見ないと不安でたまらない。

で、あるこーる。
夫から聞いたところでは、ゴルビー最大の失策である「禁酒令」時代、オーデコロン「カーネーション」がよく飲まれていたそうです…　今でも売られてるそうですが、見ると当時を懐かしく思い出すとか　爆
それから油絵の具を溶かす溶剤とか、シャンプーとかも飲まれていたらしい。医者はアルコールが手に入ったから、｢ラッキーだった」んですって。
また靴クリームを黒パンの上にのせておき、一晩おいて上のクリームをきれいに取り除くと、あら不思議、黒パンにはアルコールがたっぷりしみこんでいるではありませんか～　
なんてレシピも存在したそうです。

「酔いどれ列車モスクワ・ペトゥシュキ」って邦訳も出ている小説ですが、最初から最後まで色んな飲み物が登場します…　うち、「飲んだら死ぬだろ！」カクテルもたくさん。

なんかねー。
飲まなきゃやってられねぇ　ていう国民性が改善されない限り、どんな制限を設けても、

無駄

って思います。

あと1000年くらいかかるんじゃない？

4. Posted by ふん転菓子 2010年09月28日 19:15

野良犬＆ウオッカ飲んで横になっている人間も氷点下で平気？？
ロシアはミステリアスですねー
ウオッカを時々そのまま飲みますが、最初はゴジラになった気分でした。（ガオ～）
今では慣れましたが、最近アルコール飲むより自転車こいで疲れて熟睡のパターンに。

健康診断でも引っかからないので良し！
でも寒くなると日本酒が恋しい。。

そう言えば、アメリカの州の名前忘れましたが、飲酒運転禁止するとお酒が売れないから規制できないとか。

そう言えば地元の飲み屋には必ず「駐車場」がある。（笑い）

5. Posted by りり 2010年09月29日 22:28

Kazueさん、
そうなのよ！あまりにも日常で、道行く人もほとんど気にかけてないから
時々は、本当に死んでるんじゃないの？！って心配になる。。。
最初は、通報すべきかどうか、真剣に悩んでその場から動けなかったよ。。。（ーー；）

か、かーねーしょん。。。ですか。。。？
今度、エトアールとかで探してみます。（いや、飲用じゃないよ！！）
靴クリームをパンにのっける話。。。確か米原万里の本にも書かれていた様な。。。
本当にそんな事やってたんですね。
シャンプーは？？？てか、シャンプーってアルコール含んでるのか？！
いやーーーーー、知れば知る程、わんだーらんど。。。
こりゃ、ある意味「世界遺産」的な国ですぞよ。。。（ー∀ー；）

6. Posted by りり 2010年09月29日 22:36

ふん転菓子さん、
野良犬さん達は、氷点下でも生き延びてます。
でも、冬を越せないお犬さん達も、中には居るでしょね。
人間は、流石に真冬はウォッカ飲んで寝転んでる人は外には居ません。
しかし、“不本意ながら”外で寝てしまって、そのまま行ってしまう人はいるでしょうね。。。
なにしろ、死因ナンバーワンですから。。。アルコールは。。。

日本でポピュラーなウォッカの飲み方と言えば、やっぱりカクテルですよね。
でも、もちろんそんな飲み方はロシア人に取っては“邪道”。
氷を入れるだけでも、怒られるそうですから。。。
それに付き合う日本人は大変ですよね～。。。
ちなみに、私はきっと、ゴジラになる前に倒れまする～（＾＾；）
ストレートで飲むなら、日本酒がいいです♪
自転車は、アルコールの１００倍健康的です！
でも、飲んだら乗っちゃダメっすよ～！

7. Posted by Kazue 2010年09月30日 13:59

え〇わーる　とか、りー〇ごしゅ　とかの大手化粧品店にはまずありませんよ～＾＾
市場のよろずやなら、時々見かけます。

8. Posted by りり 2010年10月05日 00:59

Kazueさん、
にゃにぃ？！えと◯ーるにはナイ、とな？！
でわ、アンティークな化粧品を売ってそうな市場をのぞいてみます。。。
付けたらかぶれたりして。。。（ーvー；）