原発
2011年12月30日

帰国までと帰国ちう

26日の午後にモスクワを出たのだが
市内中心→ドモデドボ空港 の所要時間は、渋滞がなければ1時間ちょっと。
でもまぁ、だいたいにおいて渋滞があるのがモスクワのデフォルトであるので
 およそ2時間程度の時間を見ておくのが常。

今回は年末の、これまた大渋滞デフォルト期間であるので
出発の4時間ちょっと前に家を出た。
これで、2時間マックス 掛かったとしてもダイジョウV!(ーvー)Y

。。。とか安心してたら大間違いであった。。。

温い温い、雪もなかなか積んねー。。。
と、このブログでも文句をたれていた今年のモスクワ 。。。

出発の数日前から、まともな雪が降り始め
街中は雪景色になっていたのだけど
よもや、出発当日のその日に。。。


大吹雪が来るなんて。。。orz

 

そして、またしても。。。 ('A`|||)

。。。


モスクワの街の道路は、3つの主要環状線を中心に作られている。
一番小さいのがクレムリンを囲む様に作られた“ガーデンリング”
次が、それを囲む“ガーデンリング”
そして、一番大きいのが市内と市外の境界線ともなる“MKAD”
我が家はガーデンリングの上半分の地域にあり
モスクワ郊外南に位置するドモデドボ空港に向かうには
ガーデンリングを使ってぐるっと南下し、
空港へ続く道に差し掛かれば、そこを曲がってさらに南下。。。
という道のりが一番近い。
ただ、ガーデンリングが渋滞で、サードリングがすいている場合は
敢えて我が家より北(空港とは反対方向)に位置するサードリングまで行き
そこからガーデンリングよりも大輪で南に到達するまで距離のある
サードリングを使う場合もある。

しかし。。。
ガーデンリングもサードリングも大渋滞である場合は
間違いなく、ガーデンリングを使った方が早い。
当然である。
そもそもサードリングまで出るのに渋滞し
サードリングにたどり着いた所で、さらに渋滞の波の中へ入り
しかも、距離はガーデンリングを行くよりもずーーーーっと長い。

お察しの通り。。。

今回の私のドライバーさんは、迷う事なく

サードリング・コースを。。。(ーー;)


全く。。。

ただでさえ大吹雪で時間が掛かるのは必至であるにもかかわらず
その道を運転して下さったのが、モスクワ名物

残念ドライバーだなんて。。。

私ったら、なんて運が良いんでしょう。。。(ーー)
 

空港までは3時間たっぷり。
チェックイン・カウンターには誰一人並んでいないという幸運と
暇すぎたせいか、10分くらいジロジロと パスポートを見られたパスコンも
 別の意味でイライラしたが、並ぶ事なく通過出来、
出発前40分のところでラウンジまでたどり着いた。

結局、雪のため1時間半くらい機内で待たされ
機長の「※オーチン スパシーバ (どうもありがとうございました、と言ったつもり)
という残念な挨拶で、無事に離陸した。
※正しくは「ボリショエ スパシーバ」でぃっす。
機長さん、誰に聞いたのかしら?Google先生もそんな訳出さないよ。。。(^^;)

さて、そんな訳で、今週から日本におります。
こんな年末ギリギリに帰っても、
街は激混みで、田舎生活7年目の私にとっては拷問。。。
歯医者で検診してもらおうにも、既にお休み。。。
しかも、来年になると予定が結構ガッツリなので
この先一体どれだけの友達に会え、ネット以外での買い物が出来るのか
既に疑問。。。
今更だけど、年末の一時帰国って、あんまり生産的じゃねーな。。。 (ーー;)

そんな中でも、昨日は恐ろしく人だらけの渋谷へ。。。
(しかし、友達曰く、これでも少ない方だと。。。嗚呼、もうオバハンには渋谷むりぽ。。。)

と。。。ご存知、渋谷のスクランブル交差点にて
どっかで見た事ある方が。。。

1230_1

「デモに行こう」。。。?


1230_2

おお!反原発アイドルの藤波心ちゃん14歳ではねぃですかっ?!

心ちゃんは、フクイチ爆発後、割と早い時期に原発に疑問を呈した
ネットでは相当話題になった、脱原発アイドル。
ぜひ、今改めて当時のブログを見て欲しい。
14歳とは思えない、しっかりとした文章で原発の危うさを滔々と述べている。

で、後ろを振り返ると

1230_3

原発都民投票の署名運動。

おお!こりはっ!!ぜひ署名せねばっ!!!
。。。と、生まれも育ちも東京、戻る場所も最終的には東京であろう
超東京っ子の私にも、「署名させてくりっ!」と、近寄るも。。。

東京に住民票がないと駄目です。


ガーーーーーン。。。ノ( ̄0 ̄;)\オー!!ノー!!!!

 
「わた〜しのじゅみんひょうはぁ〜、もすくわでぃ〜〜すぅ。(フランソワーズ・モレシャン風)


「。。。すみません。お友達に広めて署名するように言って下さい。」


。。。はい。。。(T_T)

と言う訳で、街中で原発都民投票を見かけて、ご賛同頂ける方。。。
ぜひ。。。わたしの。。。代わりも兼ねて。。。orz
注1:この署名はネットでは出来ません。
注2:この場合の
「ご賛同」=「反原発」ではありません。
「ご賛同」=「原発に対する都民の民意を聞けや、ゴラァっ!」ですのでヨロピク♪( ̄ー ̄)

1230_4


そんな感じで、しばらくの間は
「りすりす通信@東京支局」からお届けします。(ーvー)b 


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2011年10月11日

ドジョウの描く青写真

7ヶ月目。

朝霞の公務員宿舎建設が、いつのまにか再開されていたけど
批判されたから凍結したけど、5年間の凍結だから、その後はどうなるか分からないよ、
ってニュースの後に

避難所閉鎖しちゃったけど、住む場所も決まってないよ、またどっかに仮住まいだよ、
って、ニュースとか見ると

おいおい、この期に及んで、何かおかしくねーか?

と、テレビに突っ込みを入れたくなる毎日です。

ドジョウだか、ダチョウ倶楽部だか知りませんが、この方は

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国連原子力安全会合で、好き勝手な事仰っちゃってます。


以下、官邸HPより抜粋。
=========


東京電力福島第一原発の事故は、人類が原子力にどのように関わっていくべきかという深淵な問いを我々に改めて投げかけています。

日本は、原子力発電の安全性を世界最高水準に高めます。
原子力安全規制自体についても、根本的に強化します。

日本は、原子力利用を模索する国々の関心に応えます。数年来、世界の多くの国々が原子力の利用を真剣に模索し、我が国は原子力安全の向上を含めた支援をしてきました。今後とも、これらの国々の我が国の取組への高い関心に、しっかりと応えていきます


日本は、再生可能エネルギーの開発・利用の拡大も主導します。官民が持つ先端技術を結集し、再生可能エネルギーの開発・利用を拡大する努力を倍加します。


エネルギーは、経済の「血液」であり、日常生活の基盤です。広くは、人類の平和と繁栄を左右します。我々の世代だけでなく、子々孫々の幸福の礎石です。次なる行動について長く迷い続ける余裕はありません。科学技術を最大限に動員し、合理性に立脚し、そして、早急に次なる行動を定めなければなりません。


私は、確信いたします。人類が、その英知によって、今般の事故の突きつけた挑戦を必ずや克服することを。福島が、「人々の強い意思と勇気によって、人類の未来を切り拓いた場所」として思い起こされる日が訪れることを。そして、本日の会議が、原子力安全を最高水準に高めるため、我々が共に次なる行動をとる一里塚となることを。日本は、今回の事故の当事国として、全力でその責務を担い、行動することをお誓いして、私の挨拶といたします。



==========

要は、日本は原発も推進するし、輸出も続けて行きますよ、って話だよね。

こんなにも、国民の意見を無視した民主主義ってある?

今や、主要メディアでの世論調査でだって「脱原発」を望む人が7割を超えているのに
その民意をものの見事にスルーした演説だよね。
だいたい
人間が原子力にどう関わって行くべきかという深淵な問い』の答えが
より安全な原発』って、短絡的過ぎるだろ。
そもそも、本当の原因なんて、炉内を見てみないと分からないんちゃうの?
“津波が来る前に建屋は停電になった”って証言もあったみたいだけど
だとしたら、津波の前に電源アウトだった可能性もあるよね。
原因の徹底究明なしに『より安全な原発』なんて作れるかどうか判断出来るの?

今回の事故の中に本当に『深淵な問い』があると考えるなら
こんなに簡単に言い切れる事が理解出来ない。

世界の原発市場は少なくとも200兆円と言われてるらしい。
日本では、事故の前から既に原発飽建設和状態で原発産業は
リトアニア、トルコ、ヨルダン、ベトナム
等、国外で儲ける事を考えてた。
その事を、「これからも変わらず続けます。」って宣言だよね。
そんな美味しい市場を逃してなるものか、と。

一度事故が起きたら、町の一つや二つ簡単に崩壊させる事が出来るのは
残念ながら、福島で実証された。
そして、その賠償は一企業だけで賄える額ではなく
国民全員が背負わなければならない様な巨額なものである事も。

では、

日本が輸出した原発で事故が起きたらどうなるの?

感情的にその国の人が日本を責める気持ちになるのは容易に想像出来る。
その他にも、例えば東京新聞によると

「日本は国境を越えた原発被害の損害賠償を定めた国際条約にも加盟していない。」

。。。

相当好意的に考えても危うくない?(ーー;)
極端かもしれないけど、状況次第で最悪
外国の原発に対して、日本が賠償するって危険を孕んでない?

発展途上国に原発ではなく、再生可能エネルギーの支援を決めたノルウェーが羨まし過ぎる。。。

こんなリスクのある事業を国民のコンセンサスを一切取らずに進める一方で


増税案?

たった今、ヘソで茶が沸きました。(ーー)凸

その税金で、他国で起こった自国の原発事故の賠償金を払うハメにでもなったら
本気で国籍捨てたくなるかもしれません。
嗚呼、グリーンカードを死守しておくんだった。。。(T_T)


いや、待て。。。と。
再生可能エネルギーについても言及しているではないか。
そうだね。。。

再エネ開発・利用拡大の努力を倍加する

。。。と、ドジョウの奴は言ってる訳だが。。。

まず、そもそも再エネなんて、今まで国は気持ち程度にしか力を入れて来なかった。
その微々たる力を倍加、つまり2倍した所で何が出来よう。。。
しかも、倍加するのは“力”ではなく“努力”だ。

揚げ足取りと笑うなかれ。。。
散々巧妙なレトリックによって、官僚の作ったペーパーに
のらりくらりとやられて来たのが日本の常。
この言い方にだって“意味がある”という見方をしてもエキセントリックじゃないと思うよ。

エネルギーは経済の『血液』」であるのは確かかもしれない。
しかし、ならば必要なのはあくまでもエネルギーであって、原発ではない。
原発の話をすると、どうしても行き着く所はここになってしまうのだが
核廃棄物処理の根本的な解決法が見つけ出されない限り
原発は「我々の世代だけではなく、子々孫々の幸福の礎石」ではなく
我々の世代だけではなく、子々孫々の最大の負の遺産」だ。


福島が、
「人々の強い意思と勇気によって、人類の未来を切り拓いた場所」
として思い起こされる

。。。とは、また笑わせる。
福島に、今こんなオベッカを言った所で
フクイチ周辺地域の尋常ならぬ放射能との戦いは当分終わらず
ちびっ子達は、未来永劫の甲状腺の検査を受けねばならず
事故の為に失った、コミュニティーや家族の絆が、この演説によって蘇る訳でもない。
福島の人達が望んでいるのは、「人類の未来を切り拓いた場所」としての栄誉ではなく
「事故以前の元の生活」の筈だ。

すっかり、ドジョウ政権に対する愚痴の様になってしまったが
奴ら、どう考えても政財界“しか”見ていない。
民衆の声をビタ一文反映しない態度に、怒りを覚えます。

原発問題は、エネルギー問題であると同時に
日本人の在り方、日本と言う国のアイデンティティを問い、向かう場所を問い、
そして、外交であり安全保障である等、様々な重要かつ根本的な問題が含まれている。

分かってる。
原発をなくすのは大変な事だし、その過程では多くの難問と向き合い
中には日本だけでは解決出来ない事もある。
今脱原発を訴える人の中には、そこまで考えが至って無い人も居る事も想像できるし
私自身も無知である事を大いに自覚してる。

だからこそ、個々の問題をもっともっと公に開示して欲しい。
情報の共有なくして、何を考えよと言うの?
ネットで拾えば多くの事は出て来るかもしれないけど
ネットにアクセスが無い人も沢山いるし、公式データじゃなかったり
専門家の意見じゃなかったりもする。

脱原発の動きは活発化してるかもしれないし
政府の委員会にも原発に賛成しない人達も入って来てる。
しかし、結局、国の長から出る言葉は継続であり、推進であり、拡散(輸出)。

国民の意見を聞く気がないのなら、
『民主主義は止めました』という宣言も演説に加えて欲しかった。


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2011年09月11日

変わらない国、変わらないワタシ。

さて。。。


半年が過ぎた。


あの日を境に、数ヶ月間はほぼ「情報中毒」の様に色んな情報を集めていた。

それ以前は、ロシア/モスクワ関係のニュースを読んだり
他の人のブログを読んだりしていた時間を
原発/震災関係のニュースやブログを読んだり
ライブ中継の記者会見や動画や昔の映画を見たり
Twitterでも関連記事情報が流れてくれば、それを追って行ったり。。。

途中、あまりにも沢山の情報を集め過ぎて
私のポンコツCPUは、完全にフリーズ。。。
何を考えて良いか分からなくなり、思考停止のまま、それでも読み続けていた。

その事に気付いた後は、少しスローダウンさせ
最近は何となく、“震災後シフト”の様なリズムがやっと出来て来た感じで
その他のニュースも追える様になって来たけど。。。

色んな意見や情報に触れて、

次の11日には何を書こうか、
改めて自分がどう思うのか、
原発と生きる社会が可能なのか、

そういう事を考えていた。

でもね。。。
ニュースを見れば見る程、書きたくなるのは批判ばかり。。。

年間積算被曝量20mSvの話は、そもそも福島県の要請だったとか
水道水のセシウム基準値は200Bqなのに
海水浴場の基準値は50Bq。。。
そもそも食べ物にも飲み物にも基準値なんて存在してなかった事とか。
ちなみに原発労働者の労災認定は積算5mSv代でされている。(白血病)

プルトニウムは重いので飛びません。
。。。と言っていたのに、まんまと飛んでたり。
アメリカ西海岸でもフクシマ由来と思われるプルトニウムが検出されている。

九電北電の原発シンポジウムでは、やらせ発覚。
これじゃ、ほとんど電力会社のプロパガンダの場でしかないわ。。。

あれほど“メルト・ダウン”を否定してたのに、まんまとしてるし。
それも、ここへ来てメルトダウンの原因は津波ではなく
人的ミスだった可能性も出て来たし。
当日に緊急冷却装置を3回手動で止めていたと保安院が発表。
地震直後からメルトダウンが始まっていた可能性がある。


数え上げたら切りがない。。。(ーー;)

今日までに分かったのは

日本の原発に携わる人達の間に専門家なんていない

って事。

どんなに安全な原発が作れたとしても、所詮は機械。
仮に、津波や地震に堪えうる原発が作れたとしても
扱う人間の方に欠陥があれば、再びシビア・アクシデントが起こる可能性は極めて高いよ。

それに何よりも、放射性廃棄物はどうするの?と。。。
前の記事にも書いたけど、この一点においてだけ考えても
やっぱり無理だよ。。。
※過去記事:未来に託す無責任


そう思わない??


日本は民主主義。(。。。の筈。。。(ーー;))
物事を決めるにはイチイチ時間が掛かる。
これは民主主義の宿命でもあるけど。。。
それにしても、遅いよ!
国がこれから原発に対してどういう方向で行くのか?
それも決まらないうちに、再稼働やストレステスト等、
“動かして行くベクトル”はどんどん大きくなって行きそう。。。


その事の結論が出ないのはまだ仕方ないかもしれないけど
今の国政を見ても、国民の声が蚊帳の外に思えるのは気のせい?!



せっかく脱原発サイドの大臣(しかも経産省!)が出て来たと思ったら
とっとと辞めてしまうし。。。

色々と思う所を昨日さんざん呟いたので、そのまま貼付けます。

2011/09/11 02:46:09
「死の町」発言、どこが問題なのかサッパリわからん。http://t.co/KtWjvGQ
2011/09/11 02:52:26
「放射能がうつる」発言だって、言ったのか言ってないのかハッキリしない。言った前提で考えても辞める事なかったと思うけど、この程度で辞めてしまう器量しか持っていないのなら足下をすくわれない様に細心の注意を払って発言しないと。やはり脇が甘い…こんなん繰り返してたら復興なんて進まんわ…
2011/09/11 03:10:07
辞任会見、こんなに長かったんだ。それにしても下品な記者だね。エラそうにに怒鳴りつける割には社名も名前も言わないし。不愉快極まりない。http://t.co/ziqjs57
2011/09/11 03:25:44
これは酷いね…読売「ほら、放射能」 朝日「放射能をつけちゃうぞ」 産経「放射能をうつしてやる」 FNN「放射能を分けてやるよ」 毎日「放射能をつけたぞ」 日経「放射能をつけてやろうか」誰も実際に聞いてないって事かいな?
注:実はこの各社の発言はあるブログに載ってたのを借用した。当然、自分でもググって検証したよ!
2011/09/11 03:37:03
誰もちゃんと聞いてなくて、本人もちゃんと覚えてなくて、でも「死の町」発言より「放射能」発言で叩かれてる方が多い感じ。福島の人にわざわざインタビューしに行ってコメント取ってる記事もあったね。“「酷い、辞めて当然」涙ながらに訴えた…”みたいに…
2011/09/11 03:39:42
こんなにも各社があやふやな発言に対して、被災者にコメントを求めに行くなんて、酷くね?オフレコかなんか知らんが、一国の大臣が辞める自体になってんだ。鉢呂さんが覚えてないってんだから、その場にいた記者クラブ記者達にキチンと説明して頂きたい。その責任はあんだろ?!

結局、鉢呂さんは甘かった。
メディアはこういうネタをいつも探してるんだ。
とりわけ「脱原発」をハッキリ表明したんだから、細心の注意を払って発言するか
最強の信念をもって辞めない図太さを持つべきだった。

震災から半年の前日に、こんな事になってしまったのは極めて残念だ。

今日も各地で脱原発デモが行われていたようだ。
国民の行動は半年前とは比べ物にならない位、変わってる様に見える。
デモが“健全な政治活動”という認識が得られて来たのかもしれない。
私がデモに参加した5月の段階でも、世間の見方はもっと冷ややかだったと思う。



でも、国は変わってない。



そして、どんなに色んな情報に触れても、私の気持ちも変わらない。


原発はいらない。


いらないよ。


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2011年08月13日

いつ学ぶのか?

"Secrecy, once accepted, becomes an addiction."
ぶっちゃけ、一度受け入れたら、中毒になるんだ。

広島と長崎に落とされた原爆を作った科学者の一人

エドワード・テラーが言った言葉です

夏がくれば、好むと好まざると、日本人なら誰もが思い出す原爆と終戦。

原爆の歴史は、アメリカに取っては検閲とプロパガンダの歴史である

と、英国紙ガーディアンに寄せられた記事にあります。

==========

軍は、映像記録を止めさせただけではなく、
レポーター達の爆撃された地域への立ち入りを禁止したのです。
ピューリツァー賞受賞のジャーナリスト、ジョージ・ウェラーは、
何とかして長崎に入る事が出来ました。
しかし、彼の記事はマッカーサーによって抹殺されました。
オーストラリアのWilfred Burchett は、
どうにか爆撃後間もない長崎に入ることができ

"a warning to the world", "atomic plague"
「世界に警告」、「核の疫病」

と、レポートを残しています。

一方軍はWilliam Laurenceという、
ニューヨークタイムズの記者を使って独自の展開を広げます。
彼は忠実に米国政府の立場を取り、
「日本人の言う“症状”に真実味を持たない」と報告しました。
悲しくも、彼はこのプロパガンダでピューリツァー賞を受賞したのです。
彼は又、米陸軍から給料を受けている人でもありました。

Greg Mitchellは何十年にも渡って、
広島長崎の歴史と余波について書いている人です。

「全ての核兵器や核エネルギーに触れる事は、
隠蔽や危険を社会にもたらす。」

と言っています。
彼が何年にも渡って探し続けていた、
軍のフィルムの中にはこんなシーンがあります。
若い男性の背中が真っ赤に生々しく負傷し治療を受けている。
しかし、彼は生き延びた。
Michell氏は現在82歳のタニグチ スミテルさんが、
福島の事を受けて新聞にコメントを寄せているのを見つけた。

「原子力と人類は共生出来ない。
私達、原爆の生存者はそう言い続けて来た。
それでもなお、原子力は平和利用とごまかされ、使い続けて来た。
自然災害がいつやってくるか分からない。
原発事故が起こらないなんて、言う事は出来ない。」

==========

この記事のタイトルは

From Hiroshima to Fukushima: Japan's atomic tragedies
広島から福島へ:日本の原子力の悲劇

リードには

In 1945, the US suppressed reports of its A-bombs.
In 2011, Japan censors Fukushima's radiation. When will we learn?
1945年、アメリカは原爆のレポートを抑制させた。
2011年、日本は福島の放射線の検閲をした。
私達はいつ学ぶのか?


と、ある。

When will we learn?

私達はいつ学ぶのか?

一体、本当にいつ学ぶんだろう?

大手メディアの世論調査でさえ
「脱原発」を希望している人が70%を超えているというニュースも見た。


原発がなかったら福島の経済はどうなるんだ?!
今まで無責任に恩恵だけを預かって来た都会の人間が「脱原発」なんて笑わせる!

。。。みたいな発言もあったけど
その福島県が「脱原発」を表明したね。


そろそろ上っ面だけじゃなくて、一つの議題に対してとことん議論を深化させ
一般国民が判断材料と出来る様な番組なんかも出て来てるんだろうか。。。
私の知る限りは、出て来てないんだが。。。

世間が反原発の方向に向いたからって、迎合するだけの報道、放送をするんじゃなく
メディアとして、今何が出来るのか(特にキー局で)ちゃんと考えて欲しい。
今まで放置・容認して来た責任を、取りあえずは棚に上げてるの許してるんだからさ。
一人一人が自分の意見を持てる材料を、もっともっと出してもらわないと。

だって、「今」でしょ学ぶの。
「今」学ばないと、いつ学の?

休暇に来たと思ったら、酷い(多分)食中毒で苦しんでる最中(ーー;)
なかなか繋がらないネット環境で、たまたま目に出来た記事を読んで思った事。
災害後、事故後、5ヶ月目。
もっともっと前に進みたいと思ふ今日この頃。

そんな訳で、パソコン&カメラとフル装備で来たにも関わらず、思った様にブログ更新も出来ず。。。
しかし近々、旅行記。。。もしくは闘病記。。。を書きたいと思います。。。orz


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2011年07月11日

閉塞感を破りたい。

4ヶ月目。

あれから4ヶ月も経った。

でも、あれから何が変わった?

とか

何が進んだ?

とか考えると。。。

さて。。。何かが変わったんだろうか。。。?

私自身だけを見てみると、変わった事は結構ある。

原発を記事にした事によって
賛同してくれる人、考えるキッカケとしてくれた人が
思いがけず多かった。
新しい友達もでき、それほど近くなかった友達と距離が縮まった。

一方、私の知る所、知らない所で様々な批判も受け
距離の広がった友達もいる。


5月の下旬に2週間程日本に一時帰国した際
何だか、変な気持ちになったんだよね。

節電モードの東京は、一見全く暗く見えなくて
だって、節電してたってモスクワよりも明るいし。。。^^;
新宿は相変わらず人で溢れていたし
何も変わった所がない様に思えた。

テレビを付ければ、普通にバラエティ番組もやっていて
こちらも相変わらず、同じ様な人が同じ様な笑い(失笑?)を提供している。

一方報道番組では、震災直後からは考えられない程
原発の是非を考える様な内容が語られていた。
それでも十分とは思えなかったし、偏ってると思える内容も多かったけど
安全一本やりで貫かれるよりは遥かにマシな状態になってる様に思えた。

これは、さぞ巷でも議論が広げられているに違いない。。。

そう思ったんだよね。

でもね、実際はそうは感じられなかった。

世の中が、薄いベールの下で
まっ二つに別れたまま、その細くて深い境界線がすり寄る気配さえないように感じた。

小さな子供を持つ友達の一人は
「不安を口に出すと、気にし過ぎだと相手にされない。」
「もう終わった事の様に考えてる人、
自分には関係ない、及ばない事だと思ってる人もいる。」
「放射能の事ばかり考えていられない、と怒られる。」
不安を分かち合う友達が周りに居ないし
この件について、どう考えているのかを探らないと
それ以上の話が出来ない、と言う。

同じく小さな子供を持つ友達でも、私が何も切り出さないうちに
「色々心配しても仕方ないしね〜」
と、けん制され、案に「その話はしてくれるな」と言われているようだった。
私もそれ以上は話す気にはならなかったし、話すつもりもなかったんだけどね。。。

日本に帰る前は、
「ホントの線量を計ってアップするからね!」
な〜んて、こっちの友達に宣言して行ったんだけど
こんな事があったり、デモの事があったりで、すっかり私も意気消沈。

3.11も経験せずに済み、結局は安全な場所に住んで
高みの見物になりかねない状況の私が、線量なんか計って発表したら
“単なる煽り”って言われそう。。。
。。。て、ひよったんだ。

挙げ句の果てに、ガイガーカウンターなんか持ってたら
白い目で見られるんじゃないか。。。って思う様になって。。。

おいおい、どうしたんだ、アタシ。。。
なんだか変な渦に巻き込まれてないかい??

そんな風に思っているうちに、2週間の滞在期間はあっという間に過ぎ
モスクワに帰って来てからも、あの“変な空気”の事をずっと考えてた。

2週間程度の滞在じゃ、一方向からしか見れてない可能性あるもんな。。。
とか
原発の記事書いた事で、結構大変だった時期もあるから考え過ぎたのかな。。。
とか、思ってたけど。。。


先日、東京に住む母からこんな話を聞いた。

旧知の友達が田舎の福島にお墓参りに行ったという。
お墓も倒れてしまっていたと言う事だし、土地柄、普通に案じる様な事を母は言った。
「原発の事もあるし、みんな大変だよね〜。」
別に原発反対とか言った訳じゃない。
事実として、原発で大変な思いをしている人が多い地域の事を
普通に心配して発した言葉だったと思う。
でも。。。
「なる時は皆なるんだからさ、心配したってしょうがないじゃん。
私は普通にしてるよ!」
母はそれ以上は何も言えなかったらしい。
そりゃ、アタシだって何も言えないさ、そんな風に返されたら。。。

やっぱりあったな、ベールの下の境界線は。。。

母からの話を聞いて、確信した。


いくら政府発表を信じられなくても、
どこへも逃げられない人が大多数だし
東北の作物を避けて食品を選べる経済状況の人だけではない事も分かってる。

それでも、
疑い、考えつつも、少ない選択肢を受け入れて生活していくのと

どうせ逃げられないから、
もしくは、安全と政府が言っているのだから、と
疑わず、考えず、いつもの生活に戻って行くのとでは

一見どちらも同じ生活を営んでいるようで、実は全然違う。

どんなに大変でも、今、考える事を放棄したらダメなんだ。

原発に反対の人も、容認の人も、今考えなかったら絶対ダメだし
今考えなかったら、きっともう二度と考える機会なんて巡って来ない。
その機会があるとしたら、
別の原発で事故が起きた時だよ。



浜岡原発は、とりあえず止まった。
止めた理由は
「10年以内に震度6以上の地震が起こる可能性が84%もあるから」

先日、安全宣言と稼働要請があった玄海原発は
震度6以上の可能性は0.0%とされている。
。。。なるほど、これは安心だ。稼働させても何の問題もない。

ただし。。。
福島原発の予想が0.0%だった事の説明がつけられれば、の話だけど。。。




東電の株主総会では、脱原発決議がたった2社の大株主の白紙委任状により否決され
九電は子会社にまで動員を掛けて「原発賛成メール」を送らせた。

事故から現在まで、枚挙にいとまがない程
原発に対してどのような考えを持っていようと
原発周辺の人達の言葉を鵜呑みにしてはいけない事は明らかでしょう。

だったら、今まで偽情報を流し、情報を操作して来た人達を憎む気持ちも同じじゃない?
どちらの方向に転んだとしても、その腐った部分を今取り払わないと
いずれ同じ轍を踏む事になるよね。
それは、誰も望んでないのは明らかだよね。

では、なぜ、その両者が
人間関係を損なう事なく
相手を尊重しつつ
忌憚なく、自分の意見をぶつけ合う事が出来ないんだろう?

もちろん、まだまだ情報は錯綜していて
何が本当で何が嘘なのか分からない事も沢山ある。
専門家が出演する討論番組も出て来たけど、それもまだ不十分だし、
週末にNHKでやってた討論番組も悪くなかったけど
全てが中途半端だったね。
一つの問題をもっともっと深く掘り下げないと、一般人は判断材料に出来ないよ。


今、正しい情報を持って判断するってのは、どんな立場の人にとっても難しいと思う。
それでも、今ある情報、起きた事実、そんな事を踏まえれば
今現在の自分の意見は自ずと見えてくる筈。

その事を、話そうよ。

意見が違ってもいいじゃん。

なぜ違うのか、話そうよ。

関係の無い人はいなんだから。

不安な気持ちを話そう。

なぜ安心だと思えるのか話そう。


「アナタを大切に思う友達は
意見が全く違ってても
お互いあきれ果てたとしても
それでも、長く付き合っていけるものよ。」

ブログに原発記事を書いて、色んな反応を受けて苦しくなってた時に
友達から貰った言葉を、いつも思い出す様にしてる。
それでも私は弱いから、そんな力強い言葉さえも良く忘れちゃうんだけど。。。^^;

言いたい事が言えない、
どういう考えを持っているのか確かめないと
腹を割って話が出来ない。。。

そんな閉塞感を破りたい。

自分がそんな渦の中に巻き込まれてた事の反省も込めて。。。
まずはモスクワから。。。私の周辺から。。。
引く奴は引いてくれ。。。(ーvー)

=====
-FYI-
成田空港リムジンバス内での線量が滞在中で一番高くて0.31μSv/h
成田の屋外では計らなかった。
杉並区のとある場所では0.26μSv/h(地上1m程度)
他都内で常時0.1を下回る事はほとんどなかった。
計測時:いずれも5月下旬


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risurisu_journal at 01:54│ブログランキングPermalinkComments(13)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック