イタリア旅行(5)アマルフィと神殿カレー・ガンダーラ
2011年01月20日

イタリア旅行(6)エルコラーノ

ポンペイと同じく、西暦79年にヴェスビオ火山の噴火で消滅した

エルコラーノ

ポンペイより知られてないけど、こちらも世界遺産。
時期もだいたいポンペイと同じくらいと言う事で
2500年以上前の建物。

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ポンペイより規模は小さいけど
海岸線に位置するこの地の景色の良さ等から
裕福な貴族の保養地として栄えたそうな。

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保存状態もすこぶる良い。

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ポンペイに比べると全体的に道幅が狭くて
小道も沢山ある。

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1709年、井戸掘りの途中、地下22mの所で
偶然に発見されるまでは、
この上にレシーナという、全く違う街があった。

この遺跡ではそれが実感として良くわかる風景がある。

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分かるかな。

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下半分が遺跡、上半分が今も生活をしている住居。
。。。てか、今の住居も十分遺跡の様ですが。。。(^^;)
遺跡のすぐ上では現代の生活が営まれている。

20世紀に入って本格的な発掘作業が始まると
古代ローマ時代にはヘルクラネウムと呼ばれていたこの町を
そのイタリア語読みである“エルコラーノ”に改名。

「こんな場所にホントに遺跡があんの?!」

と思う程の普通の街の中に
突如として現れる様な位置にあるんだ。

家の中には、ポンペイでも見た様な

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カラフルなカマド。


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2階へ続く階段もしっかり残ってて

012010

2階のフロアも、テーブルさえも(!)残ってる。

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これは『格子垣の家』と呼ばれる建物。
レンガ柱に支えられてせり出すバルコニー付きのお家。

バルコニーって。。。2500年前ですよっ、奥さん!!(゚∇゚ ;)


もちろん浴場もあって、こちらはその脱衣所。

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右が男性用、左が女性用らしい。
上に付けられた棚に服を置くんだって。
発想が今と変わらんね〜。
そして、相変わらずモザイクの柄がカワイい。。。
特に女性用。イルカとタコがイイね♪

こちらは『ネプチューンとアンピトリティスの家』の中。

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鮮やかだね〜。


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こちらの壁に描かれているのが

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その“ネプチューン”と
アンピトリティス”。

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ええええ〜〜〜?
(((( ;゚д゚)))
これって、ホントに2500年前ですかぁ〜?(つд⊂)ゴシゴシ

って、くらいキレイだよね。


暖炉(?)の方も

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鮮やかな青が基調になった絵で

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鹿とか鳥とか、森の様子〜♪


そして。。。

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ちょっと怖いけど。。。(^^;)
保存状態は良いよ〜。

それもその筈。
1709年の偶然の発見までは、分厚い火砕流と泥流が堆積して
ぎっちり、しっかり、劣化しない様に守られてたんだもんね。

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左側に僅かに石が積まれた壁が見えるけど
右側の白いコンクリートの塊みたいな部分は
みんな火砕流なんかの堆積物。


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上の方にレンガが整然と積まれてるのが見える。
手前は堆積物。


012022

ここなんて、本当に新しく見える。
レンガの色がキレイに残ってるし
アーチを描く並べ方も卓越した技術があった事が伺えるよね。

この堆積物、触ってみると結構堅い!
これを遺跡をケアしつつ掘り進めて行くのは
もの凄く大変だって事は容易に想像がつくね。

現に、この場所の歴史的価値が認知される様になるまでは
爆薬を使って発掘していた時期もあるそうな。。。
相当な部分が破壊されたんだろうね。

でも、その後に然るべき人により、然るべき手段で発掘がされる様になり
ポンペイでは見る事が出来ない様な

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炭化した木の柱とか

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鉄の格子も、エルコラーノには残っている。

こちらは、この街一番の富豪の家と言われる『鹿の家』の中庭。

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手前の鹿の彫刻が名前の由来。

家の中には

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これまたキレイに色が残った静物画なんかが描かれている。

海辺に建つこの家の最大の魅力は、きっと何と言っても
その“眺め”だったに違いない。

テラスからは。。。

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紺碧に輝くティレニア海が。。。

ばぁ〜〜〜〜ん!と。。。


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。。。



あれ。。。?


。。。


そして、この家のすぐ横には、海岸へ続く小径があり
ここを抜けると美しいビーチが


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ばぁ〜〜〜〜んっ!

。。。と。。。


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。。。(ーー)。。。



そしてここは船着き場。。。

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だったはず。。。




(ーー;)



と、何やらベラベラと喋りながら近づくイタリア人のおっさん。
いちゃもん付けられてチップでも要求されるのかと思いきや
一枚の紙を広げながら、説明をし始めた。
しかも、良く聞くと英語だった。(^^;)

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=おっさん語り( ̄∠  ̄ )ノ

これは当時の様子を描いた絵だよ。

見てご覧。。。

この場所は、ビーチであり、船着き場であり、市場もあった。

でも、火山が噴火すると火砕流や灰が堆積して全てを埋め尽くした。

今では海岸線はここから5km先になるんだよ。。。




ええええ〜〜〜〜〜っ


まー


じーー


でぇーーーー

ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!


ここが。。。

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この手前全部が


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この右側全部が


海だったの?!


溜まりに溜まった堆積物は、街を埋めただけではなく
海をも陸にしてしまっていたんだ。

スゲーー。。。
自然、スゲーー。。。(ーー;)


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いや〜〜〜。。。これは掘るの大変だよ。
全体が出てくるのはいつの日になる事やら。。。

しかし、掘り出された瞬間から劣化が始まって行くと言う事を考えると
掘り起こされて欲しい様な、欲しくない様な
複雑な心境にもなるよね〜。

熱さに耐えて、よくがんばった!

感動したっ!!
( ̄ー ̄)



さて、この日のデナーですが。。。

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トマトソースのパスタと

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なんか肉と

私は魚を頼みました。

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お魚の国、日本からやって来たワタクシに対し

「お捌きしますか?」

と訪ねるウエイターに

「いや、結構。

と静かに答えるワタシ。。。


なぜって。。。


アナタが捌くよりも、
ワタシはずっとキレイに
お魚を食する事が出来るから。。。

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注:猫が食った後じゃありません。りりが食った後です。

欧州で魚を注文すると、キレイに切り分けてくれる事があるんだよね。
でも、その捌き方は、ニッポンジンのワタシからすれば、
まだまだ食うとこあるぞ!!ってくらいのヘタっぴさなのよ〜。


大変美味しゅうございました。(ーvー)
岸朝子風。。。


旅行記、もうちょっとね〜。(^^;)


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この記事へのコメント
1. Posted by みーしゅか   2011年01月21日 01:55
私、お魚ほぐすの好きですー。

その過程でペリペリっと骨をきれーにはがせたとき小さな幸せを感じます・・笑

なので小骨の多いお魚にはいらいらしがちです。笑

ところでりすりすさんにメッセージを送ろうとしたらlive door ID所持者しか無理みたいですね><)
2. Posted by 北極星   2011年01月21日 10:24
旅行記、楽しんで読ませて頂いています。
これだけ古いものがここまできれいに残っているって、やはり空気に触れていなかったからなんですね。感慨深いものがありますよね。
3. Posted by lilia   2011年01月21日 20:03
わー!ヒナの食い跡かと思ったー!
目玉も食ったか?!
肝臓に良いから、食っとけっ!


さっき、「硫黄島の戦い」のDVDを見た後だから、この遺跡を見る目が切ない、、。

遺跡の上が自宅だなんて、どんだけ緊張感無いんだーー。
おいおい、遺跡の上にパンツ干すんじゃねーぞー。

モグラたたきもカラフルねえー。
そして、脱衣場にもラーメンマークなんて。
ラーメンの歴史は、侮れないのー。

そんで、♫もしーも、わたしがー家を建てたならーー♪
部屋には、生首のー暖炉ーがあるーのよー♪
(byあなた)
犬神家の菊人形もまっつあおの生首じゃー!


4. Posted by りり   2011年01月22日 02:35
みーしゅかちゃん、
ま〜、若いのにお魚得意なのね。カンシン,カンシン〜♪

そうなんだよね、メッセージ。
誰でも送れる様なシステムだったらいいのに。。。
だったら私がみーしゅかちゃんに!!
。。。と思ったら、アメブロも同じ様なシステムだった。。。
アメブロ、確か昔登録したんだよなぁ。。。
ちょっと待ってね。調べてみる〜。
5. Posted by りり   2011年01月22日 02:37
北極星さん、
いつも暖かいコメント、ありがとうございます〜♪

ホント、当時の人達にとっては間違いなく大災難、大悲劇だったのですが
そのおかげで、こんなにもキレイに当時の様子がわかります。
皮肉ですね〜。。。^^;
6. Posted by りり   2011年01月22日 02:40
lilia師匠、
め。。。目玉は。。。食ってません。。。
顔は丸々残しちまいました。。。フカク。。。orz

いや〜、流石は師匠!目の付けどころが耳の横〜♪
私も思いました、「モグラたたき」。。。(ーvー;)
ラーメン柄の床はともかく
あの生首は。。。何かの意味があるんでしょうね、きっと。。。
魔除け。。。とか。。。
じゃないと、気持ち悪過ぎる。。。(ーー;)
7. Posted by みーしゅか   2011年01月24日 04:56
わかりました^^お待ちしてます!

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