2016年05月31日
KGBも知らなかった!レストラン「Арагви」の真実!!
スターリン政権下の1938年。
モスクワに初のグルジアレストラン「Aragvi」がオープンした。
きっかけは、政治家のラヴレンチー・ベリヤ。
スターリンの大粛清において、大きな役割を果たしたとして知られる人物だ。
1920年に、ソ連政府が現在「Арагви (Aragvi)」があるビルに引っ越してきた。
ベリヤのオフィスもそこにあった。
ある時、ベリヤは、あるカフェテリアのシェフの料理にメロメロになり、そのシェフの元、モスクワで最初のグルジア料理のレストランを開くことを思いついたのだそう。
(ベリヤはグルジア出身)
(ベリヤはグルジア出身)
かくして「Арагви」は1938年、オープンを果たした。
店はすぐに、共産党政治局員やKGBのスパイ、映画スター、宇宙飛行士など、重要人物が足繁く通う有名店となった。
2000年初めから、修復のために閉店となっていたが、つい先日、華々しくリニューアル・オープンした。
ここまで知っただけでも、「Арагви」がいかに特別なレストランかがわかる。
が、本題は実はここからだ。
「Арагви」はスターリン様式の建物の中にあるが、実はこれは革命以前に建てられたホテル「ドレスデン」を基礎に建てられたものなのだそう。
19世紀、「ドレスデン」は、チェーホフやプーシキン、トロストイも来るような、とてもハイソなホテルだった。
そのホテルは実は、18世紀に建てられた屋敷の上に建てられたものだった。
ここまでは、以前から知られていた話。
修復工事が進行中の2003年。
すべての作業が一旦中止されるような、大発見があった。
18世紀の屋敷の上に建てられた、
19世紀のホテルの上に建てられた、
20世紀に建てられたスターリン建築は、
実は、
17世紀の貴族の家の上に建てられた、
18世紀の屋敷の上に建てられた、
19世紀のホテルの上に建てられた、
20世紀に建てられたスターリン建築だったのだ。
つまり、
一番下と思われていた18世紀の屋敷は、実は17世紀、時代はピョートル1世の前、アレクセイ・ミハイロビッチの時代の貴族の建物を基礎にしていたのだそう。
1世紀ごとに新たな外套を纏い、現在の形になってるなんて。。。
なんという、壮大なマトリョーシカ建築。。。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
(4ピースのやつな(ーー))
このことがわかってから、一旦中断された修復工事は、モスクワ市と共同の新たなプロジェクトを組んで、改めて再開することになる。
プロジェクトでは、レストランと歴史的建造物を共存させ、できるだけオリジナルの形を生かすプランが練られ、残せる部分のアーチや壁は当時のままに、修復が必要なレンガ壁は1600年代の技術を使って塗装されたらしい。
新しく発見された部分は地下にある。
その地下へ続く階段ホールのアーチや壁は、かつての「Арагви」のまま。
鉄の階段は19世紀の様式をモダンにしたもの。
新しく発見された部分は地下にある。
その地下へ続く階段ホールのアーチや壁は、かつての「Арагви」のまま。
鉄の階段は19世紀の様式をモダンにしたもの。
この部屋の壁は17世紀当時のままに使われている。
ここも新しく発見された古い部屋。天井のむき出しのレンガは当時のもの。
嘘か誠か「650年前のもの」と説明を受けた。
だとしたら14世紀まで遡っちゃうんだけど、マジ?
だとしたら14世紀まで遡っちゃうんだけど、マジ?
でも案外、まだまだわかってない部分もあって、新しい見解が出てきてるのかもね。。。
ちなみに案内してくれたのは、この店のシェフ。
レストランの地下には、1900年代初め、ドイツの薬局(Аптека/Apotheke)だった当時のインテリアを再現したバーもある。

ドイツの薬局って、こんなカッコイイのかよ。。。( ꒪⌓꒪)
って、思っちゃうけど、

こんなにカッコよかったらしい。( ̄ー ̄;)

ドイツの薬局って、こんなカッコイイのかよ。。。( ꒪⌓꒪)
って、思っちゃうけど、

こんなにカッコよかったらしい。( ̄ー ̄;)
ところで、冒頭に載せた、ホテル・ドレスデンだったころの絵が、このバーの奥に描いてあるのだが、今の風景と照らし合わせると、また面白い。


建物の左奥に、今も昔も変わらぬ教会がある。
が、教会の高さと比べると、ビルがすごく高くなってる。
その教会を軸に見てみると、かつて「Гостиница Дрезден(ホテル ドレスデン)」と掲げられていた場所に現在も、このレストランや銀行などの他のテナントも看板を掲げていることがわかる。
つまり、ビルは上に(実は横にも)拡大され、かつての1階は今の地下。
「薬局、こんな地下にあったんか?!」
と思ったけど、あのバーがあるフロアが当時は1階だったのだ。
そしてもう一つ。
レストランに入らなくても見られる貴重な場所が、このビルの裏にある。

ツベルスカヤ通りをビル沿いにちょっと歩いた鉄の門から、このビルの裏側に入ることができるのだが、そこにあるこのボッロ〜い壁や窓枠。
これも、17世紀のもの。
ものすごいスピードでいろんなモノが新しくなっていく、こんなモスクワの真ん中で、まだ知られていなかったこんな部分があったなんて、なんだかちょっとワクワクする。
もしかしたらこの街には、もっともっと面白くて貴重なモノが眠ってるのかもしれないw
次回は、本場グルジア帰りのワタシが、「Aragvi」のグルジア料理を厳しい目でレポートします。( ̄ー ̄)
参考:
==========
Арагви
TVERSKAYA, 6/2
トラックバックURL

















