恒例。フィギュアGPシリーズ/フリー今更だけど、チップの話。
2012年11月12日

すれ違う心。

先月の記事「福島に行って来た。
本当に、本当に沢山の方に読んで頂けました。
まずは、この場を借りてお礼を申し上げます。

本当にありがとうございました。

福島へ行ってから、実際に記事にするまで、随分時間が経っていました。
何を伝えようか、どう書こうか、
大勢が気になっているであろう、放射能の事はどう扱おうか。。。
何回も構想を考えて、練り直しました。

けど、結局出て来た物は、そんな練った物ではなく
見て来た物を、見て来たままに、感じた様に、
出来るだけ修飾のないように書いたものでした。

私はジャーナリストでも何でもないし、この難しい場面において
“伝えよう”なんておこがましい事は考えたらいけない。
そのままを書く事が一番誠実に向き合う事なんじゃないかと思いました
だから、それが伝わらなくても、それならそれで、かまわない、と。

結果は、思いもよらない程の反応を頂きました。
Twitterでも沢山の方に拡散して頂きました。

多くは、福島在住の方や由来のある方でした。

これも、とても意外でした。

今まで何度となく、被災地の記事は書いて来ました。
けど、これほどまでに現地の方からの反応があったのは初めてです。

福島に住み続けている方
帰りたくても帰れずにいる方
かつて福島に住んでいた方

「これが福島の現状」
「外部からの声が大切」
「マスコミからは伝えられていない事」
「良く見てくれて嬉しい」

等々。。。

一方、福島以外の方からは

「福島が大きい(一括りに出来ない)と分かった」

と言う様な意見が多かった様に思います。
とても単純な理解だけど、今の福島にとってはとても意味のある事だと思ってます。

なんだか、図々しいかもしれないけど、

初めて少し何か出来た気になれました。

と、同時に
「福島は外部からの声をこんなに欲してるのか?」
という驚きもありました。

今日は、震災から1年8ヶ月目の月命日です。

遅々として進まない復興に、時間だけは
もうそんなに経ってしまったのか、と、多くの人が思っている筈。

国としての復興はもちろん
国と自治体との関係
自治体と住民との関係
地元の方と外部から関わる人達の関係
外部から関わる人と別の外部から関わる人達

色んな気持ちと意見と方法がある中
色んな事がもつれて、すれ違って
癒すべき傷も癒えていないのに、
無用な傷が増えているのではないかと思える場面も多々。。。

支援に関わる人達の中には、長く関わって行くうちに
ある意味「達観」したかの様な意見の方も目にする様になりました。

例えば、現地を訪れる事に関し
「被災地はもうそれを望んでいない」
「そんな風に人が訪れない事が“日常”であり、それを望んでいる」
「被災地に行くと親身になり過ぎる」

確かにそう言う側面もあるかもしれない。
けど、現地に行かないと見えない事は多いです。
もちろん、「全員が行くべき!」とかは思わないけど。。。
でも「行ってみようかな。。。」と思う人達のハードルを上げるのも正解とは思えない。
見に行く前から色んな物を背負わなければならないなら
“行こう”と思う人は必然的に減ってしまい
多くの人は、現地を知る一部の人の情報や、想像で物を言う人の情報を
「現状」と理解してしまう。
「情報」だけが一人歩きして、「現実」から遠のいてしまいそう。

「寄り添う」ってなんだろう?って考える。

自分が経験した事のない様な、恐ろしく悲しく苦しい体験をした方の気持ちは
私には分かり得る筈がない。
どんなに考え、想像しても
彼らの傷が癒える様な、彼らが喜び望む様な言葉を探し出せる自信はない。
私に出来る事は「真実を知ろうとする事」「わかりたいと思う事」。
それが「寄り添う」事なんじゃないかって思う。

人が人と関わり合えば、一番傷つけたくない人を、一番傷つけてしまう事もある。
けど、それで萎縮してしまえば、バラバラですれ違ったまま。
もちろん、同じ間違いを何度も繰り返して良い訳はないけど
応援したい方も、助けが必要な方も、間違う事はある。
身勝手な正義感を正当化するつもりは、毛頭ないけれど。。。

まだまだ先の長い復興の道のり。
きっと色んな場面で「わかった気」になる事があると思う。
でも「わかってないかもしれない」と、深化して考える事で
もう少し近くに「寄り添いたい」。

私が被災地を訪れる理由は「わかりたい」からです。

日本に帰ったら、またどこかへ行きたいです。


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risurisu_journal at 00:00│ブログランキングComments(5)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 原発/震災を考えよう 
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この記事へのコメント
1. Posted by Minako   2012年11月14日 23:18
何年か前に雑誌で社会学の学者のかたがインタビューに答えていたのだけれど、それが印象的だったのでお伝えします。テーマは人災であれ、天災であれ,何らかの損害があった地に人は訪れるべきか否か、でした。その学者さんはこう答えていました。気持ち的、感情的には葛藤があるのは当然ですが、社会学、経済学の面からみるともうこれは絶対行くべきなのだそうです。というか、一般市民が被災地にいってできる最善なことは現地にいってお金を使い(タクシー乗ったりレストランで食べたり)その地方のかたがそれを資本とし、自力で再建するのが理想的な社会の姿であるそうです。彼女はもっと専門的に説明してましたが、簡略化するとそういうメッセージでした。りりさんの今回のエントリー読んでこの記事のことを再び考えたのでコメントいたします。
2. Posted by kazu   2012年11月16日 09:17
5 りりさんの考えに対する答えになっていないかも知れませんが福島に関する記事を読んでいるとりりさんの被災者に対する思い、やさしさが伝わり私には大変、好印象が残ります。これからも福島に関する記事を書いてください。

PS 昨日、車のタイヤを冬タイヤに替えました。札幌はタイヤ交換でガソリンスタンド、タイヤ販売店どこも混んでいます。
3. Posted by nike 通販   2012年11月21日 11:52
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4. Posted by りり   2012年12月02日 17:20
Minakoさん、ありがとうございます。
とても参考になりますし、実感として同意出来ます。
「行ける機会がある人は是非行って下さい」と、言い続けたいと思います。
いつも背中を押して頂いて感謝しています。
5. Posted by りり   2012年12月02日 17:21
kazuさん、
そんなkazuさんコメントの優しさに、私は勇気づけられます。
本当にいつも、どうもありがとうございます。

北海道、大変ですね。kazuさんのお住まいの辺りは現状如何でしょう。
大きな被害がない事を祈っています。

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