2011年09月05日

究極の選択ーアナタなーらどうする～？ー

今のアパートに引っ越して来て、この秋で１年になる。
引っ越した事に後悔はない。
前の家よりはモダンで機能的な間取りや
前の場所よりも少し中心地に近くなった事で
徒歩で色んな場所にアクセス可能になった事がもたらすメリットは大きい。

前の家より狭くなった事や
前の家より家具が安っぽくなった事や
それでも、前の家より家賃が上がった事など
承知の上で妥協しつつ今の巣に決めた訳ではあるのだが
住んでみなければ分からない
“承知していないけど妥協するしかない点”も沢山あった。

まず、これはまぁ、ある程度は覚悟していたのだが
安っぽいのは家具だけではなかった。

↑ここ。。。なんて言うんだろ？
フロアと壁の間の見栄えを良くする飾りみたいなの。
こういう場所は、もちろん接着剤でくっつければ良い話なのだが
何処もかしこもこの状態で、馬鹿高い家賃を考えると
なかなか納得いかない物がある。

他にも、窓際の壁の塗料はボロボロ剥がれて
何回掃除しても、必ずボロボロと剥がれカスが散らかっている場所が多数。

風呂場のドアは段々締まり悪くなっている。。。等々。。。

まぁ、まだカワイイもんだ。。。（ーー）

カワイくない問題は、例えば「水の臭さ」。
部屋の大元の配水管に浄水フィルターはついているものの
約３ヶ月でこのありさま。

もちろん、元は真っ白のフィルター。
お湯管の方のフィルターに至ってはもっと酷い。
※モスクワではお湯と水の配管は別々。
お湯は“お湯工場”で作られた後、配管を通して各家庭に配湯される。

運悪く、嗅覚鋭く産まれてしまった私としては
このメタル臭漂う水を使っては、もはやパスタを茹でる事も憚られ
ネスレのピュア・ウォーターの消費量がこの家に来てから増えてしまった。

。。。仕方がない。
これがモスクワのアパートってもんだ。
日本人の感覚で値段に見合う対価を求めてはいけないのだ。。。

しかし、中には放置出来ない問題も出てくる事がある。

例えば、雪解けの時に気付いた。。。

バルコニー（屋根つき窓つき）の天井からの

バケツはずっと定位置。いつ雨が降ってもいいように。。。

雨漏り。。。（ーー；）

他の問題はともかくとして、これを放置する訳にはいかん。。。

そう思って大家に相談。
先日、やっと修理屋２名を引き連れて大家が下見に来た。

玄関に入る早々、スリッパを用意する私に大家が

「あんまり奇麗なの出さない方が良いわよ。。。」
※大家との会話は英語なので、修理屋さん２人には通じてない。

。。。

これはスリッパの事。
前も何かの記事で書いた事があるけど
この国で“何かを修理に来る人”というのは、ことごとく。。。

ことごとく。。。

。。。あまりキレイではない。。。（ーー；）

ロシア人の大家でさえ
“我が家の奇麗なスリッパを履かせる事が躊躇われる”程に
。。。あまりキレイではないのだ。
しかし、だからと言ってスリッパを履かせずに部屋の中に入れるのも
これまた躊躇する。
だって、あまりキレイでないその足でフロアをベタベタと歩かれた日にゃぁ～あーた！
彼らが帰った後には部屋中床拭きの大仕事が待っている訳だもの。。。
スリッパを履かせれば、犠牲になるのはスリッパのみ。
彼らが使用した後は、入念にファブリーズ等で除菌。
臭いが残らない様にケアする。
もちろん、部屋の中も窓を開けて空気を入れ替え＆ファブリーーーーズ！

そんな修理屋さん達が見立てた我が家の天井の修理。
当日の見積もりで、なんと最大３日間、
朝９時から５時までの仕事になる、と言う。。。

と言う事はつまり、
最大３日間、朝９時から夕方５時まで
この決してキレイでない方々が我が家の中をウロウロとする
という事だ。

「どうする、りり？修理頼む？」

と、私の返事を促す大家。。。

「おい、大家！どうする？じゃねーよ

新しく誰かを入居させる前に諸々点検しろよっ

」

と、タンカ（脳内）を切った後。。。

「バケツと共に暮らすか、３日間の地獄を切り抜ける覚悟をするか、
少し考えさせて欲しい」と、私。

「そうよね。わかるわ。
こっちも、もっと日数が短くならないか、交渉してみるわね。」

「ありがとう。そうしてくれると助かるよ。」

数日後、大家から連絡（SMS）があり。。。

「りり、どうするか決めた？」

「うーん、まだ決められてない。で、結局何日くらい掛かるって？」

「４、５日ですって。」

。。。

４、５日？

「バルコニーの内か外に足場を組んで作業するらしいわ。」

あしば。。。？

４、５日？？

交渉はどうした？？日数増えとるやんけっ！！ヽ(#`Д´)ﾉ

前述したように、修理なさる方々は

あまりキレイでない方々。

ごく控えめに言って。。。

最低５日くらいは風呂に入ってなさそうで
最低５日くらいは同じ靴下を履いてそうな方々です。。。

そんな方々が、我が家の玄関からリビンク、そしてバルコニーと
日に何度も出入りし
それが９時５時で一週間。。。
いや、この国の事。。。
一週間で本当に終わるかどうかさえ大いに疑問だ。

それに、今までの経験を踏まえると
この方々は、自分らの仕事は取りあえずこなそうとするが
（しかし、決してプロフェッショナルな仕事でない事も多い）
周囲の状況には一切関知しない。
つまり、自分たちが出入りする事によって部屋の中がどんなに汚れようが
自分たちの仕事によってどんなにゴミが出ようが
それが、どんなに周囲に巻き散らかされようが

おかまいナシ。

察するに。。。
もし、この雨漏りの修理を行うとすれば
バルコニーに続くリビングも、バルコニーとほぼ同様な程に汚れ、散らかる。。。

察するに。。。
もし、この雨漏りの修理を行うとすれば
朝９時から夕方５時まで、最低一週間は家に張り付きっぱなしで
自分の用事は一切出来ず、彼らが帰った後には毎日掃除をせねばならん状況になる。。。

むりぽ。。。（T＿T）

そして私は大家に連絡した。

「ねぇナタリア（大家）、

私、バケツと暮らす事にしたわ。」

その直後の事だった。。。

シンクの下からの水漏れを発見したのは。。。orz

在モスの皆さん、アナタならどうする？？？（ーー；）

タグ：: モスクワ; アパート; 修理

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この記事へのコメント

1. Posted by toma 2011年09月06日 00:27

自分で直すって手は、無いの？
どんな工事が必要なのか、わからないけど。
得体のしれない、汚い人に出入りされるより、多少、うまくいかなくても、自分で直した方がよさそうな気がします。
大家さんに、怒られちゃうかなぁ？
ロシアで住むには、簡単な大工の心得と、設備屋さんのノウハウが必要でしょうか？
いや、別に住む気はないですけどね！

日本のホームセンターみたいなお店はなさそうですね。
あんなお洒落なお菓子屋さんはできたのにね。

2. Posted by Kazue 2011年09月06日 00:27

こりは・・・

呼ぶしかないよ・・・　汗

なぜなら「実は予想もつかないところが原因で水漏れしていた」とか「自分とこじゃなくて上から漏れてた」とか「ここは氷山の一角だった」　とか・・・

水漏れはなめてはいけない。

その場合来るのは、もうちょっと違う種類の人だと思う　なー。

3. Posted by akicat 2011年09月06日 00:59

う～ん氷山の一角に一票(^^;)
いっそのこと一時帰国の間に何とかしてもらおう！
ってのは氷山を積み上げてしまうのだろうか。
だよね。。。
ウチも洗面所の水道工事、全く進展ないよー。気付けば不備な家に自分を合わせてく生活。。。

4. Posted by シャーミン 2011年09月06日 01:13

私も「氷山の一角」に1票。
そして水漏れをなめてはいけない、にも1票。

でも、1週間家に張りつくのも嫌だよね…。
うんうん、私も無理っぽ。
なので、やっぱり一時帰国の時とかにしてもらえば？一時帰国の予定がなかったら…
私ならリスク覚悟で、バケツと暮らすかな＾＾；

5. Posted by Kazue 2011年09月06日 02:49

あとね・・・そのバルコニーの天井は、上の階のバルコニーの床か、そうじゃなければ天井を人工的に作ったか（もともとオープンエアのバルコニーに、天井を後からつけた)　どっちかわかる？上の階のバルコニーの床だったらまず水漏れしないだろうし、たぶん建て増しの天井だと思うんだが、その場合来るのは建設労働者。水漏れの場合は配管工。
配管工が汚くないとは言わんが、違う人　だとは思うのだ。。。
ブルーカラーの人もさまざまで、インテリブルーカラーもいれば、正真正銘のブルーカラーもいるし、これは当たり外れ激しいよね。前者にあたることを祈るしかない　爆

6. Posted by みーしゅか 2011年09月06日 03:24

果てしない戦いですよね。

我が家も、全部おわったと思ったら・・・

ディッシュウォッシャーが壊れました（３度目ぐらい）

水漏れに加えて、ダイヤルがバキッととれ・・・・
普段ディッシュウォッシャー使わなく、久々に使ったらこのざま・・・

今大家と、修理するか新品にするか（最悪やっぱり引っ越し？＾＾；）話し合い中です・・・・

あぁ・・・・。

修理人さんは家はそこまでは汚い（言葉は悪いですが）方はこなかったですよ。終わったらゴミは全部持っていくし、タイル修理の時は掃除機かけていきました。片づけるように大家さんに言ってもらってはどうでしょうか？

7. Posted by Chapu 2011年09月06日 04:45

究極の選択ですね・・・(>_<)
ここに住んでる限り、この種の悩みはつきませんよね（涙
うちも最近は緊急性のあるもの以外は、後回しにしてます。
だって、言った時間にはまず来ないし、渋滞などを理由に本当に来なかった事も何度あるし、おじさん臭いし、部屋中粉まみれにされたり、大きなゴミを置いて行かれたり、この事によって、犠牲になる自分の時間を考えると、このくらい、ま、いっかと思ってしまうこの頃・・・。
ただ、配管の水漏れだけは怖いですね。うちは朝6時に階下の住人に怒鳴り込まれました（汗

8. Posted by adasha 2011年09月06日 20:17

はじめまして、最近こちらに引っ越してきた新参者のadashaと申します。
現在夫（ロシア人）と姑、1歳半の娘と夫の実家で暮らしています。

水漏れですかー、結構大変ですね。
うちも今自宅を大リフォーム中ですので、お気持ちよく分かりますよ。
つい先日、風呂とトイレを職人さんに来てもらってリフォームしたんですが、うちの場合は夫と姑が相当厳しく言ったみたいで、ごみも出さず、さぼらず、もくもくと作業していました。
出来栄えはロシアだからこんなもんじゃないか、と私は妥協できるものでしたけど、夫と姑は不満だったみたいで、文句言ってましたけど。

基本、うちは器用な夫がまず一端調べて無理なら職人さんを呼びますね。
うちの場合、予算の関係で自前で直さざるを得ないことが多い、というのもありますけど。

ただ日本と勝手が違うので、結構悩むところですよね。

9. Posted by りり 2011年09月07日 14:41

tomaさん、
自分で“応急処置”は取れるかもしれませんが
（例えばパテを塗ってみるとか）
根本的解決は厳しいですね。
なんせ我が家は１０階で、屋根を全取っ替えって話なもんで
素人には出来まへん。。。orz

こちらの修理工はヘタすれば私の方がマシ！！って位の仕事しか出来ない人もいます。
本当に、機材は外からどんどん入ってくるのですが、取り扱う技術が全く伴ってないんですよね。
あんなシャレオツなケーキ屋はあっても、施工のプロが著しく少ない事は、少なからず問題になってるそうです。
なんてアンバランスな国なんでしょうね～＾＾；

10. Posted by りり 2011年09月07日 14:45

Kazueちゃん、
既に話したけど。。。（別場で）
我が家は１０階でバルコンの上には空しかないんだよ。
だから少なくとも“氷山の一角”ではなく、我が家のみの雨漏り問題。
そして、見積もりに来た人達がそもそも取り付けた屋根だそうなので“間違いなく”彼らが修理に来るよ。
そして、彼らは所謂。。。あまり喜ばしくないにほいが。。。（ーー；）

やっぱりむりぽ。。。orz

11. Posted by りり 2011年09月07日 14:49

akicatちゃん、
いやーーーー、一時帰国中にやってもらうなんて、それも恐怖じゃない？？
帰って来たときカオスになってる、に１００万点。。。（ーvー；）
ホント、不便な生活に自分を合わせてるよね～。
家の話をすれば、みんな一つや二つ進行中の問題を抱えているという。。。

12. Posted by りり 2011年09月07日 14:52

シャーミンさん、
うぐぐ。。。みなさん、修理してもらう派なのね。。。（ーー；）
でもねー、やっぱり留守中にあの方々に家の中で作業してもらうってのは、どうしても無理だわ。。。
やっぱ、リスク覚悟でバケツと暮らすよ～。。。（T＿T）

13. Posted by りり 2011年09月07日 15:02

みーしゅかちゃん、
そう。。。まさに「果てしない戦い」。
また新たな問題がいつ発覚されるかもしれぬ。。。そんな生活よね。。。
しかも引っ越した所で、今より快適な生活が待っていると言う保証はどこにもない。。。
私は前の家の時も、たかだか部屋の電球を変えてもらうのに（自分では変えられる位置にもなく、電球が特別な感じだったので頼むしかない）３人も来て揃いも揃ってトウシロ。部品は壊すは、ガラスは割るわ、しかもそれらは全てやりっぱなし。ゴミも放置。
結局彼らが帰った後に、ガラス掃除、部屋掃除、そして、壊された部品の修理までやって、部屋中が体臭臭くなってるという悪夢だったよ。。。（T＿T）
でも、キレイに作業してくれる人もいるんだね。。。
これがロシアのデフォルトだと思ってた。orz

14. Posted by りり 2011年09月07日 15:05

Chapuちゃん、
ホントだよね。
うちも今回見積もりに来てもらうまでだって３回すっぽかされ、ドタキャンも２回。
この事に振り回されるんだよね。ウンザリだよ。。。（ーー）
しかし、朝６時に怒鳴り込まれたって。。。Chapuちゃん家が水漏らしてたの？？
後から後から、問題は絶えないよねぇ。。。

15. Posted by りり 2011年09月07日 15:10

adashaさん、
初めまして。コメントありがとうございます。
こちらへは日本から？？
引っ越ししたては特に大変ですよね～。
でもやっぱり「厳しく言えば」施工の人達も言われた通りにやっていくんですね。
そう考えると、やっぱりネックは言語か？！
私はもうすぐこちらに来て丸３年なのですが、どうもロシア語に対するモチベーションが得られず、未だにほとんど話せません。＾＾；
せめて英語程度に話せれば、私もビシッっっっっっ！！と言ってやるのですが。。。（ーー；）
しかし彼らの仕事がお粗末なのは結局の所、同じですよね。
ホント、私がやった方がマシ、と思える事もありますよ。（←結構得意）
器用なご主人がいて羨ましいです。
よろしければ、また覗きに来て下さいね♪