#genpatsu
2011年09月11日
変わらない国、変わらないワタシ。
さて。。。
半年が過ぎた。
あの日を境に、数ヶ月間はほぼ「情報中毒」の様に色んな情報を集めていた。
それ以前は、ロシア/モスクワ関係のニュースを読んだり
他の人のブログを読んだりしていた時間を
原発/震災関係のニュースやブログを読んだり
ライブ中継の記者会見や動画や昔の映画を見たり
Twitterでも関連記事情報が流れてくれば、それを追って行ったり。。。
途中、あまりにも沢山の情報を集め過ぎて
私のポンコツCPUは、完全にフリーズ。。。
何を考えて良いか分からなくなり、思考停止のまま、それでも読み続けていた。
その事に気付いた後は、少しスローダウンさせ
最近は何となく、“震災後シフト”の様なリズムがやっと出来て来た感じで
その他のニュースも追える様になって来たけど。。。
色んな意見や情報に触れて、
次の11日には何を書こうか、
改めて自分がどう思うのか、
原発と生きる社会が可能なのか、
そういう事を考えていた。
でもね。。。
ニュースを見れば見る程、書きたくなるのは批判ばかり。。。
年間積算被曝量20mSvの話は、そもそも福島県の要請だったとか
水道水のセシウム基準値は200Bqなのに
海水浴場の基準値は50Bq。。。
そもそも食べ物にも飲み物にも基準値なんて存在してなかった事とか。
ちなみに原発労働者の労災認定は積算5mSv代でされている。(白血病)
プルトニウムは重いので飛びません。
。。。と言っていたのに、まんまと飛んでたり。
アメリカ西海岸でもフクシマ由来と思われるプルトニウムが検出されている。
九電/北電の原発シンポジウムでは、やらせ発覚。
これじゃ、ほとんど電力会社のプロパガンダの場でしかないわ。。。
あれほど“メルト・ダウン”を否定してたのに、まんまとしてるし。
それも、ここへ来てメルトダウンの原因は津波ではなく
人的ミスだった可能性も出て来たし。
当日に緊急冷却装置を3回手動で止めていたと保安院が発表。
地震直後からメルトダウンが始まっていた可能性がある。
数え上げたら切りがない。。。(ーー;)
今日までに分かったのは
って事。
どんなに安全な原発が作れたとしても、所詮は機械。
仮に、津波や地震に堪えうる原発が作れたとしても
扱う人間の方に欠陥があれば、再びシビア・アクシデントが起こる可能性は極めて高いよ。
それに何よりも、放射性廃棄物はどうするの?と。。。
前の※記事にも書いたけど、この一点においてだけ考えても
やっぱり無理だよ。。。
※過去記事:未来に託す無責任
日本は民主主義。(。。。の筈。。。(ーー;))
物事を決めるにはイチイチ時間が掛かる。
これは民主主義の宿命でもあるけど。。。
それにしても、遅いよ!
国がこれから原発に対してどういう方向で行くのか?
それも決まらないうちに、再稼働やストレステスト等、
“動かして行くベクトル”はどんどん大きくなって行きそう。。。
その事の結論が出ないのはまだ仕方ないかもしれないけど
今の国政を見ても、国民の声が蚊帳の外に思えるのは気のせい?!
せっかく脱原発サイドの大臣(しかも経産省!)が出て来たと思ったら
とっとと辞めてしまうし。。。
色々と思う所を昨日さんざん呟いたので、そのまま貼付けます。
結局、鉢呂さんは甘かった。
メディアはこういうネタをいつも探してるんだ。
とりわけ「脱原発」をハッキリ表明したんだから、細心の注意を払って発言するか
最強の信念をもって辞めない図太さを持つべきだった。
震災から半年の前日に、こんな事になってしまったのは極めて残念だ。
今日も各地で脱原発デモが行われていたようだ。
国民の行動は半年前とは比べ物にならない位、変わってる様に見える。
デモが“健全な政治活動”という認識が得られて来たのかもしれない。
私がデモに参加した5月の段階でも、世間の見方はもっと冷ややかだったと思う。
でも、国は変わってない。
そして、どんなに色んな情報に触れても、私の気持ちも変わらない。
原発はいらない。
いらないよ。
Tweet
半年が過ぎた。
あの日を境に、数ヶ月間はほぼ「情報中毒」の様に色んな情報を集めていた。
それ以前は、ロシア/モスクワ関係のニュースを読んだり
他の人のブログを読んだりしていた時間を
原発/震災関係のニュースやブログを読んだり
ライブ中継の記者会見や動画や昔の映画を見たり
Twitterでも関連記事情報が流れてくれば、それを追って行ったり。。。
途中、あまりにも沢山の情報を集め過ぎて
私のポンコツCPUは、完全にフリーズ。。。
何を考えて良いか分からなくなり、思考停止のまま、それでも読み続けていた。
その事に気付いた後は、少しスローダウンさせ
最近は何となく、“震災後シフト”の様なリズムがやっと出来て来た感じで
その他のニュースも追える様になって来たけど。。。
色んな意見や情報に触れて、
次の11日には何を書こうか、
改めて自分がどう思うのか、
原発と生きる社会が可能なのか、
そういう事を考えていた。
でもね。。。
ニュースを見れば見る程、書きたくなるのは批判ばかり。。。
年間積算被曝量20mSvの話は、そもそも福島県の要請だったとか
水道水のセシウム基準値は200Bqなのに
海水浴場の基準値は50Bq。。。
そもそも食べ物にも飲み物にも基準値なんて存在してなかった事とか。
ちなみに原発労働者の労災認定は積算5mSv代でされている。(白血病)
プルトニウムは重いので飛びません。
。。。と言っていたのに、まんまと飛んでたり。
アメリカ西海岸でもフクシマ由来と思われるプルトニウムが検出されている。
九電/北電の原発シンポジウムでは、やらせ発覚。
これじゃ、ほとんど電力会社のプロパガンダの場でしかないわ。。。
あれほど“メルト・ダウン”を否定してたのに、まんまとしてるし。
それも、ここへ来てメルトダウンの原因は津波ではなく
人的ミスだった可能性も出て来たし。
当日に緊急冷却装置を3回手動で止めていたと保安院が発表。
地震直後からメルトダウンが始まっていた可能性がある。
数え上げたら切りがない。。。(ーー;)
今日までに分かったのは
日本の原発に携わる人達の間に専門家なんていない
って事。
どんなに安全な原発が作れたとしても、所詮は機械。
仮に、津波や地震に堪えうる原発が作れたとしても
扱う人間の方に欠陥があれば、再びシビア・アクシデントが起こる可能性は極めて高いよ。
それに何よりも、放射性廃棄物はどうするの?と。。。
前の※記事にも書いたけど、この一点においてだけ考えても
やっぱり無理だよ。。。
※過去記事:未来に託す無責任
そう思わない??
日本は民主主義。(。。。の筈。。。(ーー;))
物事を決めるにはイチイチ時間が掛かる。
これは民主主義の宿命でもあるけど。。。
それにしても、遅いよ!
国がこれから原発に対してどういう方向で行くのか?
それも決まらないうちに、再稼働やストレステスト等、
“動かして行くベクトル”はどんどん大きくなって行きそう。。。
その事の結論が出ないのはまだ仕方ないかもしれないけど
今の国政を見ても、国民の声が蚊帳の外に思えるのは気のせい?!
せっかく脱原発サイドの大臣(しかも経産省!)が出て来たと思ったら
とっとと辞めてしまうし。。。
色々と思う所を昨日さんざん呟いたので、そのまま貼付けます。
2011/09/11 02:52:26
「放射能がうつる」発言だって、言ったのか言ってないのかハッキリしない。言った前提で考えても辞める事なかったと思うけど、この程度で辞めてしまう器量しか持っていないのなら足下をすくわれない様に細心の注意を払って発言しないと。やはり脇が甘い…こんなん繰り返してたら復興なんて進まんわ…
「放射能がうつる」発言だって、言ったのか言ってないのかハッキリしない。言った前提で考えても辞める事なかったと思うけど、この程度で辞めてしまう器量しか持っていないのなら足下をすくわれない様に細心の注意を払って発言しないと。やはり脇が甘い…こんなん繰り返してたら復興なんて進まんわ…
2011/09/11 03:10:07
辞任会見、こんなに長かったんだ。それにしても下品な記者だね。エラそうにに怒鳴りつける割には社名も名前も言わないし。不愉快極まりない。http://t.co/ziqjs57
辞任会見、こんなに長かったんだ。それにしても下品な記者だね。エラそうにに怒鳴りつける割には社名も名前も言わないし。不愉快極まりない。http://t.co/ziqjs57
2011/09/11 03:25:44
これは酷いね…読売「ほら、放射能」 朝日「放射能をつけちゃうぞ」 産経「放射能をうつしてやる」 FNN「放射能を分けてやるよ」 毎日「放射能をつけたぞ」 日経「放射能をつけてやろうか」誰も実際に聞いてないって事かいな?
注:実はこの各社の発言はあるブログに載ってたのを借用した。当然、自分でもググって検証したよ!
これは酷いね…読売「ほら、放射能」 朝日「放射能をつけちゃうぞ」 産経「放射能をうつしてやる」 FNN「放射能を分けてやるよ」 毎日「放射能をつけたぞ」 日経「放射能をつけてやろうか」誰も実際に聞いてないって事かいな?
注:実はこの各社の発言はあるブログに載ってたのを借用した。当然、自分でもググって検証したよ!
2011/09/11 03:37:03
誰もちゃんと聞いてなくて、本人もちゃんと覚えてなくて、でも「死の町」発言より「放射能」発言で叩かれてる方が多い感じ。福島の人にわざわざインタビューしに行ってコメント取ってる記事もあったね。“「酷い、辞めて当然」涙ながらに訴えた…”みたいに…
誰もちゃんと聞いてなくて、本人もちゃんと覚えてなくて、でも「死の町」発言より「放射能」発言で叩かれてる方が多い感じ。福島の人にわざわざインタビューしに行ってコメント取ってる記事もあったね。“「酷い、辞めて当然」涙ながらに訴えた…”みたいに…
2011/09/11 03:39:42
こんなにも各社があやふやな発言に対して、被災者にコメントを求めに行くなんて、酷くね?オフレコかなんか知らんが、一国の大臣が辞める自体になってんだ。鉢呂さんが覚えてないってんだから、その場にいた記者クラブ記者達にキチンと説明して頂きたい。その責任はあんだろ?!
こんなにも各社があやふやな発言に対して、被災者にコメントを求めに行くなんて、酷くね?オフレコかなんか知らんが、一国の大臣が辞める自体になってんだ。鉢呂さんが覚えてないってんだから、その場にいた記者クラブ記者達にキチンと説明して頂きたい。その責任はあんだろ?!
結局、鉢呂さんは甘かった。
メディアはこういうネタをいつも探してるんだ。
とりわけ「脱原発」をハッキリ表明したんだから、細心の注意を払って発言するか
最強の信念をもって辞めない図太さを持つべきだった。
震災から半年の前日に、こんな事になってしまったのは極めて残念だ。
今日も各地で脱原発デモが行われていたようだ。
国民の行動は半年前とは比べ物にならない位、変わってる様に見える。
デモが“健全な政治活動”という認識が得られて来たのかもしれない。
私がデモに参加した5月の段階でも、世間の見方はもっと冷ややかだったと思う。
でも、国は変わってない。
そして、どんなに色んな情報に触れても、私の気持ちも変わらない。
原発はいらない。
いらないよ。
2011年04月20日
未来に託す無責任
原子力発電所が必要とされて来た主な理由はやっぱり
日本には燃料資源がなく
化石燃料を輸入し続けなければならず
その化石燃料そのものも枯渇しつつある
だから、原子力発電が少々危険でも頼らざるを得ない
と言う事だと思います。
でも、原発に必要なウランだって日本では100%輸入に頼ってますよね。
総務省統計局によると、世界のウランの埋蔵量は323万トン
世界原子力協会(World Nuclear Association)によると
世界のウラン需要は年間6万8千トン
単純に計算すると、47年余りで枯渇する事になります。
ま、これはこれからまた新たに見つかる可能性もありますし
それは石油や天然ガスだって、なくなる、なくなる。。。と言われては
新たなソースが見つかって来た歴史があるので、
数字としては目安にしかならないかもしれないです。
ただ、無限の資源ではないですよね、って事です。
だってね、濃縮ウラン使って発電するじゃん。
使い終わった燃料の中には、プルトニウムってのが出来てるんだよ。
その使用済み燃料を
1)再処理工場で
3)使用済み燃料からプルトニウムを取り出す。
そいつを
2)高速増殖炉って奴ん中に放り込むと、
プルトニウムを増殖しながら発電するって方式。
この方法を使えば、燃料のプルトニウムがなくなる事もないし
エネルギーは、まさに永遠に作り出す事が出来る。
夢の様です。
問題は、それが「夢」のままって事です。
1)再処理工場と言えば六ヶ所村ですが1993年に着工してから
完成延期を18回も繰り返し、建設費用は2兆円を超えています。
現在もなお、試験運転中。
2)日本の高速増殖炉と言えばもんじゅ。
1983年に着工、91年に運転開始しているが
冷却ナトリウム漏洩や、炉内中継装置落下等々の事故で現在なお運転停止中。
ちなみに、ナトリウム漏洩の時は、情報隠蔽問題で自殺者を出している。
最近も自殺者が出ている。
ドイツ、アメリカ、イギリス、フランスが
不可能。
高過ぎる。
と、次々と高速増殖炉開発から撤退をする中
日本では現在も1日5500万円の維持費を投入して
もんじゅに壮大な夢を追い求めています。
開発費用はこちらも2兆円を超えていると言われています。
3)さて、使用済み燃料ですが。。。
プルトニウムはもんじゅがいつか運転可能になった時に使えるとして
大半のそれ以外の核廃棄物はどうするのでしょう。
私も今回の福島原発の事故で初めて知りましたが
使用済み燃料って、あんな風に保管されてるんですね。
実物を見ていないので分かりませんが、図を見る限り
ただのプールに燃料放り込んでるだけに見えちゃいます。。。
あそこの使用済み燃料は、現在冷やしている段階だった訳ですが
冷やして再処理して燃料取り出した後のゴミはどうするのでしょう?
その事の明確な答えを、私達の国はまだ持っていません。
地中深くに埋めると言っても、どこに埋めるのか?
受け入れ地を募集しても、名乗りを上げる地域はまだ出ていません。
例え場所が見つかったとしても、埋めて終わりではなく
永遠に管理をして行かなければならなりません。
革新的な技術が開発されない限り
原発を使い続ける限り、
40年前に「未来の廃棄技術を信じて」見切り発車してしまった時と同じ様に
私達は子供達や孫達の世代に
「期待する」ていで「押し付ける」のです。
とても残念なのは、その毒性の強いゴミとは
たった今、原発を撤廃したとしても、これらの問題は残り
核廃棄物とは一生付き合って行かなければならないと言う事です。
原子力施設は、一度燃料を入れて動かしてしまったら
その施設の大きな部分は放射線で汚染されてしまいます。
つまり施設そのものの解体が非常に困難で、
汚染された廃材処理の取り扱いも、とんでもなく大変な作業で
とんでもない費用と時間がかかる、と言う事です。
これも福島原発を見ていれば想像つきますよね。
だったらこのまま使い続けた方がいいじゃん!
と思う人もいるでしょうか。
私の意見は違います。
廃棄して行く道を選べば
少なくとも、これ以上核廃棄物を増やさなくても済みます。
理由はどうあれ、日本には原子力に依存せざるを得ない時期があったんだと思う。
例えばこんな理由も→原発導入のシナリオ〜冷戦下の対日原子力戦略〜
しかし、日本が莫大な資金と壮大な時間と
日本の知力を原子力に全力投球している間に、
世界は“本当に再生可能なエネルギー”へとシフトしていました。
ドイツでは2050年までに100%再生可能エネルギーにすると言っています。
アメリカでも原発エネルギーのコストよりも
ソーラーのコストの方が安くなるまでに普及が進んでいます。
本当は自然エネルギー分野でも、日本は世界一で居続けられた筈、だと思います。
例えばシャープは太陽電池で2007年頃までは世界1位だったはず。
それが今やドイツやスペインにも抜かれて、5位だか6位だかになっています。
その転落の原因の一つは補助金の廃止であることは間違いないと思ってます。
現在の補助制度と同じ物かどうかは分かりませんが
促進の為の補助金が、2007年前後にごっそりなくなったのです。
理由はその時も不確かでした。
しかし、一方で原子力には潤沢に資金をまわしている訳ですから
少なくとも国はソーラーに対して“本気ではなかった”のではないでしょうか。
メーカーだって、一生懸命開発しても、使ってもらえないなら
モチベーションも下がるってもんです。
しかし世界は、その間に着々と自然エネルギーの技術を磨いて行っています。
つまり、原子力に頼る事が“足かせ”になっていると思うのです。
世界が見捨てた高速増殖炉やプルサーマルに注がれた
財力と知力を自然エネルギーに注いでいたら
もしかしたら、日本は今頃燃料輸出国に転じていたかもしれない。。。
とさえ、本気で思ってます。
でもね。。。『原発ありき』の政策である以上、そうはならないでしょうね。
そしてこのまま原発に頼り続け
石油が本当に使えない状態となり
ウランもなくなり始め
もんじゅも相変わらず停止中だったら。。。?
また、そんな無責任な期待を
未来に託して、現状を肯定するのでしょうか?
今、考えなければ、私達はまた考える機会を逸します。
NHKスペシャル 原発解体(1)
Tweet
日本には燃料資源がなく
化石燃料を輸入し続けなければならず
その化石燃料そのものも枯渇しつつある
だから、原子力発電が少々危険でも頼らざるを得ない
と言う事だと思います。
でも、原発に必要なウランだって日本では100%輸入に頼ってますよね。
総務省統計局によると、世界のウランの埋蔵量は323万トン
世界原子力協会(World Nuclear Association)によると
世界のウラン需要は年間6万8千トン
単純に計算すると、47年余りで枯渇する事になります。
ま、これはこれからまた新たに見つかる可能性もありますし
それは石油や天然ガスだって、なくなる、なくなる。。。と言われては
新たなソースが見つかって来た歴史があるので、
数字としては目安にしかならないかもしれないです。
ただ、無限の資源ではないですよね、って事です。
いやいや、原子力は再生可能エネルギーなんだよ。
だってね、濃縮ウラン使って発電するじゃん。
使い終わった燃料の中には、プルトニウムってのが出来てるんだよ。
その使用済み燃料を
1)再処理工場で
3)使用済み燃料からプルトニウムを取り出す。
そいつを
2)高速増殖炉って奴ん中に放り込むと、
プルトニウムを増殖しながら発電するって方式。
この方法を使えば、燃料のプルトニウムがなくなる事もないし
エネルギーは、まさに永遠に作り出す事が出来る。
夢の様です。
問題は、それが「夢」のままって事です。
1)再処理工場と言えば六ヶ所村ですが1993年に着工してから
完成延期を18回も繰り返し、建設費用は2兆円を超えています。
現在もなお、試験運転中。
2)日本の高速増殖炉と言えばもんじゅ。
1983年に着工、91年に運転開始しているが
冷却ナトリウム漏洩や、炉内中継装置落下等々の事故で現在なお運転停止中。
ちなみに、ナトリウム漏洩の時は、情報隠蔽問題で自殺者を出している。
最近も自殺者が出ている。
ドイツ、アメリカ、イギリス、フランスが
不可能。
高過ぎる。
と、次々と高速増殖炉開発から撤退をする中
日本では現在も1日5500万円の維持費を投入して
もんじゅに壮大な夢を追い求めています。
開発費用はこちらも2兆円を超えていると言われています。
3)さて、使用済み燃料ですが。。。
プルトニウムはもんじゅがいつか運転可能になった時に使えるとして
大半のそれ以外の核廃棄物はどうするのでしょう。
私も今回の福島原発の事故で初めて知りましたが
使用済み燃料って、あんな風に保管されてるんですね。
実物を見ていないので分かりませんが、図を見る限り
ただのプールに燃料放り込んでるだけに見えちゃいます。。。
あそこの使用済み燃料は、現在冷やしている段階だった訳ですが
冷やして再処理して燃料取り出した後のゴミはどうするのでしょう?
その事の明確な答えを、私達の国はまだ持っていません。
地中深くに埋めると言っても、どこに埋めるのか?
受け入れ地を募集しても、名乗りを上げる地域はまだ出ていません。
例え場所が見つかったとしても、埋めて終わりではなく
永遠に管理をして行かなければならなりません。
革新的な技術が開発されない限り
原発を使い続ける限り、
40年前に「未来の廃棄技術を信じて」見切り発車してしまった時と同じ様に
私達は子供達や孫達の世代に
「期待する」ていで「押し付ける」のです。
とても残念なのは、その毒性の強いゴミとは
たった今、原発を撤廃したとしても、これらの問題は残り
核廃棄物とは一生付き合って行かなければならないと言う事です。
原子力施設は、一度燃料を入れて動かしてしまったら
その施設の大きな部分は放射線で汚染されてしまいます。
つまり施設そのものの解体が非常に困難で、
汚染された廃材処理の取り扱いも、とんでもなく大変な作業で
とんでもない費用と時間がかかる、と言う事です。
これも福島原発を見ていれば想像つきますよね。
だったらこのまま使い続けた方がいいじゃん!
と思う人もいるでしょうか。
私の意見は違います。
廃棄して行く道を選べば
少なくとも、これ以上核廃棄物を増やさなくても済みます。
理由はどうあれ、日本には原子力に依存せざるを得ない時期があったんだと思う。
例えばこんな理由も→原発導入のシナリオ〜冷戦下の対日原子力戦略〜
しかし、日本が莫大な資金と壮大な時間と
日本の知力を原子力に全力投球している間に、
世界は“本当に再生可能なエネルギー”へとシフトしていました。
ドイツでは2050年までに100%再生可能エネルギーにすると言っています。
アメリカでも原発エネルギーのコストよりも
ソーラーのコストの方が安くなるまでに普及が進んでいます。
本当は自然エネルギー分野でも、日本は世界一で居続けられた筈、だと思います。
例えばシャープは太陽電池で2007年頃までは世界1位だったはず。
それが今やドイツやスペインにも抜かれて、5位だか6位だかになっています。
その転落の原因の一つは補助金の廃止であることは間違いないと思ってます。
現在の補助制度と同じ物かどうかは分かりませんが
促進の為の補助金が、2007年前後にごっそりなくなったのです。
理由はその時も不確かでした。
しかし、一方で原子力には潤沢に資金をまわしている訳ですから
少なくとも国はソーラーに対して“本気ではなかった”のではないでしょうか。
メーカーだって、一生懸命開発しても、使ってもらえないなら
モチベーションも下がるってもんです。
しかし世界は、その間に着々と自然エネルギーの技術を磨いて行っています。
つまり、原子力に頼る事が“足かせ”になっていると思うのです。
世界が見捨てた高速増殖炉やプルサーマルに注がれた
財力と知力を自然エネルギーに注いでいたら
もしかしたら、日本は今頃燃料輸出国に転じていたかもしれない。。。
とさえ、本気で思ってます。
でもね。。。『原発ありき』の政策である以上、そうはならないでしょうね。
そしてこのまま原発に頼り続け
石油が本当に使えない状態となり
ウランもなくなり始め
もんじゅも相変わらず停止中だったら。。。?
ーーーーきっとその時までには、新しい燃料が見つかっている筈ーーーー
また、そんな無責任な期待を
未来に託して、現状を肯定するのでしょうか?
今、考えなければ、私達はまた考える機会を逸します。
NHKスペシャル 原発解体(1)